この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー。

2009-01-11 10:39:19 | 新作映画
 ギレルモ・デル・トロ監督、ロン・パールマン主演、『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』、1/10、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2009年3本目。

 
 アメコミ原作のヒーローものといえば、多くの人は『スパイダーマン』や『バットマン』といったメジャーなヒーローを思い浮かべると思いますが、自分が好きなのは何といってもこの『ヘルボーイ』です。
 アメコミ一ブサイク面で、アメコミ一心優しき男。
 だってさー、命懸けでモンスターから子猫を助けるんだよ?スパイダーマンにしろ、バットマンにしろ、そこまではやんないと思うなー。たぶんだけど。

 そんな心優しき男が前作よりもはるかにスケールアップして帰ってきました!!
 な・の・に。
 上映館が少ないんだ、これが。
 福岡は小倉も合わせて三館、北海道は二館、東北六県に到ってはゼロですよ、ゼロ。ほとんど黒人の演歌歌手ですよ(それはジェロ)。

 まぁこれでどーしよーもなくつまんなければ、東北六県に住まわれている方もザマーミロ!!って溜飲を下げるんでしょうけれど、これがねー、申し訳ない、本っっっ当に面白かった!!2009年も始まったばかりなのでベストワンの称号を与えるのはさすがに早計ですが、ベスト5、いや、ベスト3に入るのは間違いないですね。

 何もかもがよかったですけれど、まず何といってもヴィジュアルがすごい。中盤からほとんど「これって『ロード・オブ・ザ・リング』だったっけ?」っていいたくなるぐらいファンタジーの世界を舞台にしてお話は進みます。出てくるクリーチャーやモンスターの造形がことごとく超かっこいいの!!特に公式サイトのトップでヘルボーイの背後に控える“死の天使”の邪悪な美しさといったら!!(どーでもいいですが、自分はコイツがラスボスなのかと思ってました。全然違いました。笑。)

 キャラクター同士のやり取りも前作に引き続き楽しくて、ヘルボーイとエイブがバリー・マニロウの歌を歌い出すシーンは観ていてニンマリとしちゃいました。
 あと、前作でそれなりに活躍したはずのマイヤーズが「あぁ、アイツ、北極支部に飛ばされたよ」の一言で紹介が済まされたときはプッと吹き出してしまいました。確かブルーム教授直々に後任として選ばれたはずなのにね。笑。

 幸運にもお近くのシネコンで上映されているという方は是非是非ご覧になって下さい。超お薦めです。

 お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

 追記:今ざっと映画レビューブログを見回ってきたところなのですが、『ヘルボーイ』、前作は興味がなかったとか、注目してなかったとか、それどころか存在すら知らなかったという人が結構いました。パートワンも充分面白いと思うけどな~。
コメント (5)
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はじめての落札♪

2009-01-10 22:40:25 | インターネット
 ヤフオクではじめての落札に成功しました。
 落札した商品は『ターミネーター2 エクストリームエディション』。
 落札価格はあえて伏せますが、新品がこの価格でいいの!?といいたくなる値段でした。おそらく転売すれば軽く購入価格のプラス500円の値がつくのではないかと思われます(その意思はまったくありません)。
 実際、まったく同じ商品が別のオークションで自分が落札した価格のプラス600円以上で現在も入札の真っ最中です。
 なぜこんな低価格で落札出来たかというと、出品者が商品名に【エクストリームエディション】と付記しておらず、他の参加者の注目を引かなかったためだろうと推測されます(自分が落札したオークションは入札履歴が2件であるのに対し、もう一つのオークションはすでに60件に達しています)。
 そういった意味ではヤフオクはやはり運が大きく左右しますし、同時に商品チェックといった地道な作業も厭わずにしなければならないのでしょうね。

 それにしてもヤフオクは本当に虚虚実実、丁々発止、油断大敵のゲームだと思いました。
 今回自分はshit_headさんのアドバイスに従って、入札締め切りの五分前に入札したのですが、オークションが終了するまで本当にドキドキしましたよ。
 入札締め切りギリギリになっての入札って仁義に反するのでは、なんて思っていたのですが、ヤフオクの達人shit_headさんによると特にそういうこともないみたいです。
 すると自然に先に入札した方が不利なような気がします。どうしても落札したければ締め切りの十秒前に入札すればいいわけですし。そういうのもアリなのかなぁ?まぁアリなんでしょうね、ルール違反というわけではないのだから。

