この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

観終わった後、何も残らないがそれもまたいい、映画『グランド・イリュージョン』。

2013-10-26 21:37:41 | 新作映画
 ルイ・レテリエ監督、ジェシー・アイゼンバーグ主演、『グランド・イリュージョン』、10/26、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2013年48本目。


 基本的に自分にとって映画とは娯楽です。
 鑑賞している間、現実の憂さを忘れさせてくれたらそれでいい。
 もちろん、自分の人生観を180度変えてくれたり、一生の宝物になるような映画との出会いを望んでいないってわけではないですが、それを鑑賞の目的とするのはいささかハードルが高すぎる。笑。

 映画は娯楽と考える自分にとって『グランド・イリュージョン』は満足できる一本でしたよ。
 観終わった後、何も残らないと書きましたが、実はいろいろ疑問点、矛盾点はあるのです。
 たった四人でするには犯罪の規模がデカすぎるとか、催眠術でこんなに人を操られるなら催眠術師は犯罪をし放題だろうとか、結局四人が得たものって何だったのかわからないとか、冒頭の意味ありげな立体映像は何だったのかとかetc。
 そういった疑問点、矛盾点が「まぁ、いっか♪」で許せてしまう楽しさが『グランド・イリュージョン』にはあったと思います。

 『グランド・イリュージョン』はマジックを題材にした、マジシャンが主人公の映画です。当然劇中様々なマジックが登場します。古典的なもの、なるほどと感心するもの、実際にはありえないだろうと言いたくなるもの、様々です。
 でも自分にとって一番のマジックはジェシー・アイゼンバーグがごく自然にイケメンマジシャンを演じていたことでしょうか。
 『ゾンビランド』ではイケてないオタク、『ソーシャル・ネットワーク』ではコミュニケーション能力が欠如した天才というふうに、アイゼンバーグがどこか性格の歪な人物ばかり演じるのを見てきたので、本作で当たり前のようにイケメンで、女たらしで、スマートな役どころで、それが自分にはちょっとした驚きでした。
 まぁ考えてみれば演じる役柄によって役者から受ける印象が異なるというのは驚くことではないのかもしれませんが。

 あと、本編には直接関係しないのですが、メンタリストを引退したはずのDAIGOが(引退しましたよね?)メンタリズムについていろいろ語っているのは胡散臭くて笑ってしまいました。
 メンタリズムを会得して、人間関係が上手く行くようになったとか、生きるのが楽になったとか、そんな人っているんですかね?
 自分は「メンタリスト」なんて自称している時点で、うわぁ、コイツ、信用できね~って思っちゃいますが。笑。


 お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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