山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

エクセレントサ-ビス

2007-09-30 13:44:32 | 書籍
エクセレントサ-ビス(林田正光著、PHP研究所発行)



以前このブログでご紹介した『ホスピタリティの教科書』の著者が著した良著です。多くの企業が、社員全員で経営理念を共有して良い企業風土を作ろうと、リッツカ-ルトンのクレドに学んで動き始めています。

この本は、お客様感動を生み出す企業風土と組織を育てるための礎となるクレドの作り方、クレドを自分のものとしてその精神を実現するための方途がやさしくわかりやすく書かれています。

クレドはトップが作って社員に押しつけるのでは受け入れられることなく殆どが失敗に終わります。若いスタッフ達自らに、私たちは私たちのこの会社をどのようにして理想の組織に変えていきたいかを時間をかけて議論してもらい、その上でクレドを作ってもらい、クレドの精神を深く理解してもらいながら浸透させていくことが必要であることを訴えています。

確かに、そのとおりです。
でも、これがなかなか難しいことなんですね。殆どの企業は、経営理念やクレドが紙に印刷されて、社員に配られて終わっています。つまり、クレドを作ることが目的化され、形骸化されているに過ぎません。

クレドが出来上がったら、その精神を理解し、掘り下げて議論し、共感し、行動に変え、それを継続していくことで少しづつ企業風土が形成され定着してゆくものです。つまり、クレドを創り上げることも、その精神を掘り下げながら行動に変え、企業風土を醸成してゆくためにも相当の時間を必要とすると言うことなんですね。

この継続的な努力を続けてゆく覚悟が無いのであれば、途中で頓挫させてしてしまうのであれば、この本を読む必要もなければクレドをわざわざ創る必要もないものと思います。
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さよなら釣行

2007-09-29 02:22:17 | フライフィッシング
神奈川県の一部を除き、殆どの渓流は9月末で禁漁を迎える。

月末の土日、溪に立ちたいけれど悲しいかな叶わない。
週末の二日間、事務所に缶詰になってDVD研修を6本12時間、そして溜まった仕事も終わらせたい。あゝうらめしや~!

しかし救いの神はおりましたのです。
月末恒例のふる里のお客様訪問が12時半に完了した。お墓参りをして、午後6時半に事務所に帰ってお客様と経営会議。自由時間が1時間半だけ使える。ありがたや~、一番近い秋山川支流の王の入川へ迷わずに向かう。いつもの場所へ車を止めて林道をちょっとだけ歩いて溪に入る。

もう秋なんだね。栗が実って口を開けている。
焼き栗、栗ご飯、旨いだろうな。ゆっくり栗拾いしたいけど時間がないよ~。



険しい源流も好きだけど、こんな林間の溪もいいよね。



この落ち込みから、、、、。



イワナが顔を見せてくれました。今日はもうこれで充分満足してしまいました。



どこまでも穏やかな流れが続きます。



私に与えられた1時間半は、あっという間に過ぎ去ってしまいました。
脱溪して林道を歩いていると、ひっそりと咲く可憐な野の花にたくさん出会います。



溪畔の田んぼも実りの秋。私の心の原風景なんですよね。




滝の連続する険しい源流帯、穏やかな林間の溪、そして懐かしい里川の原風景。
澱んでしまった私の心を浄化してくれ、疲れた心にエネルギ-を満してくれる、溪はそんなチカラがあるのですね。ことしも半年間、そんな溪のチカラに救われて来たように思います。

今年もホントにお世話になりました。
来年もまた、この変わらぬ姿に再会できることを心から願っています。

溪よ、樹ゝよ、溪魚よ、ホントにありがとね。
私が救われ、頑張ることができるのは、あなたのお陰です。


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沢登りは楽し!

