晩秋のひととき、久しぶりに相棒オ-ちゃんと歴史を訪ねる旅に出た。
1日目は真田幸村の居城であった『上田城』
お城は思いのほか小さくて高低差も乏しく敵の城攻めに遭ったらひとたまりもなかったかも、、、
近くのガイドさんの話に聞き耳を立てていると、戦巧者と言われている幸村は実は三度の大きな戦に敗退し
お城は徳川に接収されて真田家は城を追われ、のちに松平家の居城になったとか、、、、
城巡りの後は新蕎麦巡り、上田駅周辺には37軒ものお蕎麦屋さんが軒を連ねて覇を競っています。
一軒目は昔の風情を残す小路に佇む『おお西』さん、開店と同時にほぼ満席です
僕たちが選んだのは発芽させた蕎麦の実を石臼で挽いた発芽蕎麦と更科蕎麦の合い盛り2000円也
香り、甘味、歯ごたえ、のど越しは申し分なく実に美味しいお蕎麦なのですが度々頂くにはちょっとお高いかな?
二軒目は『草笛』さん、12時過ぎて店の内外に待ち客50人ほどの人気店で本日は満員のため中盛りと大盛りは無しとのこと
それでも蕎麦打ちの実演を眺めながら待つこと20分ほど、てきぱき働く可愛い花番さんに案内されて席に着きまして
メニュ-を一瞥すると盛り蕎麦の並みが610円、ええっ~610円って人気の秘密は値段の安さだけかもと疑ったりして、、、
ほどなくして運ばれてきたお蕎麦は深い麺鉢にたっぷり盛られたほぼ二人前
しかも味も香りも歯切れも申し分なし、こりゃ人気店になる訳だと納得の一枚でございました。
三軒目は上田城向かいの『千本桜』さん
二人が選んだのは『真田三代蕎麦』1620円、並み盛りなのにほぼ二人前
二八蕎麦と更科蕎麦と田舎蕎麦を食べ比べてそれぞれの個性を味わえるのが嬉しい。
本日3軒のお蕎麦屋さんを巡って分かった事は、各店とも実に個性的なメニュ-を揃えていて
しかも蕎麦の量が半端ないほど大盤振る舞いであったということでございました。
さて、ホテルに落ち着いてひとっ風呂浴びてから夜の街へ、訪ねたのは若い人たちが切り盛りする『るり家』さん
このお店、僕たちが暖簾をくぐった時には既に閉店の午前3時まで予約で満席だというから相当の人気店なのかも、、、
最初にオ-ダ-したのは馬刺しの2点盛り、赤身と甘味豊かなタテガミの組み合わせが絶妙で美味しゅうございました。
上田の焼き鳥は、すりおろしニンニクがふんだんに入った醤油ベ-スの美味(おい)だれで頂くのが特徴だとか
辛いのがニガテなオ-ちゃんは一口でウゲゲと悲鳴を上げたのですがニンニク好きの僕は病みつきになるほどでございました。
上田の町はお蕎麦屋さん、焼き鳥屋さん、ラ-メン屋さん、小料理屋さんなどの飲食店が
駅周辺にコンパクトに配置された呑み助には実に嬉しい町であるということを実感した次第でございます。
さて2日目、初めに訪ねたのは天台宗の名刹『布引観音』
断崖絶壁にかかる観音堂に安置されている布引観音様が牛に化身して
強欲な婆様を連光寺に連れて行って改悛させたのだとか、、、牛に引かれて善光寺参りのあれですね。
厚い信仰心の賜物とはいえ、あの観音堂を建立するために
一体どれだけの資金と技術と労力を投入し、そしてどれだけの命が失われたのでしょうか?
清水寺や山寺に比べたら規模こそ小さいものの想像を絶する難工事であったことでしょうね。
社務所を抜け、あの洞門をくぐると
天空の観音堂に至ります
この観音堂に籠って修行を重ね悟りを開いたのでしょうか?
途方もない歳月と資金と労力を費やしたであろう往時を偲んで溜息まじりで山を下りた次第です。
さて、山を下りて初めに向かったのは創業200年の『丁子庵』さん
年季の入った漆塗りの麺鉢に歴史を感じます
きりりと締まった丹精なお蕎麦は今回巡った5軒のうちで一番の味わいでございました。
小諸に来たら懐古園を訪ねない訳にはいきません。
佐久地方を制圧した武田信玄は
大井光正が築いたこの小諸城を拡張整備し
のちに仙石秀久による大改造を経て現在の小諸城が出来たということでございます。
天守台から見える樹齢500年のあの大ケヤキ、この城にまつわる栄枯盛衰を見続けてきた生き証人でもある訳ですねえ!
そして最後の5軒目はあれこれ選ぶのも面倒になって懐古園の中にある『古城軒』さん
暖簾をくぐるとNHKのど自慢の歌声が耳をつんざき、、、あぁなんといい雰囲気
ビ-ルを注文すると缶ビ-ルがでてきて、、、せめてグラスは模様のない方がよかったかな~?
お蕎麦は並み盛り(なのに大盛り)を一枚と、山のように盛られた2.5人前はあろうかという大盛りを一枚
太目でもっちもちの田舎蕎麦は美味しいのですが、お腹にずっしりときちゃって遂に途中でギブアップ、残してしまって御免なさい!
