漫画なり小説なり読んでいて、この作者壊れてるなとか、狂ってるなとか思うことが稀にあるのですが、『無限の住人』で知られる沙村広明もそのうちの一人です。
何をもって壊れているというのか、もしくは狂っているというのか、それは世の中と迎合できるか否かだと思います。
沙村広明という漫画家を知る人で彼の才能を否定する人はいないでしょう。好き嫌いは別として。とにかく画力がハンパじゃないんです。
画力が並じゃないのだから、ごくごくフツーの漫画を描いておけばそれなりに世間一般に評価されるであろうに、この人、時々フツーじゃない漫画を描くんですよね。それも作家性を全否定されかねないぐらいの。
そんな沙村広明の最新作がこれ、『ブラッドハーレーの馬車』です。
まぁ一言でいえば『足長おじさん』鬼畜バージョンといったところでしょうか。作者は後書きでこのお話を『赤毛のアン』から思いついたというようなことを書いてますが、自分はどちらかといえば『足長おじさん』を思い出しました。
帯に書いてある惹句を最初読んで想像したよりもずいぶんまともな話でした、などと書くと、人によってはお前はどういう人間なんだ、と人格を否定されかねない気もしますが、まぁそれも事前に沙村広明のダークサイドを知っていたからなのかもしれません。
でもまともな話だと思ったのも本当で四話以降は良心の呵責に耐えかねて祭りに参加しなくなった終身刑囚の話、親友殺しという罪を犯した少女がそれに相応しい罰を受ける話、少女の悲惨な状況を憂いて何とか彼女を助け出そうとする看守の話など、設定は異常であるけれど、出てくる人は到ってまともなんですよ。
とはいえ、普段フツーの漫画しか読まない人はその設定の異常さだけでついていけないこと必至なので、読まない方が無難だと思います。
って読まない方が無難だと思う漫画を紹介するなって話ですが。笑。
何をもって壊れているというのか、もしくは狂っているというのか、それは世の中と迎合できるか否かだと思います。
沙村広明という漫画家を知る人で彼の才能を否定する人はいないでしょう。好き嫌いは別として。とにかく画力がハンパじゃないんです。
画力が並じゃないのだから、ごくごくフツーの漫画を描いておけばそれなりに世間一般に評価されるであろうに、この人、時々フツーじゃない漫画を描くんですよね。それも作家性を全否定されかねないぐらいの。
そんな沙村広明の最新作がこれ、『ブラッドハーレーの馬車』です。
まぁ一言でいえば『足長おじさん』鬼畜バージョンといったところでしょうか。作者は後書きでこのお話を『赤毛のアン』から思いついたというようなことを書いてますが、自分はどちらかといえば『足長おじさん』を思い出しました。
帯に書いてある惹句を最初読んで想像したよりもずいぶんまともな話でした、などと書くと、人によってはお前はどういう人間なんだ、と人格を否定されかねない気もしますが、まぁそれも事前に沙村広明のダークサイドを知っていたからなのかもしれません。
でもまともな話だと思ったのも本当で四話以降は良心の呵責に耐えかねて祭りに参加しなくなった終身刑囚の話、親友殺しという罪を犯した少女がそれに相応しい罰を受ける話、少女の悲惨な状況を憂いて何とか彼女を助け出そうとする看守の話など、設定は異常であるけれど、出てくる人は到ってまともなんですよ。
とはいえ、普段フツーの漫画しか読まない人はその設定の異常さだけでついていけないこと必至なので、読まない方が無難だと思います。
って読まない方が無難だと思う漫画を紹介するなって話ですが。笑。