2007-09-23 20:49:06 | フライフィッシング
先週、伊勢沢に入るつもりだったのに、神の川ヒュッテの惨状を目の当たりにして涙があふれ出しヒュッテから離れられなかった。だから今日こそは伊勢沢へ入ろう。

午前6時半、林道の崩落地点で準備をしていると、BMWがやってきた。ナニナニ?先週ここでお会いした『丹沢放浪記』のイガイガさんではありませんか?同じ時間、同じ場所で再会なんて何かのご縁かもしれませんねえ。



しばらく立ち話。今日のイガイガさんは日蔭沢を詰めて稜線から矢駄沢を下りるという。装備は殆ど持たない軽装で道なき道を登破しており、聞けば登坂用具は100均で買ったドライバ-だけと言って見せてくれた。このドライバ-、つかまるものが何もないガレ場などに突き刺して使うのだとか。スゴイ!オラも買うベ。

ラ-メンで腹ごしらえしてから伊勢沢へむかう。崩落地点にはパワ-ショベルが入って工事が始まっている。

本流を遡り約40分で出合いへ。
今日は、この二段の滝を越えてから釣り始めよう。



先ずはこのヒラキから。



今日の一尾目、ありがとね。なんだか体色が赤いぞ。



この沢は小滝が次々に現れる。



また小滝。



このヒラキでまたイワナ。



適度に釣れるけど、ちっちゃぁ~。



また小滝。



連続する小滝を這い上がっていると、だんだん筋肉痛が。いやぁ、鍛え方が足らんぞ。

このヒラキ、出そうじゃん?



今日一番のイワナ。8寸でした。
このあたりから魚影も濃くなり、型も良くなり始めました。やっぱり奥まで入らないとダメなんだろうな。



二段の滝。



また滝。清冽な流れがなんと美しいことか、、、、、。こんな美しい流れを見ているだけで心が洗われるようだ。でも、もともと心が綺麗なオラは洗われる必要などないのか、、、、。



ホントにこの沢は滝が次から次へと続く。沢登りはおもしろ~い。ここは左を這い上がる。



また滝だよ。この落ち込みから、、、、。



23センチのイワナ。いい顔してる。



15メ-トルの滝に辿り着いた。美しい!



ちょうど11時半、ここまで4時間もかかってしまった。沢屋さんならとっくに尾根に登り詰めてるだろうに。でもね、沢の冷気を浴びて、景色を眺め、イワナと遊び、そんな道草がいいんだよね。

さあ、ここで川飯にしよう。こんな美しい場所を汚したくないから新聞を敷いてね。先ずは、鶏肉を弱火で炒めて鶏皮の脂がジュワっと出てきたら、、、、。



沢の水をたっぷり入れて、きのこ鍋を作りましょう。去年は塩味ベ-スだったので今年は赤みそと白みそベ-スの味付け。じゃあ来年は醤油ベ-スかぁ?余った鶏は焼き鶏で。ビ-ルがうめえのじゃ。やめられね~。



どうです、うまそうでしょ?



ここでたっぷり時間をとって、まったりのんびり滝の冷気に浸りました。さあ帰ろ。次は、この滝の右をよじ登って奥へ奥へと入ってみようかな。



慎重に降りて、本流との出合いに出ると『暑~い』。そうか、下界は30度を超えてるはずだよなぁ。また沢に戻りたくなっちゃうよ。



下りはピンソ-ルミニがとても快適です。道があるようでないような切り立った急斜面の巻き道にはホントに心強い優れものです。でも酔っぱらっていては、どんな装備も役にたちません。皆さん、単独行と溪でのお酒はくれぐれもご注意を。



本流を下って、登山道を林道へ。遠くの山々を眺めながら林道を帰ります。



冷たい湧き水。ここでいつも乾いたのどを潤すのです。



あぁ、今日もいい一日でした。

伊勢沢とイワナ、ありがとね。


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年齢×1万円?

2007-09-22 01:58:53 | 独り言
NHKでおもしろい番組がありました。
自分の年齢×1万円で、自分のために何か一つ買いものをするとしたら?

