読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

北國浩二「リバース」~彼女が新しい彼氏の元へ!ふられた理由そして彼氏の彼女に近づいた真実は?~

2016-01-16 03:05:27 | 




北國浩二「リバース」読み終わりました☆




北國さんの作品は「名言探偵」を読んでいて



それが面白かったので他の作品も読んでみようと思って




これを図書館で借りてみました




「リバース」=再生




一体どんな内容なのかな?




読み始めた当初は・・



主人公に



ちょっと




イライラ




なんか女々しいなぁ~って。





モデル並みの体形とルックスを持つ美月




その美月に夢中だった省吾




メジャーデビューは果たせていないアマチュアバンドのヴォーカル



バイトで食いつなぐ日々



ルックスも普通



そんな省吾が美月と付き合えることに



幸せを感じていた




しかし・・



美月から距離を置かれるようになる省吾



その原因が



「篠塚」という医師に心変わりしたことだとわかる。




本人からちゃんとした理由が聞きたいと美月に迫る省吾




しかし



避けられてハッキリしたことが聞けない。





そんなとき




すみれと出会い




美月が




殺される




という




予知を聞く





すみれには予知能力がある。



すみれの友達からもそのことを聞き



省吾はそれを信じる




そして



美月を守るため



ストーカーのように美月を監視する。




その行動を美月に気味悪がられ・・




友達にも「やりすぎだ」と呆れられ・・




でも省吾はやめなかった。





篠塚に殺されるかもしれない美月を守るため




篠塚の周辺も監視する。




たった一人の協力者「良夫」



そして



美月の親友で省吾の友達の「妙子」



からの情報




そこから得られた篠塚という人物像





心臓移植が必要な患者のために募金活動も手伝う篠塚




しかし・・




募金活動を理由に




ルックスのいい子をナンパしてるという噂も!




やっぱり



美月は遊ばれて



そして



殺される!!





美月の住むマンションの周辺で起きる



連続殺人!!




その容疑者が篠塚だと疑う省吾






しかし・・




その推測は



間違っていた?!





心臓移植を待つ若菜




その体型が美月と似ていた




そして



そこにあった真実とは?!





美月は無事に過ごせるのか?








頼りない彼氏だった省吾が




人に嫌われようと




美月を





全力で守る





人は好きな人のためなら




ここまでできるものなのか







そして




篠塚の全身全霊をかけた





思い




それも



すごいなぁって思った。




大切な人を守るための男2人





最後に流す




篠塚の涙





そして・・




美月がくれた




省吾への贈りもの




それは



新しい省吾の再生だった





最初はイラっ!





最後は




爽やかな気持ちになる




不思議な作品でした☆


















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横山秀夫「64」~昭和最後の年におきた幼女誘拐殺人事件の14年後未解決事件は動いた!~

2016-01-14 02:47:05 | 



横山秀夫「64」読み終わりました☆



これずっと読んでみたかったんだよね~。



図書館で見つけた時は



これが光ってみえた✨




ワクワクして読み始めたら~



どんどんのめり込んでいった!




どんな内容なのか知らずに読んだ。




「64」って一体なんなんだ?!




そして



その謎が解けた☆





昭和64年に起きた幼女誘拐殺人事件




そのことだったんだって。





犯人が14年経った今も捕まらず未解決。





現金2000万円を奪われ・・



幼女「翔子ちゃん」も遺体で見つかるという



最悪の結果に。。





その事件の裏には



実は警察の失態があった




そして



それは



ずっと隠蔽されたままだった。




それが14年後



動きだす!!






D県警察本部警務部秘書課調査官(広報官)警視


三上義信



現在の役職は三上の本意ではなかった。




2度目の広報への出向




「翔子ちゃん事件」のとき



三上は本部捜査一課特殊班捜査係から「自宅班」として


投入された。



現場でその行方をみてきた三上にとって



この事件は特別なものだった。




承子ちゃんの父親「雨宮」の自宅に



14年ぶりに「広報官」として出向くことになった三上。




雨宮に



長官視察で自宅にうかがわせてほしい旨を伝える。



しかし



雨宮の答えは



「遠慮する」


というものだった。



長官が来れば


ニュースになる



犯人逮捕につながる情報がもたらされる可能性も。




だが・・



三上は断った。





警察不信?




三上の態度が




どうも気になった三上。




そして



それを探るうちに




14年前の警察の失態が浮かび上がる!!





自宅班だった幸田は事件の直後警察を辞めた。




そして



浮かび上がった「幸田メモ」なるものの存在




一体これは何なのか?





同じく自宅で科捜研からきていた「日吉」



事件の後辞めている。





三上の知らないところで



一体何が?




雨宮の警察不信につながる何かが?!






三上の娘「あゆみ」は



三上似の自分の顔に悲観し



不登校になり・・



とうとう家を出た。




行方知れずの娘・・





三上宅んかかってきた



無言電話




ずっとあゆみからだと思っていた3回かかってきた電話





三上も妻の美那子もそう思っていた。




無言電話にむかい



必死に話しかける三上・・




しかし



応答はないまま切れた。






そして



この電話が




翔子ちゃん事件「64」から14年後・・




この事件を模倣した誘拐事件が起きる!!





刑事部と警務部の対立を引き起こす



長官視察の




真の目的





幸田メモ・・



日吉のひきこもり・・




そして



三上と高校の同級生で上司の「二渡」



三上が調べる先を荒す二渡の目的とは?





尊敬する松岡へ



三上が仕掛ける真実の追及!!





