柚木麻子「その手をにぎりたい」読み終わりました☆
1日で読み終わってしまった!
柚木さんの作品は読みやすい☆
内容が難しくなくて
感覚がグイグイ伝わってくるし
そのおかげで
話の中にグイーっと入っていけて
集中できる
今回のこの作品は
タイトルに惹かれて借りてきたの。
読んでみたら
上手くかけられてるなぁ~!
・・って思った。
24歳「本木青子(もとき せいこ)」
栃木の実家はかんぴょう農家
そんな青子が東京で就職して3年目
仕事をやめ実家に帰る
はずだった
ところが!
送別会と称して社長に連れて行かれた
高級すし店「すし静」
座っただけで3万
といわれるその店に行ったことで・・
青子の人生は変わる
そこの
寿司職人「一ノ瀬」
無愛相で言葉も少ない。
しかし
その
冷たく冷やされた手から
直接
受け取って食べたヅケ
これが青子にとって忘れられない味になる♪
今まで食べたことのない・・
自分が食べきた寿司とは
全くの別物
この寿司を
自分の稼いだお金で
また食べにきたい!!
そう思った青子は
東京に残り転職する。
「すし静」に
「一ノ瀬」の手で握った寿司を食べるため☆
まさに
「その手を「にぎり」たい」
なんですよ~。
このタイトルのセンスにグッと来た!
青子はそのためだけにがんばる!
一ノ瀬とは
寿司職人と客
それだけの関係
だけど
青子は一ノ瀬に惚れていた。
一ノ瀬の手に・・寿司に
だけど
言いだすことはできない!
この心地いい場所がなくなることが怖かった。
適当に他の男と付き合い
でも
心の中にはいつも「一ノ瀬」がいた。
そんな青子の思いは・・
一ノ瀬に伝わらなかった。。
一ノ瀬は同じ店で働く「里子」と結婚することになる。
それを知った青子は
「すし静」にいけなくなる。。
そんな時・・
「すし静」の常連の澤見に仕事関係で偶然会い、
意外なことを言われる。
青子の気持ちを知っていた澤見は
「なにも、恋愛や結婚だけの関係じゃないよ。男女の関係って」
「君達は一緒に切磋琢磨してきたんじゃないのかな?」
と。
育てあっていた
青子と一ノ瀬?
青子は澤見にいわれて初めて気づく☆
一ノ瀬は結婚し・・子供が生まれ・・
青子は仕事で成功を収めていく
そんな別々の道を歩いている2人だけど・・
お互いが必要だった。
そして
青子の
一ノ瀬の手を求めた9年間!!
その結末は?!
ちょうど小説がバブル期から・・
バブル崩壊。。
昭和から平成へ。。
私と青子の年齢的なものもかぶって
そこに出てくる「懐かしいワード」
ワンレン
ボディコン
とらばーゆ
などなど・・
あ~そんな時代もあったよなぁ~。
そして
これを読むと
「お寿司食べたい!」ってなりますよ~!
ぜったい!!笑