ふと考えてしまいました。
私の場合は55万円、ちょっと中途半端な金額なんだよね。

自分のために何かを手に入れる。
これ、結構難しいテ-マだと思いませんか?

日々の生活の中で、それは確かに不足のものはあるけれど、おおむね満たされてる。だから、まとまったお金で『さあ、何かひとつ』と言われても悩んでしまう訳ですよ。限られたお金で、やりくりしながらこだわりの品を手に入れてゆく。庶民の喜びは、意外にこんなところにあるのかも知れませんね。

結局、生活がそこそこ満たされているとしたら、お金の使い道は『自分のライフスタイルを買う』と言うことになるのでしょうかね?

55万円?
先ず、ツリ-ハウスの材料を手に入れて、次にツリ-ハウスを作るための大きな樹と溪畔の土地の賃借料を支払って、55万円で足りるかなあ?ツリ-ハウスは友を集めて手作りもまた楽し。完成したら、週末は溪を歩いて、釣り飽きたら焚き火を囲んで酒に酔いしれながら思いっきりぐうたらな時間を手に入れよう。

550万円あったら?
ライトウエイトスポ-ツを手に入れようか。この車に、釣り具とザックとテントを積み込んで、思いっきりオ-プンにして、釣り旅の相棒にしよう。やっぱりライフスタイルを手に入れるということになってしまう。考えてみれば、これ結構贅沢なことなんだと思う。しかし現実は、サ-ドカ-にスポ-ツカ-を買おうと言ってもカミさんの『何考えてるの?』の一言で却下となる。

5500万円?
この金額になると『もう分かんねえ』『そんな金いらねえ』となる。

財布の中を覗いて見る。1万3000円しか入っていない。
これから始まる山のシ-ズンに備えて装備を買い換えるために大枚を使い果たしてしまった。今年最後の遠征を考えていたのに、これでは高速代にも足りない。しかたなく丹沢。

現実はこんなもんですな。
でも『金欠生活もまた楽し』
精一杯楽しみましょうね。




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しばらく立ち直れないよ

2007-09-16 13:20:08 | フライフィッシング
昨日は午前1時に目を覚ました。

さあ、遠山ソロキャンプ釣行へ出かけるぞ。今シ-ズン最後のチャンスになるかもしれない。絶対にもう一度行きたい、心がそう言っていた。

遠山かぁ、遠いなあ。台風の影響で源流への道はズタズタになってるぜ。それに疲れ切ってて片道6時間の道のりはきついよ。今回は近場でのんびりしようぜ。体がそう訴えていた。

結局、体が発する声に負けて二度寝の後に、いつもの『神の川』へ向かう。
林道に入ると、あちこちに台風直撃の爪跡が残る。今日は晴天の予報だったのに山には厚い雲がかかっていた。のんびり昼寝ができるだろうか?



いくつかの崩落箇所をすり抜けながら進んでいくと『うわぁひで~、なんじゃこりゃ~』。長者舎の手前が、地滑りによって完全に塞さがれている。水の脅威を改めて思い知らされた感じだ。どうしようか?



腹が減っては戦はできぬ。ス-パ-カップ『鶏ねぎしお』をすすりながら考えようっと。



午前6時半、カップメンをすすっているとBMWが颯爽と現れた。しばらく立ち話をする。『丹沢放浪記』と言うブログを公開している『イガイガさん』と言う方で、今日は長者舎に流れ落ちる井戸沢を詰めると言う。山歩きと沢歩きをする方には大変参考になるブログです。是非のぞいてみたください。

<丹沢放浪記  http://igaiga-50arashi.webry.info/>



イガイガさんがスタ-トして10分後、私は再挑戦すべく伊勢沢に向かう。50分の林道歩きだ。崩落箇所を慎重に越えると『ひっで~』



ここも『ひっで~』



10分ほど歩いて、林道からふと堰堤が目に入った。『ひっで~』。二段堰堤が完全に破壊されている。濁流に流された大石がいくつも落ちて破壊してしまったのだろう。V字谿で濁流に襲われたらひとたまりもないと言うことが、これを見れば良く分かる。



