山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

大菩薩嶺往復ヘッデン縦走

2018-12-16 16:00:28 | 山歩き.散歩
今年中に小管~大菩薩嶺の縦走をやっておきたかった。
小菅に車を置き、もう一台で上日川峠から入山する計画であったが相棒の都合がつかなくて
仕方なく往復14時間半を日帰りで歩く計画に切替えて、スタ-トとラストはヘッデンを灯しながらの山行となった。
午前5時、小管のワサビ田まで車を乗り入れて往復の歩行時間を1時間半短縮し真っ暗な栃の巨木の登山道を歩きはじめる。




午前7時半、早朝の外気は極度に冷たくて、でもだからこそ尾根から見上げる空は群青色に澄み切ってスカっと晴れ渡っていた。
気温マイナス9度、ハ-ドシェルを纏い、ネックウォ-マ-で鼻と耳まで覆い、フリ-スの手袋で完全防寒しても震えるほどに寒い。

何百年という時を越えてきた端正で不屈のブナの巨木を見上げて
思いっきり腕を広げてブナの巨樹を抱きしめながら祈りを捧げれば少しずつ心が穏やかになっていく。




落葉帰根、人間も樹木も自分の命を精一杯に生きて、それを後世に伝えていく。
この落ち葉たちも誰一人として無駄な命はなく、この一枚一枚がこの森の未来を築く大切な礎となる。




幾年月の風雪に耐えて折れ曲がった逞しいブナの腕が青空に映えて何と美しいことか




午前8時過ぎ、大きく胡坐をかくように根を張ったミズナラの根方に腰を下ろして朝食を摂る。




今日は大菩薩の山小屋でアレが待っているので朝食はカップ麺で簡単に済ませる。
スピ-トを上げるため非常食はパン2個とチョコレ-ト、調理用の熱源もエスビット3個に抑えた。




ザックが軽いと歩きも軽快で石丸峠まで殆ど休みなく写真も撮らずに歩き続けた。
しかし石丸峠から雷岩までの登りが曲者で、霜柱が解けてグチャグチャになった泥が靴底にへばりつき歩き難くて体力を消耗させる。

ひたすら登り続けてきたご褒美か、雷岩からの眺望は絶景で




雪を纏った南アルプスの山並みが紺碧の空に延々とスカイラインを描いている。




こうして眺める富士に心のどこかで安堵し、あの富士に寄せる思いは日本人ならではのことなのでしょうか?




雷岩から10分ほど、大菩薩嶺に向かう登山道は薄い雪に覆われています。




大菩薩嶺は原生林に覆われて眺望はないのですがせっかくなので頂上を踏んでおきましょう。
(午前11時、ここの気温はマイナス10度でした)




さあ下山です、と言いますか、ちょっとだけ寄り道を、、、、




頂上から40分ほど下れば山小屋『福ちゃん荘』です。




食堂に入ると、赤々と燃えるスト-ブが暖ったか~い!




充分に暖をとってから予約しておいた馬刺しでゆっくり時間をかけてビ-ルを味わいます。




〆は山菜盛り蕎麦、もちろん乾麺ですが山小屋でお蕎麦を頂けるならこれで充分でございます。




食堂のおばちゃんたちと話し込んでいたら1時間以上も長居をしてしまいました。
もう午後1時過ぎ、この小屋に泊まろうかという誘惑が一瞬心をよぎりますが忙しいこの時期はそうもいきません。



暖かいスト-ブ、美味しい馬刺し、お世話になりました!
これから5時間ちょい、休みなく黙々と歩き続けて小菅に帰ります。
棚倉小屋跡手前で真っ暗になりヘッデンをふたつ灯しながら歩きなれた道を小菅に向けて1時間半下り続けます。
午後7時に閉まる小菅の湯に辿り着いたのは6時半、結局ビ-ルも食事もとらずに帰路につきました。

やはり山は四周を眺めつつのんびり歩き、写真を撮り、高山植物を愛でる心の余裕と味わいが欲しいですねえ!
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ちょいと打ち合わせ

2018-12-09 17:17:10 | 川飯.B級グルメ
武蔵境の駅にほど近いこのお店は幼馴染のオ-ちゃんが40年来通い続ける焼き鳥屋さんで
僕も年に何度か付き合っているのだけれど今回は息子の家の設計の打ち上げと今後の打ち合わせ