歴史探訪と新蕎麦巡り、それぞれに個性的でいい体験ができました。
皆様がこの地での蕎麦巡りで大盛りを頂くのなら、くれぐれも量の多さを覚悟の上でチャレンジされますように(完)
1日目は真田幸村の居城であった『上田城』
お城は思いのほか小さくて高低差も乏しく敵の城攻めに遭ったらひとたまりもなかったかも、、、
近くのガイドさんの話に聞き耳を立てていると、戦巧者と言われている幸村は実は三度の大きな戦に敗退し
お城は徳川に接収されて真田家は城を追われ、のちに松平家の居城になったとか、、、、
城巡りの後は新蕎麦巡り、上田駅周辺には37軒ものお蕎麦屋さんが軒を連ねて覇を競っています。
一軒目は昔の風情を残す小路に佇む『おお西』さん、開店と同時にほぼ満席です
僕たちが選んだのは発芽させた蕎麦の実を石臼で挽いた発芽蕎麦と更科蕎麦の合い盛り2000円也
香り、甘味、歯ごたえ、のど越しは申し分なく実に美味しいお蕎麦なのですが度々頂くにはちょっとお高いかな?
二軒目は『草笛』さん、12時過ぎて店の内外に待ち客50人ほどの人気店で本日は満員のため中盛りと大盛りは無しとのこと
それでも蕎麦打ちの実演を眺めながら待つこと20分ほど、てきぱき働く可愛い花番さんに案内されて席に着きまして
メニュ-を一瞥すると盛り蕎麦の並みが610円、ええっ~610円って人気の秘密は値段の安さだけかもと疑ったりして、、、
ほどなくして運ばれてきたお蕎麦は深い麺鉢にたっぷり盛られたほぼ二人前
しかも味も香りも歯切れも申し分なし、こりゃ人気店になる訳だと納得の一枚でございました。
三軒目は上田城向かいの『千本桜』さん
二人が選んだのは『真田三代蕎麦』1620円、並み盛りなのにほぼ二人前
二八蕎麦と更科蕎麦と田舎蕎麦を食べ比べてそれぞれの個性を味わえるのが嬉しい。
本日3軒のお蕎麦屋さんを巡って分かった事は、各店とも実に個性的なメニュ-を揃えていて
しかも蕎麦の量が半端ないほど大盤振る舞いであったということでございました。
さて、ホテルに落ち着いてひとっ風呂浴びてから夜の街へ、訪ねたのは若い人たちが切り盛りする『るり家』さん
このお店、僕たちが暖簾をくぐった時には既に閉店の午前3時まで予約で満席だというから相当の人気店なのかも、、、
最初にオ-ダ-したのは馬刺しの2点盛り、赤身と甘味豊かなタテガミの組み合わせが絶妙で美味しゅうございました。
上田の焼き鳥は、すりおろしニンニクがふんだんに入った醤油ベ-スの美味(おい)だれで頂くのが特徴だとか
辛いのがニガテなオ-ちゃんは一口でウゲゲと悲鳴を上げたのですがニンニク好きの僕は病みつきになるほどでございました。
上田の町はお蕎麦屋さん、焼き鳥屋さん、ラ-メン屋さん、小料理屋さんなどの飲食店が
駅周辺にコンパクトに配置された呑み助には実に嬉しい町であるということを実感した次第でございます。
さて2日目、初めに訪ねたのは天台宗の名刹『布引観音』
断崖絶壁にかかる観音堂に安置されている布引観音様が牛に化身して
強欲な婆様を連光寺に連れて行って改悛させたのだとか、、、牛に引かれて善光寺参りのあれですね。
厚い信仰心の賜物とはいえ、あの観音堂を建立するために
一体どれだけの資金と技術と労力を投入し、そしてどれだけの命が失われたのでしょうか?
清水寺や山寺に比べたら規模こそ小さいものの想像を絶する難工事であったことでしょうね。
社務所を抜け、あの洞門をくぐると
天空の観音堂に至ります
この観音堂に籠って修行を重ね悟りを開いたのでしょうか?
途方もない歳月と資金と労力を費やしたであろう往時を偲んで溜息まじりで山を下りた次第です。
さて、山を下りて初めに向かったのは創業200年の『丁子庵』さん
年季の入った漆塗りの麺鉢に歴史を感じます
きりりと締まった丹精なお蕎麦は今回巡った5軒のうちで一番の味わいでございました。
小諸に来たら懐古園を訪ねない訳にはいきません。
佐久地方を制圧した武田信玄は
大井光正が築いたこの小諸城を拡張整備し
のちに仙石秀久による大改造を経て現在の小諸城が出来たということでございます。
天守台から見える樹齢500年のあの大ケヤキ、この城にまつわる栄枯盛衰を見続けてきた生き証人でもある訳ですねえ!
そして最後の5軒目はあれこれ選ぶのも面倒になって懐古園の中にある『古城軒』さん
暖簾をくぐるとNHKのど自慢の歌声が耳をつんざき、、、あぁなんといい雰囲気
ビ-ルを注文すると缶ビ-ルがでてきて、、、せめてグラスは模様のない方がよかったかな~?
お蕎麦は並み盛り(なのに大盛り)を一枚と、山のように盛られた2.5人前はあろうかという大盛りを一枚
太目でもっちもちの田舎蕎麦は美味しいのですが、お腹にずっしりときちゃって遂に途中でギブアップ、残してしまって御免なさい!
歴史探訪と新蕎麦巡り、それぞれに個性的でいい体験ができました。
皆様がこの地での蕎麦巡りで大盛りを頂くのなら、くれぐれも量の多さを覚悟の上でチャレンジされますように(完)