更に進むと山からの地滑りと路肩の崩落があちこち目に付く。こりゃ当分だめかな神の川は。



伊勢沢に向かう予定でいたが『神の川ヒュッテ』が心配になって登山道へ向かう。『うわぁ、ひっで~』。登山道もズッタズタにやられてる。この登山道が川になっちゃったんだろうな。



ヒュッテの1階部分が殆ど埋まってしまった惨状を見て、被害の尋常でないことを思い知らされる。これではヒュッテが可愛そうすぎる。



ヒュッテの前庭だったところに、呆然として座り込むおじさんがいた。このおじさんともうひとり、相模原から毎週末このヒュッテに泊まっては宿泊客の世話や、トイレやお風呂の営繕を手伝っているボランティアの方である。登山道の整備や目印テ-プの取り付け、山岳耐久レ-スの裏方さんの役も買って出ている方で、北丹沢を訪れる私たちは皆、このおじさんたちの世話になっている訳でなんですよね。



ヒュッテの中を覗いてみる。スト-ブも椅子も土砂で完全に没している。悲惨な状態を目の当たりにして思わず涙が流れ出した。いつも、このスト-ブを囲んで、駄菓子をつまみながら、おじさんたちと茶飲み話をしたのに。はやくスト-ブだけでも掘り出してあげなければ。スト-ブも泣いているだろうな。林道や登山道の崩壊よりも、沢の崩壊よりも、ヒュッテの無惨な姿が何よりもつらい。つらすぎる。



バ-ベキュ-小屋も破壊されている。おじさん達が、立派な一枚板で素敵な椅子と囲炉裏を作ったばかりだったのに。おじさんたちもチカラなく肩を落としている。



もうどうにもならねえなあ。おじさん達が寂しそうにつぶやいていた。



ひと通りヒュッテの中と周辺の被害状況を見て回り、ヒュッテの前のテ-ブルに車座になって話し込んだ。1メ-トルほどの高さのこのテ-ブルも足の部分は完全に没している。『もう、やりようがねえなぁ。神の川に来る楽しみがなくなっちまったよ』『ボクも同じです。立ち寄れる小屋がなくなっちゃって、しばらく立ち直れそうも無いですよ。』



こうなったら、やけ酒じゃい。



キムチ鍋もいっちゃえぃ。『復旧できますかねぇ?』『無理だなぁ。オ-ナ-は別の場所に新しい小屋を建て直すと言ってたよ。とりあえずプレハブで良いから来年の山岳耐久レ-スに間に合わせなくっちゃなぁ』『ボクもボランティアで参加しますよ』『県や市は頼れねえから皆を集めて俺らで頑張らねえとなぁ』。ちょっと希望が湧いてきた。一人ひとりのチカラが集まれば何とかなるかも知れない。



飲んでちょっと昼寝をした。その間にもおじさんたちは少しずつ片付けをしている。おじさんたちに別れを告げて神の川を後にする。

日蔭沢の様子を確認した。こんな風に沢も荒れて、流れの筋も変わっていた。復活には時間がかかりそうだ。またしばらく自主放流が必要になりそうだな。



やりきれない気持ちで神の川を後にした。




T沢は大丈夫だろうか?
帰路、T沢を覗いてみた。T沢は何も無かったように穏やかな流れが続いている。



滝もいつもの姿を保っている。



ちょっとだけロッドを振ってみた。ちびヤマメが顔を見せてくれた。安心した。



林間のこんな風景に出会うとほっとする。



もう秋の気配なんだな。




自然の猛威に勝つことはできない。でも、神の川ヒュッテと日蔭沢は、北丹沢を愛する私たちにとっては、かけがえのない心の拠り所でもある。ヒュッテも沢も溪魚も絶対に復活して欲しい。










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田舎だって元気だぜい!