元々が焼き鳥屋さんなので先ずは焼きとりとモツ煮込みをツマミにビ-ルを飲ってからレモンサワ-に切り替える




焼き鳥屋さんなのに馬刺しも出してもらえる、刺しが入った馬刺しをニンニク醤油で頂く




たっぷりの薬味とポン酢で頂く鰹のタタキも旨い




箸休めには小松菜のお浸しがいい




下りイワシは脂がたっぷりとのってとろけそう




作りたての塩辛には熱燗がいい
ワタの甘味とゆずの香り、酒を呑むだけならこれ一品で十分満足できる




お店の親爺さんも女将さんも僕らよりも年上だから70歳前後になるのだろうか?
常連さんの顔ぶれを見ても僕らより年上の方々ばかりで小皿をつまみながらのひと時に心から癒されている




若い頃から通う客と店主が一緒に成長し年を重ねて老いてゆき
客の人生が終わるのに寄り添うようにお店も静かに灯を消していくのだろうか
人生の終焉の年代に近づきつつある僕らにとっては寂しさもひとしおだけれど
跡継ぎを置かずできる限り続けた末に悔いなく閉じるのであろう覚悟が潔いと拍手を送りたい。
少なくともまだあと10年お店が続くことを願って魚が旨い焼き鳥屋に通い続けたいものである。
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上田小諸歴史散歩

2018-11-28 00:31:54 | 蕎麦、うどん
晩秋のひととき、久しぶりに相棒オ-ちゃんと歴史を訪ねる旅に出た。

1日目は真田幸村の居城であった『上田城』
お城は思いのほか小さくて高低差も乏しく敵の城攻めに遭ったらひとたまりもなかったかも、、、
近くのガイドさんの話に聞き耳を立てていると、戦巧者と言われている幸村は実は三度の大きな戦に敗退し
お城は徳川に接収されて真田家は城を追われ、のちに松平家の居城になったとか、、、、




城巡りの後は新蕎麦巡り、上田駅周辺には37軒ものお蕎麦屋さんが軒を連ねて覇を競っています。




一軒目は昔の風情を残す小路に佇む『おお西』さん、開店と同時にほぼ満席です
僕たちが選んだのは発芽させた蕎麦の実を石臼で挽いた発芽蕎麦と更科蕎麦の合い盛り2000円也
香り、甘味、歯ごたえ、のど越しは申し分なく実に美味しいお蕎麦なのですが度々頂くにはちょっとお高いかな?




二軒目は『草笛』さん、12時過ぎて店の内外に待ち客50人ほどの人気店で本日は満員のため中盛りと大盛りは無しとのこと




それでも蕎麦打ちの実演を眺めながら待つこと20分ほど、てきぱき働く可愛い花番さんに案内されて席に着きまして




メニュ-を一瞥すると盛り蕎麦の並みが610円、ええっ~610円って人気の秘密は値段の安さだけかもと疑ったりして、、、
ほどなくして運ばれてきたお蕎麦は深い麺鉢にたっぷり盛られたほぼ二人前
しかも味も香りも歯切れも申し分なし、こりゃ人気店になる訳だと納得の一枚でございました。




三軒目は上田城向かいの『千本桜』さん




二人が選んだのは『真田三代蕎麦』1620円、並み盛りなのにほぼ二人前
二八蕎麦と更科蕎麦と田舎蕎麦を食べ比べてそれぞれの個性を味わえるのが嬉しい。
本日3軒のお蕎麦屋さんを巡って分かった事は、各店とも実に個性的なメニュ-を揃えていて
しかも蕎麦の量が半端ないほど大盤振る舞いであったということでございました。




さて、ホテルに落ち着いてひとっ風呂浴びてから夜の街へ、訪ねたのは若い人たちが切り盛りする『るり家』さん
このお店、僕たちが暖簾をくぐった時には既に閉店の午前3時まで予約で満席だというから相当の人気店なのかも、、、




最初にオ-ダ-したのは馬刺しの2点盛り、赤身と甘味豊かなタテガミの組み合わせが絶妙で美味しゅうございました。




上田の焼き鳥は、すりおろしニンニクがふんだんに入った醤油ベ-スの美味(おい)だれで頂くのが特徴だとか
辛いのがニガテなオ-ちゃんは一口でウゲゲと悲鳴を上げたのですがニンニク好きの僕は病みつきになるほどでございました。




