ブログ 「ごまめの歯軋り」

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文藝散歩 「宇治拾遺物語・十訓抄」 小林保治ら[校訂・訳] 小学館

2008年07月28日 | 書評
日本の中世に生きた人間の人生色々・男も色々・女も色々 第38回
十訓抄

第八 諸事を忍耐すべき事


すべてを耐え忍ぶことは最高の徳である。五徳の人と云う。

朱買臣の妻
朱買臣が貧しかった頃、その妻は夫を見限って別の男と再婚した。その後朱買臣が会稽の太守になって赴任すると、元の妻は恥ずかしく思って自殺した。

呂尚父の妻
呂尚父(太公望)の妻も朱買臣の妻と同じように夫を見限って離婚した。後、呂尚父が周の大臣となって栄えた時妻がやってきて復縁を願い出た。呂尚父は「覆水盆に戻らず」といって拒否したと云う話。いずれもこらえ性のない妻の話しである。


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