 まぁともかく、まだ落札出来たってだけで、商談が成立したわけではないですし、ましてや商品が届いたわけでもないですけどね。
 出品者に対して気をつけておいた方がいいことなど、落札以後のアドバイスが何かあれば教えて下さい。
 よろしくお願いします。
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ファン心理は微妙で複雑。

2009-01-09 23:44:09 | 戯言
 明日、乙一原作の『GOTH』を観に行きます。
 贔屓の作家が原作を提供している映画を観に行く心境はなかなか複雑なものがあります。
 よく原作と映画は別物などといいますが、そんなふうに割り切れるぐらいならそもそも観に行きませんって。原作を読んだときと同等か、それ以上の感動を期待して、原作つき映画は観に行くのだと思います。
 しかし、往々にして期待は裏切られるものであり、その出来に満足出来ないどころか、激昂することさえ珍しくはありません。
 以下、乙一、及び伊坂幸太郎原作映画の簡単なレビューです。

 【乙一原作映画】
『ZOO』
 このときは単純に自分が好きな作家の作品が映画化されて、これで乙一も世間に認知されるようになったかなぁとそれだけで嬉しかったです。出来は二の次でしたが、出来そのものも悪くはないと思います。

『暗いところで待ち合わせ』
 映画オリジナルの設定の改変の意味がよくわかりませんでした。主人公が中国人になっていたのですが、そのくせ国の母親と電話で話すときは日本語だったりして、改変させられた設定、意味ねーじゃん!って思いました。

『きみにしか聞こえない』
 こちらは映画オリジナルの設定の改変にそれなりの意味があるように思えました。なかなか悪くないと思ったのですが・・・。

『死にぞこないの青』
 九州ではとうとう公開されなかったため未見。

『KIDS』
 最悪。『きみにしか聞こえない』と同じスタッフが作ったとは思えない。

 【伊坂幸太郎原作映画】
『陽気なギャングが地球を回す』
 ひどいです。映画オリジナルの改変がすべて改悪。大沢たかおの映画は二度と観に行くまいと心に固く誓いました。大沢たかお出演映画は興味を惹かれないものばかりなのは幸いです。

『アヒルと鴨のコインロッカー』 
 唯一映画が原作を超えたな、と思った作品。改変点がすべて納得出来る。二度、映画館に観に行きました。超お薦め。

『死神の精度』
 これもそんなに大して面白いとは思わないんだけど、『陽気な~』に比べたらはるかにマシですね。

『重力ピエロ』
 2009年公開。どうなんだろね?

『フィッシュストーリー』
 こちらも2009年に公開されますが、『アヒル~』のスタッフなので期待大です。

 こうしてみると鑑賞済みの原作つき映画七本のうち、大当たりが一本、可も不可もないのが四本、大ハズレが二本、この確率はフツーに映画を観たときよりもやっぱりかなり低いんだよなぁ。
 明日観る『GOTH』が大ハズレでないことを祈るばかりです。
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ターミネーター:サラ・コナー・クロニクルズ鑑賞、その2。

2009-01-08 22:01:38 | 新作映画
 昨日の記事の続き、、、っていうか『ターミネーター:サラ・コナー・クロニクルズ』のレビュー記事です。


 サラ・コナーといえば映画『ターミネーター』(1&2)において、リンダ・ハミルトンが築いた(精神的にも肉体的にも)「強い女」というイメージがあるが、本作のレナ・へディからはそういった印象はまったく受けない。理知的で、気品があり、自らは争いに参加しないタイプに見える(つまり『300』で彼女が演じた役柄そのままのイメージ)。
 別にそっくりさんでなければいけないというわけではないが、せめてイメージだけは継承して欲しかった、というのが正直なところである。

 イメージが違うのはジョン・コナーも同様。『ターミネーター2』でエドワード・ファーロングが演じたジョン・コナーには、将来人類の指導者になるかもしれないと思わせるカリスマが感じられたが、本作のトーマス・デッカーにはそういったカリスマは感じ取れない。よくも悪くもいいところのおぼっちゃんといった感じにしか見えず、もちろん人類の指導者になりそうには思えない。