上田の町はお蕎麦屋さん、焼き鳥屋さん、ラ-メン屋さん、小料理屋さんなどの飲食店が
駅周辺にコンパクトに配置された呑み助には実に嬉しい町であるということを実感した次第でございます。





さて2日目、初めに訪ねたのは天台宗の名刹『布引観音』




断崖絶壁にかかる観音堂に安置されている布引観音様が牛に化身して
強欲な婆様を連光寺に連れて行って改悛させたのだとか、、、牛に引かれて善光寺参りのあれですね。




厚い信仰心の賜物とはいえ、あの観音堂を建立するために
一体どれだけの資金と技術と労力を投入し、そしてどれだけの命が失われたのでしょうか?




清水寺や山寺に比べたら規模こそ小さいものの想像を絶する難工事であったことでしょうね。




社務所を抜け、あの洞門をくぐると




天空の観音堂に至ります




この観音堂に籠って修行を重ね悟りを開いたのでしょうか?




途方もない歳月と資金と労力を費やしたであろう往時を偲んで溜息まじりで山を下りた次第です。




さて、山を下りて初めに向かったのは創業200年の『丁子庵』さん




年季の入った漆塗りの麺鉢に歴史を感じます
きりりと締まった丹精なお蕎麦は今回巡った5軒のうちで一番の味わいでございました。




小諸に来たら懐古園を訪ねない訳にはいきません。




佐久地方を制圧した武田信玄は




大井光正が築いたこの小諸城を拡張整備し




のちに仙石秀久による大改造を経て現在の小諸城が出来たということでございます。




天守台から見える樹齢500年のあの大ケヤキ、この城にまつわる栄枯盛衰を見続けてきた生き証人でもある訳ですねえ!




そして最後の5軒目はあれこれ選ぶのも面倒になって懐古園の中にある『古城軒』さん




暖簾をくぐるとNHKのど自慢の歌声が耳をつんざき、、、あぁなんといい雰囲気
ビ-ルを注文すると缶ビ-ルがでてきて、、、せめてグラスは模様のない方がよかったかな~?




お蕎麦は並み盛り(なのに大盛り)を一枚と、山のように盛られた2.5人前はあろうかという大盛りを一枚
太目でもっちもちの田舎蕎麦は美味しいのですが、お腹にずっしりときちゃって遂に途中でギブアップ、残してしまって御免なさい!




歴史探訪と新蕎麦巡り、それぞれに個性的でいい体験ができました。
皆様がこの地での蕎麦巡りで大盛りを頂くのなら、くれぐれも量の多さを覚悟の上でチャレンジされますように(完)


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焚火会のお知らせ

2018-11-23 17:25:23 | 川飯.B級グルメ
皆様いかがお過ごしでしょうか?
いつの間にか夜の帳が下りる時間が早まり寒さがつのる季節になると焚火が恋しくて、、、






毎年恒例の焚火会のご案内です。

12月8日(土)、場所は昨年と同じ河原を予定しています。

詳細は決まり次第お知らせ致します。

参加できる方はヒロキチちゃん宛てに参加表明のご連絡を。

年に一度、盛大な焚火を囲んで盃を交わしつつ語り合いたいと思います。

以上
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山のち仕方なく新蕎麦

2018-11-11 17:35:29 | 蕎麦、うどん
11月3日(先週の土曜日)のこと、北アや八つの山小屋の殆どは小屋閉めを迎える。
営業最終日の小さな小屋は食材を残さないようにと酒も食事も大盤振る舞いの夜となる。
今年は根石岳山荘で大盤振る舞いのご相伴に与かろうと着々と準備を進めていたのだけれど
仕事が入ってまたもや計画倒れ、日ごろの行いは決して悪い訳ではないのにまったくもってついてない。

仕方なく、仕事を終えた土曜日に中央高速をかっ飛ばして沢渡の宿に落ち着く。
温泉に入って、ビ-ルを飲りながら夕食のすき焼きを頂いてから個室の布団にもぐって明日の予定を考える。
1泊夕食付4000円は確かにお安いのだけれど冷暖房がないので真夏と、特に極寒の真冬は死ぬほどつらい夜を覚悟する必要がある。




早朝5時、タクシ-待ちが4人集まったので上高地まで同乗する。
4人で1050円づつの割り勘なら、1500円のバスよりもお安くしかも出発時間も1時間ほど早くなる。
焼岳をやる単独行の若い女性と、上高地散策の若いカップルと分かれて僕は明神から徳本峠へ向けて歩きはじめる。




どうも今日は天気が怪しい、白沢の出会いから徳本峠への道に入り峠の途中で雨が落ちてきた。
雨とガスの中で明神岳や前穂を眺められよう筈もなく、潔く踵を返して上高地への散策路の寂静感を味わう。
上高地、午前9時、さてこれからどうしようかと思案に暮れる、、、、、、、結局、食い意地の張った僕にはあれしかない!