2007-09-14 02:15:19 | 独り言
今日は埼玉県の片田舎(ゴメン)の医療法人を訪問しました。
群馬県にほど近いその町は、四方を田んぼに囲まれたのどかな町なんですよね。

さしたる産業もなく、人口も増えず、町には活気もなく。
この町で商売している経営者の殆どは、経営不振の原因を景気が悪いから、人口が増えないから、市民の所得が低いから、町が寂れてしまったから、何をやってもダメなんだと、多分こんな言い訳をしているのでしょうね。自分が原因ではなくて、全て外部環境のせいなんだと。



でも、この歯科医院は違うんですよ。
医院が明るくて活気に満ちているのです。
スタッフの皆さんは学ぶこと、自分が変わること、そして進化することに喜びを感じています。患者さんの喜ぶ顔に接することにやりがいを持って取り組んでいます。経営トップがそうし向けている、この功績が実は大きいんですね。しかも、スタッフの皆さんが素直にそれを受け入れて自ら変わろうとしていること、素晴らしいことなんですね。

医療従事者として、私たちは患者さんにどんな価値を提供し続けて行きたいのか、その提供したもので患者さんにとってどんな結果をもたらしたいのか、どんな夢を実現してあげたいのか。そして患者さんを通じて社会と関わり、どのような社会貢献をしたいのか。これが経営理念です。

私たちは何故仕事に取り組んでいるのでしょうか?
利益を得たいためですか?生活費を得るためですか?
もしそうだとすれば、仕事は決して楽しいものでもワクワクするものでもなくて苦痛なものになりませんか。どっぷりとのめり込むこともできないでしょうね。

私たちは、何故仕事をしているのでしょうか?
一言で言えば、経営理念を実現するためだと思います。
お客様に何を提供したいのか、そのことによってどんな結果をもたらしてあげたいのか、経営理念が明確になれば、そのために私たちは何を学び、どんなサ-ビスを生みだし、どんな技術を会得し、どのようにして提供していこうかと言うことがはっきりしてきますね。

こんな風にして仕事ができたら、楽しくない筈が無いでしょ。

成長する組織というものは、外部環境なんてものを言い訳のネタにはしないのです。
私たちの出来る精一杯の努力をする。それがお客様に支持されて結果として利益の大きさが決まる。与えるものが大きければ大きいほど、その結果として大きな利益が得られる。ただそれだけのこと。最初から利益優先なんて大きな間違いであると言うことを是非知って欲しいと思います。

得た利益はどうしますか。ひとまずは蓄積し、蓄積したものは次の未来投資に使います。スタッフの成長のために、新しい技術やサ-ビスを生み出すために、新しい設備を導入するために。全ては経営理念を実現するために。このサイクルを誠実に継続してゆけば経営が停滞することはないでしょう。


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あゝ疲れた~。

2007-09-13 02:18:16 | 独り言
ここ2週間働き詰めで気が狂いそうだ。しかも早朝から深夜まで。
おまけにお客様の税務調査も入ったりして。ベテランの税務調査官との理論闘争が唯一のストレス解消の感あり。川が浮かび山がかすむ。



『あゝ疲れた~』
帰宅しての第一声。この一言をはき出すと、す~っとチカラが抜けていく。ビ-ルをクビッと一気に飲み干し、焼酎2杯目で体が弛緩し疲れも抜けていく。酒の恵みとカミさんの料理に感謝感謝である。

今日一日を振り返る。
体の疲れは抜けても、頭は冴えわたる。
いつものことだが、税務署との妥協は一切しない。
『おみやげ』という文字は、私の辞書には無い。
真剣勝負で行く。
税の法律家としてのプライドは絶対にくずさないぞ、な~んて言っちゃって。

さあ、また頑張ろう!