 今挙げた二人は既出のキャラクターであるから、誰が演じたところでどうしたって違和感は覚えるだろう。つまり、イメージが違う、ミスキャストだと文句を言ったところで仕方のないことなのかもしれない。

 だが、本作における最大のミスキャストは他ならぬ新キャラクターである少女型ターミネーター、キャメロンを演じたサマー・グローではないだろうか。
 はっきりいって顔が菊地凛子である。菊地凛子じゃ萌えないっつーの!!
 確かに無表情に突っ立っている様はアンドロイド然としているが、新たに少女型ターミネーターを登場させたのは、萌え要素を重視してのことなのではないか。
 それを菊地凛子似の女優に演じさせてどうすると声を大にして言いたい。
 まぁそんなことを声を大にして言ってどうするという気がしないではない。笑。

 キャスト面以外にもいろいろと言いたいことがある。
 例えば第一話では人間社会にごく自然に溶け込んでいたキャメロンが(ジョンは彼女の正体に気づかない。そんなので本当に抵抗軍のリーダーになれるのか?)第三話では突如如何にもロボットであるかのように振舞い出したり、第四話ではジョンが自動車の運転が出来ないことが判明したり(五年前にはバイクを乗り回していたのに!!幼少のころから人類の指導者となるべく様々なことを英才教育されていたはずなのに!!)というように、重箱の隅を突付き放題である。
 また演出面で言えば、第一話のオープニングはターミネーターに襲われるサラの夢、つまり夢オチなのだが、第三話もやはりサラのターミネーターに襲われる夢で始まるのだ。夢オチにも程がある。
 その他、台詞やアクション、間の取り方、構図など演出面においても作り手のセンスといったものは感じられなかった。比べるとひたすらジェームズ・キャメロンの偉大さが思い知らされるばかりだった。

 以上のような理由により、映画『ターミネーター』(1&2)が超絶的な傑作であるのに対して、テレビシリーズ『ターミネーター:サラ・コナー・クロニクルズ』は如何にも凡作という感が否めない。
 何だかボロくそに貶してしまったが、ただ、それでも『ターミネーター3』を鑑賞した時のような憤りは感じられなかった。
 それは本シリーズの作り手が少なくともオリジナルに対してリスペクトを捧げているのが感じられたからだ。
 例え展開や設定に説得力がなく、キャストに魅力を覚えず、作り手の才能を感じられなかったとしても。
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ターミネーター:サラ・コナー・クロニクルズ鑑賞、その1。

2009-01-07 20:49:32 | 新作映画
 『ターミネーター:サラ・コナー・クロニクルズ』、DVDにて鑑賞。

 実はここだけの話(というほどのことではないですが)、現在の海外ドラマブームの魁である『24』のファーストシーズンはかなり早い段階で見ました。
 といってもファーストシーズンの最終巻をリリースされたその日に見たってだけなのですが。
 それで思ったんです。
 これは自分にはついていけんわ、って。
 とにかく、あの女が裏切り者だったというオチはどうにも受け入れがたかく、以後、どれほど海外ドラマがリリースされても食指が伸びませんでした。面白そうに見えなかったのではなく、逆にどれもこれもそれなりに面白そうで見る気が起きなかったんです。
 このまま一生涯海外ドラマとは無縁なのかも、と思っていたころ、ある海外ドラマの存在を知りました。
 その海外ドラマとは『ターミネーター:サラ・コナー・クロニクルズ』。
 さすがにこれは無視するわけにはいきませんでした。
 なぜなら、情報によるとこのテレビシリーズでは『ターミネーター3』がなかったことになっているからです。
 アンチ『ターミネーター3』派である自分からしたら、その一事で拍手喝采したいところです。
 そんなわけでリリース日前日に勢い勇んでレンタルショップに行ってみました(なぜか知りませんが新作DVDはリリース日前日にレンタルが開始されます。わけわからん。)。
 いやぁ、まさか借りれるとは思ってもみませんでした。僥倖でしたね。ツタヤではなく、あえて流行ってないレンタルショップに行ったのが正解でした。
 帰宅後、夕食を取りながら鑑賞と相成りました。

                       
                                  続く。
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天才マックスの世界。

2009-01-06 22:36:46 | 旧作映画
 ウェス・アンダーソン監督、『天才マックスの世界』、DVDにて鑑賞。

 以前から見たいなと思いながら、なかなか鑑賞の機会に恵まれなかった『天才マックスの世界』をようやく見ることが出来ました。縁というものは大切なものなのだなとあらためて思いました。