車は吸い寄せられるように山形村へ
どのお店にも新蕎麦の幟がはためいている、1軒選ぶとしたら『水舎』さんの粗挽き蕎麦の大盛りかな。




時間はたっぷりあるので次は高遠へ足を延ばそう。
前回立ち寄れなかった『紅さくら』さんに直行して、先ずは馬刺しで蕎麦前。




馬刺しは勿論大好きなのだけれど




この小鮒の煮つけの美味しかったこと、甘からず辛からず絶妙な味に仕上がっておりました。




〆は高遠蕎麦の大盛り、焼きみそをそばつゆで溶いて三種の薬味で頂きます。
お豆腐、おから、馬肉の煮つけ、昆布と野菜の煮物、この4種の付け合わせで一杯いけそうです。




釣りをなさる蕎麦打ち担当のお母さんと花番の娘さん、雰囲気もおもてなしも申し分ありませんでした。




さて、紅さくらさんに教えて頂いた高遠城址のもみじ祭りとそば祭りにちょっとだけ




城内を散策していると鉄砲隊の火縄銃の演武に出くわして見学したりして




そうこうしているうちに蕎麦祭りの会場に迷い込んだりして




迷い込んだら美味しい盛り蕎麦を食べない訳にはいかず




留めのキノコたっぷりのツユ蕎麦まで頂いちゃって、、、もう許して~!
当分そばは食べなくていいやと思ったのに、一週間が過ぎた今は唯々お蕎麦が食べた~いと悶絶しちょります。




左の写真は、蕎麦打ち教室でこの日初めて打った素人さんのもの
右の写真は、蕎麦打ち教室の先生が打ったお蕎麦、いやぁどちらも本格的ではありませんか?

 


という訳で、食べても食べても後を引くお蕎麦の恐ろしさを思い知らされたという馬鹿々々しいお話でございました。
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新蕎麦

2018-10-29 23:25:49 | 蕎麦、うどん
ふくらはぎの肉離れをやってから6週間、なんとか不自由なく歩けるまでに回復できた。
まだ完治ではないけれど道志の三ケ瀬川沿いの林道に車を止めて歩き始める、あぁ空気が美味しい!




西沢と東沢の分岐から西沢沿いに進むとよさげなポイントが次々に現れて、ついつい山女魚の魚影を探してしまう。




広葉樹の黄葉が眩しい!




ゆっくりと1時間ほどかけて林道を進み菰釣山への登山口からブナ沢に入る。
山を歩けるってこんなに幸せなんだ~とつくづく思いつつ、今日は無理せず途中で引き返した。




往復3時間ほど歩いたら道志の湯で汗を流そう。
そして6週間ぶりの風呂上がりの一杯、実に旨し!




2杯目、もちろん旨し!




そして今日の目的のひとつが『はやし』さんの手打ちそば。
先ずは、もり蕎麦の大盛り、極細の蕎麦で歯切れの良さと喉越しを味わう。




次は、つけソ-キ蕎麦、ちょいと甘めのツユととろっとろのソ-キが本格的で実に旨い!
沖永良部島出身のご主人が営んでいた『手打ちそば はやし』さんが道志の湯に移転したことをつい最近になって知った。




日本蕎麦とソ-キの取り合わせは日本でここだけかも?
油を使ったツユはソ-キに限らずけんちんでも鴨つゆでも、太めでもちもちの田舎蕎麦にも実によく合う。





さて、帰宅すると嬉しいことに会津から新蕎麦が届いていた。




極上の芋焼酎『魔界への誘い』をロックで軽く飲ってから




先ずは冷たい蕎麦で新蕎麦の香りを楽しみ




次に鶏肉と鶏皮で出汁をとった熱々のつゆ蕎麦で〆る




会津の蕎麦文化は実に豊かで
冷たい蕎麦と暖かいつゆ蕎麦のメニュ-が多彩でどれもみな美味しいのです。




道の駅にあった原木ナメコ
さてあした、どんな風に味わいましょうかねえ!