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築地は楽し

2007-09-06 00:00:32 | 川飯.B級グルメ
毎年、新しいお客様との出会いが幾つもある。忙しいなどと言いつつも、そんな出会いをいつも楽しみにしている。新しいお客様とのおつきあいが始まると、新しい町とのおつきあいもまた始まる。

今日は、島根県から上京し、築地の町に開業した歯科クリニックを訪問した。
2時間ほど院長先生やスタッフの方々と開業後のお話をさせていただいた。みな初々しく、不安気な中にも『さあ、やるぞ』という希望に満ちた強い視線を感じて、絶対に成功させようと決意を新たにしたものである。さあ頑張ろう!

12時30分、ひとり築地の町をぶらついた。
近くに築地市場や本願寺があることは分かっていたが、こんなに近くにあるなんて。築地の場外市場に初めて足を踏み入れた。まるで毎日がお祭り騒ぎと言った雰囲気である。その雰囲気が実に楽しい。楽しすぎる!



築地と言えば魚である訳よねえ。鮨やさんがあっちにもこっちにもワンサカワンサカ。鉄火丼を注文した。さすがに築地である。ネタが違う、量がちがう。隣に座ったOLさん二人が『今日はお祝いだもんね』と言って生ビ-ルを注文した。

なぬぅ!何のお祝いだかわからんが、お祝いだからといって若い娘が真っ昼間から生ビ-ルなんか飲んでいいんかいな~。びっくりしちゃって思わずつられて『こっちも生中』。うまかったなあ!

一杯やって外に出てみると、路上には黒山の人だかりがあっちにもこっちにも。何だナンダ~と覗いてみるとスゴイ光景がそこにあるのですよ。男も女も、ましてや可愛い娘までもが路上にラ-メンの丼を抱えてがっついている訳なんですねえ。

こんな熱っつあつの光景を見せられたら喰わない訳にはいかんでしょうオラだって。



このラ-メンがまたスゴイ。チャ-シュ-麺じゃないのに、ただのラ-メンなのに、喰ってもくってもチャ-シュ-が湧き出てきてくれちゃうんですよ。数えてみたらナント8枚。やっぱり築地は毎日がお祭りなのですな。いやあ、これは毎月の築地訪問が楽しみであるねぇ。

もうだめ、もう喰えねえ!
築地は楽しすぎて糖尿の身には危険が多すぎるぅ。オラ食い物に殺される~などと叫びながら地下鉄の駅に向かっておりますと、そこは築地本願寺。



奇しくも、瀬島龍三さんの葬儀がしめやかに営まれておりました。
私が30代の頃でしょうか?瀬島さんの講演を聴き、本も何冊が読ませて頂きました。講演ではソ連での厳しい抑留時代の話、その後の実業界や臨調の話などを拝聴し、雲の上のような先達の声を直に聞くことができたことに感動すら覚えたものでした。

そんな実直な日本のリ-ダ-のひとりが亡くなられた。先達のひとりに心から感謝し、ご冥福をお祈りしたい。(合掌)
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私なら、こうする!

2007-09-04 01:02:31 | 書籍
『私なら、こうする!(日本経済新聞出版)』

20世紀最高の経営者と賞賛されたGEの元会長ジャック.ウェルチの最新著で、生きたビジネスコ-チングの良著である。前著『ウィニング 勝利の経営』を世に出した後、世界各地で講演し、その聴講者や読者から寄せられた膨大な質問に対する回答が本書にまとめられている。



実績と経験に裏打ちされたコ-チングは実にストレ-ト、具体的且つポジティブで深いものがある。何かを人に相談するとき、同じような考え方、同じようなレベルの人に相談しても、活路を見出すような新しい発見は生まれて来ないものだ。ところがウェルチのコメントには、こんな切り口や考え方があったのかと言う発見がある。

こと仕事に関しては、こんな思想で一貫している。

安定を選ぶより積極的にリスクを取ろうぜ。その方が絶対におもしろいし成長の喜びを感じて生きられる筈さ。

一生の仕事なんて、そんなに簡単に見つかるはずは無いよ。転職を重ねながら人生を掛ける仕事を見つければいいじゃないか。とにかくビジネスの世界に飛び込んでみることだよ。