真実を聞きだそうとする三上の心理戦に



手に汗握る






組織の中でいきていく



それぞれの術・・




そして



広報官として



事件に対し



部下に対し



自分のできうる





最大限を尽くす





刑事に戻りたい気持ちはいつのまにかどうでもよくなっていた三上






そして



父として



雨宮に通じるものを見る☆





「64」が事件に関係したすべての人たちを変えた




そして



14年後



また「64」によって



それぞれの人生は変わっていく。





人にそれぞれ自分の都合のいいようにラベルをはってしまうけれど



そのラベルは本当にあっているのか?




三上は64によって・・



娘「あゆみ」のことを



柔軟に考えるようになる。




どこかで


元気でいる・・



それでいいじゃないか。



と。






う~ん



考えさせられました。




その人の気持ちはその人にしかわからない。




たとえ



それが血のつながった親子でも。




わからなくていいこともある。




そう受け入れることって




なかなか難しいけどね^^;







読み応えのある1冊でした




647ページ



















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五十嵐貴久「こちら弁天通りラッキーロード商店街」~借金に追われた男が袈裟を着たら坊主にさせられた~

2016-01-01 03:39:11 | 



五十嵐貴久「こちら弁天通りラッキーロード商店街」読み終わりました☆



ちょうどいいタイミングに読み終わった。



2015年大晦日に完読




そして2016年元旦にこうして感想が書けるなんて~


なんてラッキー何でしょう




しかも!



この本のタイトル





「ラッキーロード」だよ




なんかいい年になりそう





この本を読んだきっかけは



やっぱりタイトルかな♪





なんか面白そう!って思って^^





読んでみたら・・




これがまたどんどん引き込まれる内容だったよ。





一体



いつ偽者ってバレてしまうんだろう




・・って




ドッキドキで読んでた






笠井武 48歳




父親から引き継いだ印刷工場を経営していた。



仕事は順調だった。



しかし


客のひとりだった安間に頼まれ


借金の連帯保証人になったのが



運のつきだった。。




安間が消え・・



安間が借りていたのはヤクザのやってる闇金。。




取り立て屋は笠井のところまでやってくる。




高杉という男の取り立てはハンパではなかった。。




笠井は妻と子供を守るために



離婚し



全てを妻と子供に渡した。




そして


裸一貫になり・・



取り立て屋の高杉から逃げる毎日。




笠井は疲れ果て・・



自暴自棄になっていた




そんな笠井がたどりついたのは



聞いたこともなかった




「大前泊」という駅




外は雨が降っていた。




ポケットには



1000円札が2枚



それが笠井の全財産だった。




コンビニで弁当を盗み・・




食べる場所を探していた笠井





寂れた「こちら弁天通りラッキーロード商店街」をぬけていく・・





そして



たどりついたのは





寺だった





入っていくと鍵もかけられていなく・・



カンタンにはいることができた。




留守のようなので



とりあえず弁当を食べ



濡れたシャツとズボンを脱ぎ




そこにあった





袈裟を着る





そして




そこで一夜を明かす





死ぬつもりでいた笠井は




庭を眺め首をくくる木をさがしていた。





そこにやってきた老夫婦に見つけられ・・




まずい!



と焦っていた笠井のもとへ



商店街の会長の「木場」が訪ねてくる。




そして



「お待ちしていました。御前様」



といわれる。




袈裟を着ていたため



誤解したらしい。




前代の御前様が亡くなり



次の御前様を待っていたという木場。




そして



笠井に望むことはただ一つ!!






ポックリ逝かせてほしい




ただそれだけなのだと。







ラッキーロード商店街の平均年齢は65歳




お客も大型店にとられ




ほとんどがシャッターを閉めている状態




このまま先行きいいこともあるはずがない。




子供たちにも面倒をかけたくない。



なので



ポックリ逝かせてほしいのだと。





「自分にはそんな力はない」という笠井に




どうかお願いしますと老人たちに懇願される。





身の周りのものから食べものまで



すべて面倒を見てくれるというおいしい話に



笠井はすっかり乗っかってしまい・・



偽坊主を続けることになる。





そして



木場のやっている喫茶店に



アドバイスしたところ・・




繁盛してしまう。






そして



それを聞いた他の店でも



アドバイスが欲しいといいだされ・・




笠井は適当にいうと・・





これが商店街全体を活性化させることになる☆




そして



いつの間にか・・



商店街の店主たちはやる気をだし




働くことへの意欲が出るようになる




あんなに・・



早く





逝く





そんなことばかり考えていた人たちが




生き生きとしていった





「やりがい」は「生きがい」




誰かのために何かが出来る☆




そういうことが



生きる楽しさだと知る商店街の人たち





御前様のおかげと笠井に感謝するみんな




しかし!



そんな笠井の前に・・



再び



高杉が居場所をかぎつけ取り立てにやってくる





そして




高杉の口から




笠井は偽御前様だということを




商店街の人たちは聞かされる。






そのとき取った



商店街の人たちの



反応は




意外なものだった








人が生きて行くために





大切なこと




それは



「お金」も大事だけど



必要以上のお金ではなく・・




自分が生きているということが





実感できること





それは




人の役に立てるということ





そういうことなんだなぁって




これを読んで感じました。







体や頭を使い




楽しく人と触れ合い生活できること☆







なんだか原点に返った気がしました。





そして



人の情のありがたさ☆





本当に自分がピンチになったときに




差し伸べてくれた






手のぬくもり





それはきっと一生忘れることがない!




そう信じたい気持ちでいっぱいになりました。






2016年もいっぱいいい本を読んでいきたい





そう思わせてくれる1冊になりました。





本との出会いも



人との出会いと同じだと私は思います















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