 早熟な天才を主人公にした喜劇/悲劇という構図は『ハイスクール白書/優等生ギャルに気をつけろ!』を思い起こさせます。
 この二作品には共通点がいくつかあり、まずどちらも日本では劇場未公開であること、そして邦題がしばしば非難の的になっていることが挙げられます。

 邦題にケチをつける人に一言言いたいのですが、ケチをつけるのはいいとして、だったら自分であれば何という邦題にするのか、それをきちんと述べるべきだと思います。
 自分は『ナポレオン・ダイナマイト』の邦題が『バス男』になったときはさすがにひどいな、と思いましたが(『ナポレオン・ダイナマイト』の邦題は『ナポレオン・ダイナマイト』にすべきだと思います。主人公のへなちょこ男が大仰な「ナポレオン・ダイナマイト」という名前であることがギャグのネタになっているので。)、それ以外では特にケチをつけようと思うことはこれまでありません。
 例えば『天才マックスの世界』の原題は『RUSHMORE』ですが、『RUSHMORE』といわれたって日本人にはさっぱり意味がわからないでしょう。『ハイスクール白書~』も同様に、原題の『election』という単語はやはり馴染みがないですよね。
 であればそれぞれ『天才マックスの世界』、『ハイスクール白書~』という邦題になるのも致し方ないのではないでしょうか。

 というような閑話休題はこれぐらいにして。
 今述べたこと以外にも二作品には通じるものがあり、それは何かというと作り手の、登場人物への優しい眼差しですね。
 本作ではマックスにことあるごとに絡んでくるいじめっ子がいるんです。マックスは終盤いじめっ子に仕返しをしてギャフンといわせます。通常の作品であればそれでいじめっ子は退場と相成るわけです。しかし本作の作り手はその後にいじめっ子にも見せ場を用意しているんです。
 そしていじめっ子だけでなく、マックスと何らかの関わりのあった、言い換えればトラブルのあった登場人物たちが最後に勢揃いします。すべてのことを水に流し、清々しい表情をして。
 これすなわち大団円ですよ。
 ハッピーエンドの作品は多くあれど、主人公が幸せになっても、その割を食って別のキャラが不幸せになるのであれば、それは大団円とはいわないと思います。
 もちろん主人公マックスに向けられる作り手の眼差しはとりわけ優しいのです。
 天才ゆえの肥大した自意識の暴走によって愛するラシュモア校を放逐され、転校先の公立高校でも居場所を失い、不登校になったマックスにも救いの手は差し伸べられるのです。

 実をいうとそこまで気に入る作品ではありませんでした。
 途中のマックスの暴走と挫折が見ていて痛々しかったので。
 ただ、創作意欲は不思議と掻き立てられる映画ではありました。
 よし、2009年はいっちょ脚本の一つでも書いてやるか、という気にさせる何かがありましたね。
 その先待っているのが大団円でなくても、せめてハッピーエンドだといいんですが。
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はじめてのヤフオク♪

2009-01-05 20:45:25 | インターネット
 今さらかよ!という感がしないでもないですが、ヤフオクにチャレンジしてみました。
 これまでは、ヤフオクに参加してまで絶対に欲しいものはないし、逆に出品するものもないし、何よりカード決済しか出来ないと思い込んでいたので(キャッシュカードの類いを自分はまったく持っていないのです)、ヤフオクは自分には無縁なもの、そう思っていました。

 しかしブログ仲間のshit_headさんから、ヤフオクは出品するわけでないなら簡単な参加出来ますよ、というアドバイスをもらったので、正月休みに何もすることがないことだし、暇つぶしにいっちょやってみるか、という気になりました。
 その気になったのはいいんですが、気がつくと正月休みも最終日になってました。笑。
 い、いつの間に!?と思いつつ、4日の夜になって急いでヤフオクに登録、参加してみました。
 狙いは『ターミネーター2 エクストリームエディション』。
 『ターミネーター2』のDVDは今ではコンビニでも売っていますが、玄田哲章がシュワルツネッガーの声を当てた吹き替え版が収録されているのはこのヴァージョンだけなんです。
 テレビ放映されたとき録画したビデオがあるので、どうしても観たい!!絶対に欲しい!!というわけではないのですが、出来れば手元に置いておきたいDVDの一枚です。
 で、早速入札に参加してみました。
 参加しての感想。確かに参加は手軽だ、、、でも競り落とすとなると話はまた別ですよね。
 初めての入札はまだ予算の範囲内ではあったんですが、競合相手の気迫に押され、競り負けてしまいました。涙。

