この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

このミステリーがすごい!2009年版。

2008-12-07 20:06:28 | 読書
 出版界の冬の風物詩、『このミステリーがすごい!』が今年もまた発売されました。

 毎年毎号思うこと、それは国内ミステリーは(値段が)高い!ということです。それでもいつもであれば一作か二作は文庫かノベルズがベスト20に入っているものですが、今年はとうとうゼロ。
 出版界冬の時代といわれて久しいですが、国内ミステリーの出版社が冬に備えて何かしら対策を立てているとは到底思えません。
 どんなに面白そうな作品であっても上下巻合わせて¥3700の本なんておいそれと手を出せないって!!どうして出版社は(そして作者は)この作品を六分冊一巻¥600、一ヶ月毎に一巻、半年かけて全巻刊行するという刊行スタイルで発売しないんでしょうね?その方が話題性もあるし、それに一冊¥600であればまだしもその作品を手に取る読者は多いと思うんだけどなぁ。

 一方これとは対照的に海外ミステリーはベスト20に十作品も文庫が入っています。これは貧乏人には単純に嬉しい。だから海外ミステリーって好きよ♪笑。
 特に今年は一位と二位という高順位の作品が文庫なんですよね。
 一位が『チャイルド44』、二位が『フロスト気質』。
 実はここだけの話、『チャイルド44』が一位になるだろうということは事前に予想していました。こちら(こっそりコメント欄に書いてます)。
 予想が当たるのはやはり嬉しいものですが、実は個人的なベストワンは二位の『フロスト気質』だったりします。こればっかりは贔屓だから。笑。

 贔屓といえば、国内ミステリーに辻村深月の作品がランクインしてないのは納得出来ないなぁ。『名前探しの放課後』と『ロードムービー』が期間内の作品なのに。『ロードムービー』は今年の十月で、投票に間に合わなかったとしても、『名前探しの放課後』が二十一位以下にも入ってないというのは納得行かない。
 贔屓の作家が低い評価を受けると、どーして?って思わずにはいられないのです。
コメント (8)
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