読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

星枝裕和「歩いても歩いても」~だんだん変わってくる親子の形☆それでも続いていく家族~

2016-01-17 03:08:50 | 



星枝裕和「歩いても歩いても」読み終わりました☆





星枝さんと年齢が近いせいか



懐かしいフレーズが出てきて読んでいて楽しかったです♪




親の世代も同じなので



親がやっていることや


いうことが似ていて



思わず



クスっ^^




冷蔵庫に「そんなに食べないだろ!」と言うぐらい


詰め込んで・・



古くなったものをいつまでも入れておくところ




紙袋や何かについていた紐をたくさん取ってあること





「戦争を知らないからそんなことが言えるのよ。


 冷蔵庫がいっぱいだと安心するの。」



↑そんな母親のセリフが・・


私の母とかぶりました




今年も


お正月に余った


カビの生えた餅


「カビ生えてるけど取れば大丈夫だから」



↑そういって家に持ってきた母^^;



昔はそうやってカビ臭い餅を食べさせられたっけ。。




今回もらったカビ餅はこっそり捨てましたけど!笑




世代なんでしょうね~。





いうことも素直じゃない。。




だけど



きっとそれは



そうじゃなきゃ



強く生きられなかった世代なんだとも思います。




自分のやり方が絶対なんだと思ってる。




子供のころは



それを聞き入れていたけど



大人になれば



だんだん鬱陶しくもなる。。




そして


親も歳を取る。



老いて


弱くなる・・



そんな自分を子供に見せたくなくて



強がる!!



プライド☆




でも


子供に助けてもらわなきゃならないことも否めない。。




きっと



葛藤なんだろうなぁ。。





主人公の


良多は実家に帰るのが億劫だった。




また


愚痴を聞かされる。



同じ話を何度も聞かされる。



そして



死んだ兄と比べられる自分・・




無職になってしまい


妻に養ってもらっている現在の自分



そんな自分を隠しての里帰り




父は診療所を閉めて医者を引退。




兄に継がせることができなかった医者




良多は父の期待に応えようとしていた



小学校の作文で書いた



「医者になることへの夢」



でもそれは



父に気に入られたかったから。



しかし


成績はそれにともなわず・・



父の期待は兄の方へと移っていく・・




取り残された自分。。




逃げ出した自分。。




兄が死んで・・



父の希望も宙に浮いた。





それを見ながら・・




気づかないようにする自分が



息苦しい。





浴室につけられた手すり。。





両親の老いを突き付けられる。





それを見ないように・・



逃げていた自分。





父の大きな背中を追い





母の歌う「ブルーライト・ヨコハマ」を聞きながら



母の白いふくらはぎを見ていた




小さな良多






大人になり・・




鬱陶しいことから目をそらし・・





だけど



誰だってそうだ。





私も目をそむけているのかもしいれない。




いつの間にか丸くなってしまった母の背中



父の認知症




それでも何もできない自分



そんな自分に負い目を感じてしまう瞬間。。






親子関係は変わってくる




小さいときは守ってもらい




面倒を見てもらう




だけど



親が老いれば



その面倒をみることを




重荷に思ってしまう。




そして


いなくなったとき・・



「もっとこうしてあげれば」



そう思うのだろうか?




でも


失ったものはもう戻らない。。





だけど




そうやって続ていくものなのかもしれない。





自分が親になり・・




そして



老いて・・




そのときに初めて親のその時の気持ちがわかる。





そうなんじゃないかな?





私の子供も・・



孫も・・




みんなそうやって続いていく。





老いていく親を見るのは辛い・・




けど



それは自分もいく道




歩いていくしかないんだよね!





そんなことを教えてくれた作品でした















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