 しかし、ネットオークションって思っていた以上に奥が深いですね。
 まず何といっても欲しいものを出品してくれる人がいるというのが前提ですし、その出品者がいくらで売りたいのか、またどれぐらい競合相手がいるのか、そういった運が占めるウェイトがかなり大きいと思います。
 けれど、もちろん運だけですべてが決まるということはなくて、競合相手との駆け引きなど、そこには上手く狙いのものを競り落とすためのコツがあるように感じました。

 一度目は失敗しましたが、現在二度目の『ターミネーター2』のDVDの入札に参加中。今度はより慎重に、より大胆に、より無慈悲に、予算ギリギリまで競ってみたいと思います。
 それとは別のDVDの入札にも参加しています。
 何のDVDかはあえて伏せますが(セコい?)、2000円なら即買いの品物が800円で出品されてました。何かの間違いじゃないかと思いましたよ。
 これは欲しいなぁ、、、これは3000円でも欲しいな。
 むぅ、ヤフオク、ハマってしまいそうです。笑。

 入札のタイミングなど、ネットオークションに関してのコツみたいなものがあれば教えて下さい。
 よろしくお願いします。
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ジョーカー・ゲーム。

2009-01-04 17:17:28 | 読書
 柳広司著、『ジョーカー・ゲーム』、読了。市立図書館蔵書。

 リアリティがまるでない。

 通常貶し言葉であるはずが、本作に限って言えば、そこが最大の魅力。
 こんなスパイやスパイ養成機関は存在するわけないんですよ。
 存在したら日本が太平洋戦争で負けるわけがないんだし。
 しかし、逆にいえば彼らぐらい有能なスパイが存在したら、もしかしたら日本は太平洋戦争に勝てたかもしれない、そんな禁断の『If』すら想像させるダークな魅力が本書にはあります。

 おそらく、作者なりに突き詰めたスパイ像なのでしょう。
 その究極のスパイ像は、凡百なスパイ小説が作り出した、定番のそれを覆しさえするものです。
 「殺さず、死なず」を信条とするスパイたちの暗躍を確認するだけでも本書は読む価値があると思います。

 とはいえ、それ以外の部分、例えば本書を純粋なミステリーとして読むとどうしても物足りなさを覚えます。
 不可能犯罪を扱った最終章『XXダブルクロス』の真相は正直かなりショボイもので、これが謎解きを主題にした作品であったら、到底及第点を与えられるものではありません。
 作者には同じ世界観、同じ設定を生かした、本格的な長編ミステリーを読ませて欲しいです。
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ミラーズ。

2009-01-03 20:49:54 | 新作映画
 キーファー・サザーランド主演、アレクサンドル・アジャ監督、『ミラーズ』、1/1、Tジョイ久留米にて鑑賞。2009年2本目。


 怖ぇーよ、めっちゃ怖かったです、『ミラーズ』。
 何が怖いといって、そのシチュエーションが怖い。
 大火事で廃墟と化した元デパートの深夜警備ってだけで、もう勘弁してくださいと言いたくなります。
 先日の記事でよく出来ていると感心するセットはそれをセットだと認識出来る時点で駄目なのだ、という発言をしましたが、本作で主な舞台となる廃墟と化したデパートは、どこかに実際こんな廃墟があるんじゃないかって思えるぐらいリアルなんですよね。そのリアルさは手ばなしで褒めていいと思います。

 シチュエーション的な怖さはまだまだ続くんですが、観ている途中で、あれ?って思いました。このシチュエーション、どっかで見たことあるぞ、と。
 それもそのはず、本作は過去の名作ホラーのいいとこ取りなんです。自分が気づいただけで『呪怨』、『ポルター・ガイスト』、『エクソシスト』、『ヘルハウス』、『サイレント・ヒル』etc、ホラー映画に詳しい人であればもっと挙げることが出来るでしょう。
 監督(脚本家?)は当たり前だけどよくホラー映画を見ているなぁ、そしてよく取り込んだものだなぁと感心しました。

