アリの一言 

天皇制、朝鮮半島、沖縄の現実と歴史などから、
  人権・平和・民主主義・生き方を考える。
   

謎の騒音・振動につのる不安

2013年04月03日 | 日記・エッセイ・コラム

Osupureteikuu_2Tokasikisan_2 2日早朝、那覇市内に住む友人からメールがきました。「さっき異常な騒音がしなかった?」
 友人によれば午前6時40分ころから数分間にわたって、「ウォーン」という重低音が鳴ったと言います。「初めは耳鳴りかと思って、外へ出てみたけれど音はやまなかった」。家族に聞いたところ同じように感じたと言います。しかも以前にも同様な騒音があったとか。友人は警察や県の基地対策課に問い合わせましたが、ほかに情報は寄せられておらず、原因も分かりません。友人は「オスプレイが原因ではないか」と言いますが、不明です。振動はなかったと言いますが、「気持ちが悪い」と不安は隠せません。同じ那覇市内でもかなり離れている私の所では感じませんでした。
 実は最近、県内各地で「謎の振動」が起こっているのです。3月中旬から下旬にかけ那覇市や名護市など沖縄本島7市町村で「窓がガタガタ揺れる」「爆発があったような振動がある」などの苦情・情報が警察や沖縄気象台に寄せられました(沖縄タイムス3月23日付)。いずれも「原因不明」です。
 オスプレイ配備から半年。協定に反して住宅地を低空で飛ぶ同機(写真左=沖縄タイムスから)の騒音被害は急増しています。琉球大学の渡嘉敷健准教授(写真右)の調査では普天間基地周辺の普天間第二小学校や沖縄工業高専など3カ所の調査地点でいずれも基準値を超える低周波音が観測されています。沖縄の新たな基地被害としてオスプレイの低周波音に注意が必要だという話は以前にも書きました(3月21日)が、その実態はますます深刻になっています。
 各地の「謎の振動や騒音」がオスプレイのせいなのかどうかはまだ分かりません。原因が分からないだけに、沖縄の人々の日常生活の不安は強まるばかりです。なにせ、これまでに米軍機が何度も学校や市街地に墜落しているのですから。しかもオスプレイは「未亡人製造機」と言われるくらいの欠陥ヘリコプターなのですから。そしてたとえ墜落しなくても、低周波音が子どもをはじめ人体に及ぼす被害は食い止められないのですから。

<今日の注目記事>(「沖縄タイムス」3日付社会面より)

 ☆<きょう石垣で抗議集会 竹富教科書「国指導は不当」>
 「『竹富町の子どもに真理を教える教科書採択を求める町民の会』(仲村貞子世話人代表)は2日、石垣市内で記者会見し、文部科学省が竹富町教委に、育鵬社版の採択を指導したことに対する緊急抗議集会を3日、市内で開くと発表した。同会は文科相の指導を『執拗に国防意識を高めようとする動きで、不当な圧力』と批判している。・・・仲村世話人代表は『県教育庁も育鵬社を推す動きがあり、町民のノーの意思を伝えたい』と強調した。また同会は会見で、東京書籍版を『副読本』とする解決策への反対声明を発表。1日には、県教育庁と町教委に対し、東京書籍採択の継続を求める緊急要請を送信したと明らかにした」
 小さな島で、政府の教育統制・民主主義蹂躙に抗して教育の自由・自治・国民主権を守る大きなたたかいが続けられています。注視し、応援したいと思います。


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