結局、食べてばかりの一日になってしまいました。
来週は八つの山小屋にでも投宿してのんびりしようかな~!
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蕎麦の会

2018-10-04 17:13:05 | 蕎麦、うどん
蕎麦喰らう者あらば旨い蕎麦を打つ者またこれあり!

友人や先輩に蕎麦打ちを趣味とする男が何人もいて
そのうちの二人は既に蕎麦屋を開店してすこぶる高い評判を得て繁盛している。

今回は八王子の釣友熊さんの知り合いのお宅で美味しいお蕎麦のご相伴にあずかった。
午前10時半にお宅に伺うと、すでに2時間半も前から石臼で蕎麦粉を挽いていた、こりゃ本格的だわ~!




これは一番粉、芯に近い部分ですね




これは三番粉、殻が混じっています




先ずは一番粉と二番粉を1:1で打つそうです












ということで、見事な手さばきを見ているうちに1杯目の茹であがり~!




江戸打ちはのど越しで味わうもの、いやぁ旨い!
ついついお代わりしてしまいました。




次は一番粉と三番粉で田舎蕎麦風に、ちょっともちもちでこれもイケる!




最後は釣友のYukkyちゃんが挑戦した、これも結構イケる!
ということは、誰が打っても旨い蕎麦が打てるということなんでしょうか?
幼馴染のKちゃんはいつまでたってもものにならないようだけれど、反省して 再起を図って欲しいなあ!




いやいや美味しいお蕎麦もさることながら、久しぶりに釣友と過ごす楽しい時間になりました。

次は新蕎麦ですね!





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悶絶の黒部

2018-09-22 16:38:17 | フライフィッシング
天候不順のため飛騨山脈は諦めて17日~19日の三日間を黒部で過ごそうと計画を変更した。
早朝、安曇野ICを下りて扇沢に向かっていると、道路上の電光掲示板に雨に注意の文字が瞬いていた。
1日目の雨は分かっていた、ならば初日は中央アルプスの小渓で釣ろうと踵を返して駒ケ根に向かった。




本流を覗いてみると大雨のために荒れ放題で怒涛の流れになっていた。




早々に目的の支流を目指して林道を歩きながら流れを覗くとこの通りの増水
更に2時間歩いても状況は変わらず、ロッドを振ることもなく諦めて下山した。









こうなると、まだ昼前だというのに何もやることがない!
これはいいチャンスかと以前から訪ねてみたいと思っていた高遠(たかとう)に向かうことにした。
伊那ICを下りて20分、『紅さくら』さんで馬刺しを蕎麦前に高遠蕎麦を頂こうと探したけれど見つからず、第二候補の『ますや』さんへ。




メニュ-には高遠蕎麦と江戸風つゆの二種類がある。
お願いしたのは高遠蕎麦の合盛り、お蕎麦は玄、抜き、田舎から2種類選べる。
品のいい花番さんが運んできたのは、焼き味噌と辛味大根と刻み葱。
焼き味噌半分をそばつゆで溶いて辛味大根と刻み葱を加えて少々お待ちくださいと、、、、

 


ほどなくして玄が運ばれてきた。




芯に近い部分を殻付きのまま挽いた玄は透明感があってちょいと甘みを感じる喉越しのいいお蕎麦。




玄を食べ終わる頃合いをみて茹でたての抜きが運ばれてきた、この心配りが何とも嬉しい。
粒々が見えるほどの粗挽きの十割蕎麦で、もっちりとした食感がいい。




先ずはお塩で蕎麦本来の味と香りを楽しんでから焼き味噌と辛味大根のツユで頂く、う~むイケる!



