湊かなえ「ブロードキャスト」読み終わりました。
またまた湊かなえさんのワザを見せつけられた~。
売れ続ける作家さんってやっぱり違うなぁって
あらためて感じました。
このお話の中に
違うお話が何個も出てくる
こういうのがどんどんできるってことが
やっぱり才能なんだろうなぁ。
主人公の圭祐が
中学生活を陸上一筋に懸けていた
「9分の壁」をいつも意識していた。
そんな圭祐が
同じ陸上部の仲間の良太から
青海学院で一緒に陸上をやろうと誘われる。
良太は推薦をもらっていたが
圭祐はその言葉で奮起し一般入試でなんとか合格する
しかし!
合格直後事故に遭い
足を負傷
陸上ができなくなってしまう。
陸上を一緒にやるはずだった良太は
そんな圭祐に気を使い
2人の関係も気まずくなっていく。。
陸上をあきらめた圭祐は
高校生活に楽しみを見いだせずにいた。
そこで知り合う
同じ中学出身で今まで関わりが無かった
正也
圭祐の声を
イケボ
だといい
放送部に一緒に入らないかと誘ってくる。
そこから圭祐の高校生活は
新たな目標を見出し変わっていく
放送作家を目指す正也
その勉強のために放送部に入りたいと思っていた。
そんな正也に
舞台へ上げてもらう圭祐
陸上とはまた違う
作品作りというものに関わり
でも
陸上で得た「9分」のリズムを
芝居でも刻むことになる
何事もどこかでつながっている
形は違っても
そのことに懸ける
人の思い
それを圭祐は全身で感じることになる。
中学の陸上部の県大会で
メンバーから外され
走る事ができなかった良太
そこには
隠された真実が!!
あれは芝居だった
映像で映し出す芝居
音や声のみで魅せる芝居
それぞれの難しさ。。
そして
そこに注がれるいろんな人たちの思い
それを感じた
圭祐が
クラスで虐げられていた久米さんや
正也と関わることで
自分の居場所ができて変わっていくところ
そこが何といっても読みどころです
私たちの毎日の生活
それも
なにか大きな力で演じさせられているのかも?!
そんなことも思いました。
どんな壁にぶち当たっても
それを全力でぶち破っていくしかない!
自分の人生は自分が主役
全力で演じて行くしかないものね