この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

これを観て誰が喜ぶんだと思った映画『劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』。

2013-10-27 22:37:44 | 新作映画
 新房昭之総監督、『劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』、10/26、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2013年49本目。


 2011年1月から4月にかけて放送されたテレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の劇場版アニメを観てきました。
 感想を一言で言うと、「これを観て、誰が喜ぶんだ?」って感じですね。

 テレビアニメの劇場版ってどうして作られるんでしょうか?
 製作サイドからすれば、テレビアニメがヒットしたのだから、劇場版を作れば同じようにヒットが見込めるだろうってことなんでしょうけれど、見る側からすれば、そのアニメの世界観にもっと浸っていたいから、例えお金を払っても、ってことなんだと思います。まぁ当たり前のことで、それはどのアニメについてもいえることですよね。

 『魔法少女まどか☆マギカ』が一つ違うとすれば、それはテレビアニメの中で物語が完結しているってことです。そこらへんが『新世紀エヴァンゲリオン』とは違いますよね。あちらは永遠に完結しない物語ですから(正確には作り手が完結させる意思がない)。
 どう考えても続きがありっこない、完結した物語の続きがあるとしたら、そりゃどんなお話なのか気になるってものですが、、、正直こんな続きは見たくなかったですね。

 いろいろ見どころはあるんですよ。
 5人の魔法少女それぞれに変身シーンがあったり、オリジナルにはなかった魔法少女同士の戦いがあったり、絵は相変わらず流麗ですしね。

 でも、話はひたすら暗くて重くて、観ているうちに陰鬱な気分になりました。
 テレビ版にあったようなまどかの自己犠牲による救いも感動もなく、作り手が何を言いたかったのかもよくわかりませんでした。
 テレビアニメを見ていない人には意味不明で、見ている人にはただつらいだけの作品でした。
 作り手には単にヒットが見込めるからというだけでなく、ちゃんと語りたいストーリーがあり、伝えたいメッセージがあって初めてテレビアニメの劇場版は製作して欲しいものです。


 お気に入り度は★★、お薦め度は★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (2)
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