実はこの高遠蕎麦、僕が初めて食したのは会津の家内の実家でのことでした。
辛味大根のしぼり汁を醤油かそばつゆで割って頂く食べ方は会津では極く一般的なもので今では僕の家でも当たり前になっています。

最も知られているのは南会津の大内宿で長ネギを箸代わりにかぶりつくアレですね。
高遠藩主の保科正之が会津に移った際に高遠蕎麦が会津に伝えられて今では完全に会津が高遠蕎麦の主流になっています。

そんなこんなで一度は高遠で高遠蕎麦を食してみたいと思っていたのですが
15年ほど前から町興しの一環として高遠で高遠蕎麦が復活したというわけでございます。
ますやさんを出てから、高遠城址を散策しながらそんな往時を偲んでみたりして、、、、





さて駒ケ根に戻って、駒ケ根といえば馬刺しと地ビ-ルですわねえ!
午後5時、先ずは『南信州ビ-ル工房』のレストランで馬刺しを頂きながら
地ビ-ルを3~4種類頂こうと立ち寄ってみるとナント夜の部はお休みですって、うぅぅぅぅ(泣)
ならば『こまがねの湯』は、、、、、、超満員、、、、仕方なくちょっと離れた『こぶしの湯』で汗を流してビ-ル。
あいにく生ビ-ルではありませんが、黄金色したゴ-ルデンエ-ルのフル-ティ-な香りを楽しむことができました。








さて翌日、晴天の黒部で今シ-ズン最後の2日間を過ごしましょう!
黒部ダムから快調に飛ばして9時にオヤマタン、そのままナカンタニまで直行の予定が
釣り人を見かけたのでちょいと話をしようと沢に下りようとしたらズリズリズリ~と勢いよく滑って
伸びきった左足の靴底が途中の出っ張った石に乗っかって止まったのはいいのだけれどブチッ、ハイ肉離れ~!
ほんの15分ほどの間に左のふくらはぎはパンパンに腫れあがって石のように固くなっちゃった。




足を動かそうとすると激痛が走るけれど自力で歩いて帰る。
骨折ならともかく肉離れごときでは自力で下山するのは山屋の自己責任というものである。
いつぞやの槍ヶ岳での事、山小屋にいた他の登山者は自力で下山したのに某山岳会の面々はケガ人もいないのに疲労がひどいからと救助ヘリを要請した。
しかも金のかかる長野県警ではなくてご丁寧にも無料の岐阜県警に、救助ヘリをタクシ-代わりに使うのかと山屋から厳しい非難の声が上がったものである。

30分ほど休んでから湿布薬を貼り、手ぬぐい2枚でふくらはぎをきつく縛って杖をついて歩きはじめる。
悶絶するほど痛くて脂汗が噴き出す、足が伸びないからチンパンジ-のような歩き方になる、右足に全体重が乗るから30分で右足が攣り始める。
右足に鎮痛剤を塗り込んで10分ほど休んでから激痛に耐えながらまた歩く、この繰返しで4時間半もかかってようやく黒部ダムまで辿り着いた。



この3日間はめくるめく日々になるはずであったのに結局は一度もロッドを振ることなく終わってしまった。
肉離れはこれで4回目、釣りの途中では3回目のことで慣れたものだけれどやはり痛いものは痛い!
当分は身動きが取れないけれど、これを機に朝のウォ-キングと風呂上がりの柔軟体操を再開して来シ-ズンに備えなくちゃ!
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束の間の晴れ 束の間の黒部

2018-09-15 15:40:42 | フライフィッシング
前夜の扇沢は猛烈な雨が降り続いてやむなく車中泊になった。
翌日の朝、6時の天気予報は曇りのち午後一時雨、翌日は曇り時々雨。

朝になって雨は小降りにはなったものの禁漁のタイムリミットが迫るなか雨を覚悟してトロリ-バスの改札に並ぶ。
しかしである、改札のモニタ-に映し出された室堂や大観峰のリアルタイム映像はナント快晴になっているではないか!
図らずも登山者たちからウォ~~と大歓声が巻き起こった。

雨具をザックに仕舞って登山道を進む、なんと爽快、なんと快適!




午前9時半にオヤマタン、晴れてはいるけれど連日の雨による増水で渡渉も釣りもこりゃムリだわ!




今日は平の小屋に泊まる、少し穏やかなナカンタニなら何とかなるだろうと先に進む。
丁度1時間ほど進んだところで平の小屋から帰ってきた20代の釣り師にナカンタニの様子を聞くと
増水でポイントが見当たらないから帰ると言う、その言葉を信じて僕も引き返すことに決めた。




午前11時半、あれから2時間後のオヤマタンは少し水が引いてポイントが幾つか現れ始めている。




そそくさとフライを結んで第一投で出た岩魚。




増水していても黒部の峪の流れは何と美しいことか!




