読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

羽田圭介「ポルシェ太郎」~ポルシェを手に入れた太郎それをきっかけに今まで手に入らなかった物を手に入れていく!でも・・ホントに手に入れたモノとは?!

2019-08-01 03:34:44 | 
羽田圭介「ポルシェ太郎」読み終わりました。



読む前は車の話なのかなぁ?と思っていた。



だけど


羽田さんのことだから


きっとそこから話が広がっていくんだろうなぁ~。



そう思って楽しみに読み始めました。



やっぱり!


期待を裏切らないよなぁ~。



車に全く興味のない私だけど



これをきっかけに車のことも


ちょっとだけ勉強になった



そして


私が良く思っていたこと


それをここではズバリ☆言っていて


ビックリ




街でカッコいいスポーツカーに乗ってるのは



いつも



そのスポーツカーに似合っていない


初老の人ばかり。。。


失礼っ



でも思ってしまっていたの。




でも


よーく考えたら


若い人があの車に乗るのって


よっぽどのお金を持っている人しか無理だもんね。。



それに


その車によっぽど思い入れのある人しか


買わないよなぁ~。



それをこのお話の中では


言ってくれてるの。




大照太郎 35歳



イベント・PR会社「ビッグシャイン株式会社」



社員3人の小さな会社だが



会社も軌道に乗りお金も貯まっていた




そんな太郎が


あるとき


街で見かけた


禿げたスポーツカーに不釣り合いな運転手




思えば・・



こういうミスマッチな光景を目にしていることの


多いこと!




自分は35歳



自分なら



この車に似合うギリギリの年齢(見た目)なのでは?




そう思ってしまう。



イベントで呼んだ弁護士が乗っていた



ポルシェ



でもそれは



禿げたおじさんが乗っていたスポーツカーより



「ズル」の匂いを感じてしまう。。




元々「お金持ち」



努力した末にお金を手に入れた者が



それを手に入れるべきなんじゃないか?




それは


まさに!



今の自分なんじゃないか?!



太郎はそんな風に思い込んでしまう。



ふらりと立ち寄ったポルシェの販売店で



その日の内に



太郎はポルシェを手に入れてしまう




中古で1500万円



911カレラガブリオレを




そして


それに見合っている俺



そう思い込む




そこから始まる


今まで手に入れてこなかったモノ



彼女



そして



裏社会とのつながり




太郎が追い詰められて


命乞いをしてしまうシーンも




思い込みが激しく



自分を律してカッコいい俺



そんな太郎が鼻につくところもあるけど・・



なんだか


人間の本能を見ているようで


かわらしく感じてしまう




お金があれば手に入るモノたち・・




でもそれを手にしたことで



いつの間にか失っていくモノもある。




ポルシェを手に入れたことで



太郎は



本当に大切なことが分かっていく




都会に住み



いい時計を身に着け



いい車に乗る




でも


本当に大切なのは



そういうことじゃないよ!




そう教えてくれる作品だと思いました。




太郎の真剣さに



笑えて



でも



考えさせられて



自分ならどうするだろう?



ハラハラドキドキして




車のことにもちょっとだけ詳しくなる事ができる




そんなお得な作品です




読み終わった後から


じわじわと良さが伝わってくる






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