新たな蚊の撃退

花王(株)は、表面張力の低い界面活性剤水溶液を蚊に付着させ
ることで、蚊の飛行を妨げノックダウンすることを発見した。
これを応用して、界面活性剤水溶液をミスト状にして蚊に噴霧
するだけで、簡単に蚊を駆除できる技術に応用できる。
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蚊が媒介する感染症がまん延する多くの地域では除虫菊エキス
類を用いた殺虫剤が使用されている。しかし、近年除虫菊エキ
ス類に対する抵抗性を持ち、殺虫剤では死なない蚊が東南アジ
アで確認されており、様々な駆除方法の開発が求められる。
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花王は蚊の新しい駆除方法として「蚊の飛行を妨げ、飛べなく
する」ことを目指して最適な手段として界面活性剤を用いた。
界面活性剤は、物質と物質の境界面に作用して性質を変化させ
る働きがある。水に界面活性剤を加えると、その水溶液の表面
張力は低下して、水をはじく表面にもなじみやすくなる。
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今回発表した手法は、このような界面活性剤の性質を利用して
、蚊の表面をぬらすことができた。通常は、飛行中の蚊に水を
かけても、羽で水をはじくことができ飛行を続ける。しかし、
界面活性剤水溶液を付着させると、羽がぬれて動かすことがで
きなくなった。
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蚊は他の飛行昆虫と比べて早い羽ばたきで正確な飛行を維持す
るが、界面活性水溶液が蚊の体や羽を素早く覆うことで、正確
な飛行姿勢が取れなくなり落下する。さらに表面張力が低い水
溶液が蚊に付着した場合、酸素の取り込みもできなくなる。
この手法は、抵抗性を獲得しにくく持続的に利用ができる。





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