ここでも第一投でこの岩魚






サイズは殆どが8寸程度、遡上したばかりなのか釣れる岩魚はおしなべて体色が白い。




木橋から100mほど釣りあがったところで流れが太くて遡行困難となり、次は木橋の下流を釣る。
釣れそうなポイントは百発百中でほんの1時間ほどで15~6尾の岩魚が遊んでくれたがサイズは最後まで8寸止まり。




空腹が限界にきていたので先ず1尾を捌いてビ-ルで一息いれる、いやぁほんなこつ旨いですわ~!




帰路は夕飯用にとチタケや




ブナハリタケを摘んで

 


結局、黒部は天気予報なんぞ関係ないと言わんばかりに一日中晴れて快適な釣り日和となりました。





さて黒部を諦めた二日目は瑞垣、またしても濃霧と小雨の中でカラマツ林を歩きはじめる。
前夜も大雨でテントを張る気にもなれず辛い車中二連泊となって腰が痛い。




ハナイグチはまだ少し早いようで苦戦した。
でも、少ないキノコを探しながらのんびり歩く方がおもしろいと言えばおもしろい。
盛期になれば夜に徘徊する鹿も食べきれずに相当数のキノコが残っているのだけれど
出始めの頃は鹿が食べ尽くしていて夜から朝にかけて成長した幼菌がちらほら見つけられる程度である。

 
 
 
 


これだけのハナイグチを見つけるのに2時間もかかってしまったけれど充分に満足できた。




ちょっと竿を振って岩魚のソテ-も酒肴に加えたかったのだけれど、釣り支度をするのも億劫になって諦めた。




厚く葉が茂ったミズナラの木々の下なら少々の雨でも気にならない、腰を落ち着けて昼飯にする。




先ずはハナイグチのポン酢あえでビ-ル、あぁ1年ぶりの味わいだ~!
もみじおろしがあればもっと美味しく頂けるのに、、、




次はハナイグチのカルボナ-ラ、このキノコはパスタとの相性がとてもいい!






最近読んだ本にこんなことが書かれていた。
地球は既に限界点に達している、人口がこれ以上増えて便利な生活と飽食を続ければ地球が保たなくなると、、、、
人間は地球にとって邪魔な存在であり、人間が存在しない方が地球は今より遥かに健康でいられると、、、

僕がこの二日間で触れた自然はとても健全に見えたけれど少しずつ病んで壊れ始めているのかもしれない。
もう昭和初期の生活様式に戻ることはとても無理なことで、これからも人間は確実に地球を痛め続けていくのでしょうね!

さて、次は黒五か高天原と決めていたのだけれど晴れの日が続きそうもなくて結局今年も断念です!
となればもう一度、黒部で束の間の釣り、これで今シ-ズンも終わってしまいそうな気配が濃厚でございます。



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チタケの季節

2018-08-14 17:15:48 | キノコ狩り
夏の貴重な1日を山で過ごすことができた。
牛の寝どおりの涼しいブナの森を歩きながらチタケを摘んだ。




今はタマゴタケとチタケの盛期でほんの1時間で篭がいっぱいになった。



 



ヒラタケやブナハリタケも目に付くけれど今日の目当てはチタケだけ。
こんなブナの森をのんびりチタケを探して歩けるのが嬉しい!




今日摘んだチタケのほんの一部、余ったチタケは持ち帰って麺つゆを作り置きしよう。




午前10時、イワナの沢に下りて、沢水で冷やしたビ-ルで火照った体をク-ルダウン!




ビ-ルを飲りながら麺つゆを作ろう。
チタケを炒めてダシを抽出し、その出汁を茄子に吸わせる。
チタケと茄子をじっくり茹でたら麺つゆが出来上がる。

 



沢水で〆た冷たいソ-メンをチタケの出汁の効いた熱々の麺つゆで頂く、これも真夏の楽しみのひとつだ。




昼寝のあとはこの沢を釣り上がりながらイワナと遊ぼうと考えていたのだけれど
1時過ぎには積乱雲が空を覆って暗くなり冷たい風が吹き始めた。
轟音が轟き稲光が走り始めたので怖くなって急いで山を下りた。

今年は昨年以上に天候が不順で、果たして黒部に行けるのだろうか?
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