読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

真保祐一「ダブル・フォールト」~新米弁護士がボス弁の忠告を無視し真実を追う?!ミスしたボールの行方は?

2020-11-13 02:50:58 | 

真保祐一「ダブル・フォールト」読み終わりました。


ダブル・フォールトの意味は

テニスでサーブを続けてミスしてしまうことだとか。


これを読んだ後に調べました^^


新米弁護士が


尊敬していたはずのボス弁


「高階」の忠告を無視し・・


真実を追求してしまう。



弁護士の使命は


依頼人を護ること


しかし!


本条は依頼人である被疑者のことが

信じられないでいた。


なぜか感じる違和感


本当のことを話しているようで・・


何かを隠しているような。。


決定的な証拠はない。


でも・・


何かがおかしい。。



被疑者の「戸三田」は


被害者「成瀬」に脅され


そこにたまたまあったペーパーナイフで


刺してしまい


結果死に至らしめてしまう。


しかし・・


その後出頭し自首するまでに


空白の時間があった。



そこに違和感を覚える本条



被疑者の弁護を任される本条



違和感を持ちながら


それでもなんとか全力を尽くそうと努力する。


しかし


その「違和感」ゆえに


踏み込んだ弁護ができないでいた。



始まる裁判


そして


被害者の成瀬の悪が暴かれていく。。



そして


被害者の娘「香菜」は


被疑者の弁護人である本条に


嫌がらせをするようになる。



自分の父親はそんな悪人ではない


なぜ


被害者なのにこんなにも傷つけられなければならないのか?


と。



本条は理不尽な嫌がらせに


香菜を疎ましく思っていた。



しかし!


いつの間にか香菜と関わるうちに


同情がわく。



そして


ついに・・


本条は香菜と真実を探すことになる




弁護士の果たすべき仕事


それをボス弁の高階に諭され


先輩弁護士にも叱咤される。



しかし


真実を追求することをやめられなくなった本条



そこに待っていたのは・・


掘り出してはいけない真実だった



傷ついていく香菜を守りたい!



そう思ってしまう本条



それは


新人時代の高階の姿でもあった



弁護士が果たさなければならない使命



そして


弁護士の現実の苦しい心情と生活苦



それを見た気がした



苦しくてもやり続けるためには


やっぱりお金や地位だけでなく


心から湧いてくる


この人を護りたい!尽くしたい!


そういう気持ちなんじゃないかと思ってしまった。



本条に言う


高階の言葉が


人の上に立って未熟な者を育てる人は


こうでなくてはいけないんだよなぁ。


そんなことを思わせた。



厳しさ


そして


それだけでない優しさが


人を育てていく。



ミスしても


その後どう生きていくかが大事


なんだよね。



被害者や被疑者の家族の厳しい現実。。



自分が犯した罪ではないのに


何もかもを失くしてしまう。。


本当に何と言ったらいいか。。



家族を苦しめないためにも


自分自身がしっかり生きて行かなきゃいけないな。



そんなことも思った。


今日もたくさんの弁護士


そして


被疑者や被害者の家族


そんな人たちが戦ってる



そんなことを教えてくれた1冊です












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