読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

堂場瞬一「壊れる心 警視庁犯罪被害者支援課」~被害者家族の壊れた心に寄り添う村野のマニュアルにはない絆創膏

2017-05-14 03:08:21 | 
堂場瞬一「壊れる心 警視庁犯罪被害者支援課」読み終わりました☆



堂場さんの作品を読むのは初めてでした。



堂場さん原作のドラマは見たことがあったのだけど^^




このタイトルに惹かれて読んでみました。




こういう部署があることも知らなかったです。




ある日突然・・



大切な家族を喪う。。



それがどういうことなのか?



病気で亡くなるのとはまた違う・・



誰かによって



奪われてしまった命



その家族の心情




どんな苦しみなのか・・



それはその立場になった人にしかわからない。






警視庁犯罪被害者支援課は



そんな被害者家族をサポートするところ。




そして


そこに所属する「村野」もまた



その被害者だった





村野のもとに飛び込んできた



事故の一報





小学生の登校の列に突っ込んだ車



通勤中の会社員を含む



死者5人




そして



加害者運転手は逃走





村野が担当したのは



被害者家族の「大住」



妻と



そのお腹にいた7カ月の子供を喪った。





犯罪被害者支援課に配属になったばかりの「梓」とともに



そのケアにあたる。



しかし



壊れてしまった大住の心は



簡単にどうにかできるものではなかった。



殴られる村野・・




時に乱暴に・・



落ち込み・・




大住の心は自分自身と戦っていた。





自分にはできない・・・と



弱気になる梓




そのサポートもする村野




梓を育てる



大住を立ち直らせる



自分にできることを尽くそうとする村野




大住の失踪



自殺願望?!




そして



自分自身が「加害者」側に?!





壊れた心が向かわせる





犯罪





それを村野は



心も体もボロボロになりながら



阻止しようとする





1、常に自分のことと考えて被害者に接する


2、過剰な思い入れは排する


3、時には沈黙を選ぶこと




犯罪被害者支援基本三か条





しかし



マニュアル通りには行かないことがほとんど




それは経験を積むしかない。





臨機応変




そして



言ってはいけないことを口にしたりすることも!





「あなたの言ってることややってることは

 警察官の仕事の枠からはみ出してるんじゃないんですか?」


そういう大住に



「仕事なんか関係ないんです。

私は、自分が正しく生きるために、こんなことをしてるのかもしれない」



そう答える村野




村野のそんな気持ちが


大住の





絆創膏になっていく




そんな気がした。






被害者家族の気持ち



それを全力で支えようとする人たちの気持ち




それを考えさせられて



自分も頑張らなきゃっていう気持ちにさせられました。




こうしてるときも・・


どこかでこういう思いをしてる人がいる。



そんなことをこれを読んで考えるようになりました。






こういう人たちが増えない世の中になってほしいなと



そう思いました。





このシリーズまた読んでみたいと思います。












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