IT、バイオ、ナノテクと将来性あるビジネスに照準を合わせてビジネススク-ルに学ぶのも悪くはないさ。でも、もっと大切にすべきは自分をわくわくさせてくれる仕事を選ぶべきだよ。その方が遙かにおもしろい人生を生きられる筈だ。

アメリカと日本という文化の違いもあって、違和感を感じる点も無いではないが総じて共感を覚え、新しいヒントが得られる。

『勝者』についての質問に、ウェルチはこんな話をしている。
あなたは経済的な意味合いでしか勝つことを考えていない。それは、とんでもないことであり、そうであってはならない。私は勝利を違うカタチで考えている。個人的な目標を設定し、それを達成すること、そしてそのプロセスを楽しむこと、それが勝利だと思う。それは、会社で重役に昇進することであってもいいし、他のことでもいいはずだ。

私の友人のジムはハ-バ-ド出身の医師だが、彼は名誉と金とキャリアを選ぶ代わりに、毎晩バンを運転してボストン市内のホ-ムレスに医療を施している。彼は質素な生活をしているが人生は喜びに満ちている。そしてホ-ムレスから上院議員に至るまで、ジムを知る人たちからは例外なく尊敬され愛されている。あなたの定義する経済的観点からすれば、ジムは勝者としての資格はないだろうが私は決してそうは思わない。

世界で最高の勝者は誰かと言えば『私は自分の選んだ人生を送っているだろうか』の問いに対して、Yesと答えられる人たちだと思う。それが自分自身で選んだ夢である限りは。

この言葉を、3億4千万円もの年金保険料を横領した社保事務所や役所のクズどもに送ってやりたい。『君たちは今、誇りを持って生きているか。自分は公務員の使命を全うしていると、妻や子や両親に胸を張って言えるか。本当に、恥ずかしくない生き方をしているか?』

君たちに良心があるなら、自分を恥じて身を震わせるのだろうが、そんな心までもが腐りきって消え失せてしまったんだろうな。

さびしすぎるぜ!









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殺人警官に退職金?

2007-09-03 01:17:44 | 独り言
先週のこと、警官がピストルで女性を殺害した事件、驚きましたねえ。
何がって、事件現場が我が事務所から歩いてホンの10分の場所でして。おまけにカミさんが歯医者さんに行く途中で大騒ぎの現場を見てしまったものだから、帰って来てからの現場解説が詳細で。

いやぁ、警官がひったくりはするは、わいせつ行為はするは、殺人までするに至っては、どないにもこないにもなりませんわな。

しかし、今日の新聞報道を見てもっとびっくりしましたがな。口があんぐりでっせ。ナント、この殺人警官に退職金を支給する予定だったんだと。

警視庁によると『巡査長は死亡退職扱いとなるため、両親に対して通常の5割増の1200万円が支払われる予定だった』ぞなもし。

両親が警視総監宛に退職金の受け取り辞退の書面を提出し、警視庁はその書面に基づき退職金を支給しない方針を決めたと言う。アホか?

なぜにあれが死亡退職扱いになるんじゃ!訳がわからん。
あれは紛れもなく殺人やろ。しかも国民の生命と財産を守るべき警官の殺人やぞ。

一、警官が一般市民を殺害した。
一、警官にあるまじき極悪人は懲戒免職とする。
一、懲戒免職に該当する者は退職金の支給対象者にあらず。

こんな小学生でも解るようなロジックが、東大卒の警察官僚に解らない筈がない。

では何故に懲戒免職にしなかったのか?良~く考えてみよう。
あの警官を殺人者として認定し、懲戒免職としたら、、、、、そうです、当然のことですが立川警察署長も警視総監も、責任取って首を差し出す羽目になる。それを避けたかった、、、、そう考えるのは穿ちすぎであろうか?