 感心したことは他にもあって、本作はそのタイトルからもわかるように鏡が重要なアイテムとして使われているんですが、その使い方が上手いんですよね。鏡だから当然真正面から撮影すればカメラが映っちゃうわけで、まぁCGで誤魔化している部分はあるにせよ、その撮影の仕方の上手さにはひたすら感心しました。

 褒めてばかりなのもどうかと思うので、短所も一応書いておくと、過去の名作ホラーのいいとこ取りだからでしょうか、その分ストーリー的にはかなり無理があるように見受けられました。
 まず、前任者が主人公のことを知っていたというのは予知能力でもない限り無理ですよね?それに対する整合性のある説明とかもなかったですよね?
 それからデパートの地下通路の行くと最奥部付近に病院だったころの実験施設があるんですが、その施設がある部屋には天窓があるんです。主人公はずっと地下通路を行っていたのになぜ急に建物の最上階に位置する部屋にたどり着くのか・・・。どーゆー建物の構造なんだよ、と突っ込まずにはいられませんでした。
 あとは最後のオチですが、、、たぶんあれって誰も理解出来ないと思います。とはいえ、ああいう不条理な結末も嫌いじゃありません。何といってもホラー映画ですからね。

 そんなわけで『ミラーズ』は思っていた以上によかったです。
 クライマックスで唐突に始まる肉弾戦も楽しめましたし、主人公の奥さん役のポーラ・パットンは美人さんだったし、何より二階の自室の窓にときどき外側からぺたぺたと手形がつけられていて、誰がどうやってつけてるんだろうと常々不思議だったのですが、それがわかっただけでも収穫でした(おぃ)。


 お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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K-20 怪人二十面相・伝。

2009-01-02 15:09:29 | 新作映画
 金城武主演、佐藤嗣麻子監督・脚本、『K-20 怪人二十面相・伝』、1/1、Tジョイ久留米にて鑑賞。2009年1本目。

 日本映画を侮蔑するのに特別な言葉があります。その言葉が一つ文頭にあるだけでどんな褒め言葉で飾り立てられていたとしても否定的な文章になってしまいます。
 その魔法の言葉とは「日本映画にしては」です。
 日本映画にしては面白い。
 日本映画にしてはよく出来ている。
 日本映画にしては金を掛けて作られているetc。
 ほら、どんな褒め言葉でもあっという間に侮蔑の意味に変わっちゃうでしょう?
 そして『K-20 怪人二十面相・伝』はまさに「日本映画にしては」面白くて、よく出来た作品でした。

 主演の金城武を始め、ヒロイン役の松たか子ら役者たちも頑張っているな、とは思いました。しかし頑張っていることがわかる時点で役者としては一流とはいえないんですよね。一流の役者は演技していることすら感じさせないはずですから。
 クライマックスのテスラ装置のセットもよく出来ているな、お金が掛けられているな、と感心しました。でもやはり、よく出来たセットだな、と思わせた時点でやはり駄目なんですよね。本当によく出来たセットはそれがセットであることさえ意識させないはずですから。
 同じようなことは作り手にもいえて、監督と脚本を兼任した佐藤嗣麻子は、この作品に全精力を傾けたんだろうな、ということは想像に難くないんです。でも同時にこれが彼女の限界なんだろうな、とも思いました。
 そのことが如実にわかるのが上映時間。
 本作はごくごく単純な冒険活劇であるにも関わらず(オチにそれなりの捻りはありますが)上映時間が二時間二十五分もあるんですよ。これは如何にも長いです。こういった冒険活劇であればあと三十分は短くなければいけないと思います。そうじゃなければテンポよくお話が進まず、どうしたって途中でだれてしまいます。
 もちろん二時間半近い長尺でありながら、その長さを感じさせない娯楽作もありますが、残念ながら佐藤嗣麻子にはそれだけの演出力はないように思えました。
 金城武と松たか子の演技がほとんど学芸会レベルで、それは狙った演出なのかもしれないけれど、最後まで浮いてしまっている感が否めない以上は(特に松たか子)その演出は外しているとしかいいようがないですね。

 純粋に作品として評価するとなるとどうしても低くなっちゃうわけですが、内容的には健全な冒険活劇であるわけですし、お正月に観るのには相応しい一本なのかもしれません。

 お気に入り度は★★、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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