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先日『東映城のお姫様 丘さとみ』(ワイズ出版刊)を購入し、掲載された古い白黒写真を眺め、インタヴュー記事を読んだ。丘さとみの可愛らしい映画のブロマイド写真にはじゅうぶん目の保養をさせていただいた。錦之助とのツー・ショットもたくさんあり、私は大満足だった。また、長いインタヴュー記事は読んでいてとても面白かった。出演映画でしか窺い知ることができなかった丘さとみの素顔に今回私は初めて触れたわけなのだが、映画で抱いていたイメージ通りの人柄を感じた。やっぱり丘さとみは顔だけでなく性格も可愛らしいんだなと思った。
私が少年時代から好きだった丘さとみも今じゃもうおばさんを通り越して、おばあちゃんである。昭和10年生まれだから、私より17歳も年上で、現在70歳ということになる。このインタヴューを受けたのがおよそ8年前。この時すでに62歳だったのだが、お姫様がそのまま年を取った人のような印象を受けた。なんともほんわりした雰囲気を持った女性なのである。
インタヴューのなかで丘さとみはこんなことを言っている。インタヴューアーから錦之助はどんな人だったかと聞かれて、
---もうとにかく冗談ばっかり。ほんと冗談ばっかり。錦ちゃん変なところで喉を鳴らす癖があるの。私のそばへ来てね、くいくいって鳴らすの、わざと。で、知らん顔して行っちゃうのね。おかしな人。
錦之助は丘さとみと廊下ですれちがった時もずいぶん彼女をからかったらしい。
---普通だったら、ニコッと笑うのに、わざと知らーん顔して、「丘チン、おたふく」とか「かぼちゃ」とか(笑)。
丘さとみは「おたふく」とか「かぼちゃ」とか言われても全然腹を立てなかったと言う。
---「あ、私そんなん?」て聞き返すと、「そうだよ、お前、なんだよ」って言うのね。小っちゃい声で。私、冗談下手だから、錦ちゃんの冗談に笑うだけ。
こんな感じで、インタヴューの話は続いていく。
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