『たかが下っ端の巡査長がやらかした騒ぎごときで。ワシら高級官僚が責任取らされてたまるものか。心中自殺にしておけば大した事件にもならんし、死亡退職扱いで退職金も割増支給すれば格好もつく。それで一件落着じゃよ』。どうせこんな腹であろう。

部下の犯した不祥事の責任は、わしゃ知らん。これが警視庁高級官僚の不文律か?

立川警察署長と警視総監は、愛娘の霊前で腹を切って見せなさい!
これが、警官に殺害された一人娘の母親の本心ではないだろうか。
少なくとも私なら、そう言ってやりたい。



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日蔭沢 ほろ酔いプチ溪泊

2007-09-01 16:42:13 | フライフィッシング
今日は月末の金曜日、毎月恒例の相模湖のお客様の日。

1軒キャンセルになったため11時に仕事が終わった。ス-パ-で食料とビ-ルを仕込んで『神の川』へと向かう。どこへ入ろうか迷ってはいたが神の川への途中にある『エビラ沢』が第一候補であった。さっそく身支度と荷造りを整えて豪快に落ちる滝を眺める。



この沢を詰めれば袖平山の尾根に辿り着くが、今日は時間がないので途中まで入って岩魚の生息状況を確認してみたい。



最初の階段を登りはじめた。ちょっと雨が強くなってきた。気持ちはいともたやすく折れる、これが私の取り柄だと自覚している。や~めたっと!



雨が降ってるし~、時間もないし~と言い訳しながら、一番楽ちんな『日蔭沢』に入る。ちょうど12時30分、雨を避けて橋の下でインスタントラ-メンをすする。び-るもちょっとだけ、河原乞食モ-ドに突入じぁ~!



沢に入るとすぐに落ち込みが連続する。今日は平日、車が2台しかなかった。もしかしたら、この沢には先行者がいないかも知れないと勝手に考えながらロッドを振り始めた。チビメがポンポンと出る。



23センチほどのヤマメが出た。



落ち込み。この沢は上流の中間地点まではヤマメとイワナの混棲であるが、どちらかと言うとヤマメのほうが多い。



8寸ヤマメ。やはり今日は誰も入ってなさそうだ。反応も良いし型のまずまず。



二条の落ち込み。



また8寸ヤマメ。何か飲み込んでいるようで、お腹がふくらんでいる。触ってみると固いものが入っていてゴツゴツしていた。多分カエルだろう。周辺の溪畔で小さな茶色のカエルが沢山跳ねていたもの。



ヤマメと遊びながら『パイプ堰堤』に辿り着いた。ここで一服。釣れても釣れなくても溪の中にいられればタバコも旨い。気分良く一服しているとフライマンがひとり林道を下ってきた。本流をやった後、パイプ堰堤から入ったと言う。『あちゃ~、もうダメじゃ~』。釣果を聞くと『渋いですね~』。そうでしょ~とも。それで良いのですよ~。



パイプ堰堤から上流はイワナだけの生息域に変わる。落ち込みが厳しいためヤマメは遡上できないのかな?



ホンマに渋い。先行者がいてはどうにもなりませぬ。今日出たイワナはこのちびイワナ1尾だけ。いやぁ渋い渋い渋過ぎる~。



4時半、ここでおしまい。



パイプ堰堤まで戻って、大室山方面の眺め。もう雨も大丈夫だろうな。



パイプ堰堤の溪畔林の枝を利用してツェルトを張る。
溪泊する必要性などまったく無いのであるが、明日からまた2週間休みが取れない。ここで独り、ゆっくり呑んでぐっすり眠りたい。ただそれだけのこと。



先ずはビ-ル。
今日は全く酒肴を作る準備をしなかった。ス-パ-で仕込んだお刺身と柴漬け。



ビ-ル2缶の後は芋焼酎の『黒霧島』。ザックの中にある予備の焼酎もいっちゃえ~い。



お酒の弱い私は、これだけ呑めばもう充分。とろ~んと、とろけそうになった体をツェルトに横たえて、夢の国へと昇ってゆくのでありました。



日蔭沢のヤマメと黒霧島、今日もアリガトネ。









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