ブログ 「ごまめの歯軋り」

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「文語訳 旧訳聖書 Ⅲ 諸書」

2020年05月25日 | 書評
筑西市布川神社参道 桜道

西欧哲学、文学、詩歌の原点となった智慧文学 五つの書

3) 「文語訳 旧訳聖書 Ⅲ 諸書」(岩波文庫2015年)   (その11)

2) 詩篇 (その3)

第10篇: ああエホバよ何ぞはるかに立ち給うや、隠れ給うや、悪しき人は高ぶりて苦しむ人を甚しくせむ。エホバよ起き給え、神よ手をあげて給え、苦しむものを忘れ給うな。願わくば悪しき者の悪事をことごとく見つけ出し給え。
第11篇: (歌の長に謳わしめたるダビデの歌)
我エホバに頼めり、汝はなぜわが魂に向かって汝の山へ遁れよというや。エホバはその清き宮、天にあり、その目は人の子を見、その瞼は彼らを試し給う。エホバは義者を試み、その心は悪しき者と凶暴なものを憎む。罠を悪しき者の上に降らし給う。 
第12篇: (八音に合わせて歌の長に謳わしめたるダビデの歌)
ああエホバよ助け給え、神を敬う人は絶え、誠ある人は人の中より消え失せた、人は偽りをもってその隣の人と相語り、滑らかなる唇と二心をもって物言う。エホバの言葉は良き言葉なり、七回ねって浄めた白金のような言葉なり。
第13篇: (歌の長に謳わしめたるダビデの歌)
ああエホバよ、かくて幾年月を経給うや、汝とこしえに我を忘れ給うや。聖顔を隠して幾ときを歴給うや、我が敵は崇められて幾ときを歴しや、神よ我を顧みて答えをなし給え、されど我は汝の憐れみにより頼み、我が心は汝の救いによりて喜ばん。
第14篇: (歌の長に謳わしめたるダビデの歌)
愚かなるものは心の内に神なしといえり、彼らは腐りたり、善を行う者なし。エホバ天より人の子を見給いしに、みな叛きて悉く腐れり、善をなすものひとりだになし。願わくばシオンよりイスラエルの救いのいでこんことを。ヤホバその民の囚われたるを還し給うときヤコブは喜び、イスラエルは楽しまん。

(つづく)


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