錦之助ざんまい

時代劇のスーパースター中村錦之助(萬屋錦之介)の出演した映画について、感想や監督・共演者のことなどを書いていきます。

「錦之助映画祭り」日誌(4月2日~5日)

2009-04-05 17:46:18 | 錦之助映画祭り
4月2日(木)
 京都シネマの上映作品には、新文芸坐ではやらなかった錦之助映画が3本入っている。『怪談千鳥ヶ渕』『真田風雲録』『ちいさこべ』だ。『真田風雲録』は東京では近年も何度か上映している。『ちいさこべ』は昨年DVD化されたが、映画館ではなかなか上映しない作品である。大作で上映時間が171分と非常に長いことに問題があるのだろう。3年前、東京・千石の三百人劇場(現在は閉館)で「田坂具隆特集」があったとき上映されたが、それ以来である。が、『怪談千鳥ヶ渕』を映画館で上映するのは本当に久しぶりではなかろうか。30年ほど前に東映が怪談特集でこの映画をニュープリントしてリバイバル上映したことがあったらしい。そのときは他に『怪談 お岩の亡霊』(加藤泰監督)と『番町皿屋敷』(河野寿一監督)がいっしょに上映されたとの話だが、『怪談 お岩の亡霊』はその後何度も上映されている。『怪談千鳥ヶ渕』は何年か前にどこかで上映されたという話を聞き、東映が上映用ポジをまだ保存しているにちがいないと思い、京都シネマから東映関西支社を通じてその有無を確かめてもらった。ブッキングできたということは、『怪談千鳥ヶ渕』の上映用ポジがあるということである。
 
 午後からこの3作品スチール写真をスキャニングする。チラシに載せるためだ。
 夕方、東映本社の取締役のHさんへ電話。新文芸坐での上映会のお礼かたがた、京都シネマでの上映フィルムの貸し出し料の件を相談する。
 午後7時半、飯田橋の珈琲館で高橋さんと待ち合わせ。作品解説の原稿をもらう。一時間ほど歓談。原稿をワードで打ち、クォーク(編集ソフト)に流し込む。
 午後9時すぎよりチラシ制作。レイアウトに時間を食う。

4月3日(金)
 京都シネマのチラシを徹夜で制作し、朝7時ようやく完成する。
 朝電話が何度か鳴る。電話に出ずに寝ている。昼過ぎに起床。
 
 午後1時半、シナノのKさんへチラシの組版を入れたディスクを渡す。
 「ぴあ」関西版(4月16日号)が郵送されて届く。チケットぴあに前売り券の販売を頼んだので、無料で広告を掲載してくれたのだ。62ページの下、「今号の特集上映」の欄に、祇園会館での「錦之助映画祭りイン京都」の紹介がされている。記事は小さいが、カラー写真入り。写真は私が何枚か送ったうちの一枚だが、『独眼竜政宗』を使っている。片目がつぶれる前の錦ちゃんの横顔(アップ)。これが凛々しくて大変良い。「ぴあ」を見るのは久しぶり。何もかも若い人向けだなと思う。「時代劇の至宝・萬屋錦之介十三回忌」というサブタイトルもそうだが、「錦之助映画祭り」自体、ちょっと違和感がある。でも、編集者の女性がなかなか良い紹介文を書いている。私がチラシの前書きに書いた内容を上手にアレンジしている。
「東映黄金期の看板俳優・中村錦之助が蘇る!」というキャッチコピー。
「中村錦之助(萬屋錦之介)の十三回忌に、若き日の彼をスクリーンで蘇らせたいとファン主催で開催する本特集。選りすぐりの上映作は、親子や男女の愛など普遍的なテーマで描かれ、彼を知らない若い人でも楽しめるラインアップだ。彼の元妻で女優の有馬稲子によるトークショーも開催。ニュープリントで美しく蘇り、純粋で情熱的な演技を見せる彼の雄姿をご堪能あれ!」

 午後2時半 東映関西支社営業部のSさんと電話で打ち合わせをする。
 午後3時すぎ。京橋のフィルムセンターへ行く。一階のロビーで京都シネマの神谷さんと会い、近くの甘いもの処へ。40分ほど打ち合わせをして別れる。チラシの部数(2万部)、フィルムの貸し出し料、トークゲストの件など。祇園会館での「映画祭り」には神谷さん自らスタッフ一人を連れて助っ人に来てくれるとのこと。
 午後4時半。仕事場へ帰る。読売新聞大阪本社の満田さんより電話。4月8日の新聞に錦之助映画祭りイン京都の記事を掲載するそう。時代劇の復興運動について30分ほど話す。錦之助ファンの会の活動、京都シネマでの上映会については、後日また記事にしたいとの話。満田さんは、年齢不明(30代半ばから四十代)の女性だが、大変熱心である。
 雪代敬子さんと笠井心さんへ電話。11日のパーティにお誘いする。お二人とも出席。笠井心さんは、男優で演出家でもある。円山榮子さんの紹介で、祇園会館での錦之助映画祭りについて3月半ばに問い合わせの電話をいただいたのが縁で、知り合いになった。錦之助さんとは「子連れ狼」で一度だけ剣を合わせたことがあり、そのときは体に電気が走るほどしびれたとおっしゃっていた。現在は京都を基点に演劇活動をなさっているそう。
 前夜睡眠不足だったので、午後11時前に寝る。

4月4日(土)
 午後、アシスタントの花岡しゅくちゃんと「錦之助映画ファンの会」のホームページ更新の打ち合わせ。京都シネマの上映スケジュール、作品紹介、ファンの会のページなどを作成してもらう。夕食をとりに神保町へ。開店間もないシャレた鉄板焼き屋を発見。しゅくちゃんとステーキを食べる。美味。
夜、このブログの体裁を新たにして、カテゴリーを変更する作業を行う。これまで書いた一つ一つの記事を作品別に配置し直す。夜中までかかる。
 
4月5日(日)
 午後、ホームページの更新ページの修正を済ませ、アップする。「錦之助映画ファンの会」の案内と会報を掲載したので、だんだん充実してきたと思う。次回は、フィルモグラフィを載せる予定。夕方より読書。



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