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鏑木蓮「茶碗継ぎの恋」~小説の題材として見つけた茶碗そこについていてた書付、そこから始まる悲しい「開」とは?

2017-05-07 02:58:13 | 
鏑木蓮「茶碗継ぎの恋」読み終わりました☆



最近鏑木さんの作品をよく読むようになって


これは新作ということで読んでみようかなと。




新人賞を取ってから


もう5年も作品を書いていない久米



その久米から


題材にしたい「茶碗」があるので


それを買ってもらえないかと


編集者の「菜緒」は相談される。



茶碗は継ぎはぎだらけ・・


その茶碗が



17万円



決して安い買い物ではない。。



それなりの収穫を得られるのだろうか?



そう訝る菜緒



しかし


久米の表情は明るい



茶碗についている書付に



その「価値」はあるのだとか。




その茶碗を継いだ



江戸時代に茶碗継ぎをしていた「平助」



その者が書いたと思われる



茶碗にまつわる話




そこに久米の書きたい物語の「開」があるのだと。




編集長の玉木に相談の上



その茶碗の代金を建て替え購入した菜緒だった。




書付けは江戸時代のもので


それを訳して読むのは大変な作業だ



それは久米がやるということで任せることに




茶碗継ぎの平助が



坊守の「紫乃」に恋をする




身分の違う2人



そして紫乃は人の妻




心に秘めた恋だった



あるとき


紫乃にある痣を見つける平助



もしや・・


紫乃が夫に?!



気になる平助



そして



紫乃の言葉の端々に「悲しさ」が。。



あるとき


紫乃は割れて崩れた茶碗を「継いでほしい」と



平助に依頼する



茶碗継ぎの腕には定評のある平助



平助に「大切な茶碗」を託す紫乃




しかし・・



なぜか



上手く継げない平助



なぜ?



そこから



茶碗が語る紫乃の裏の顔






そして



紫乃と・・




久米の妻「木綿子」がリンクしていく?!






書付の訳が進んでゆくにつれ・・




久米の態度がおかしくなっていく。。




そして


木綿子の体に増えていく










菜緒の夫との離婚にまつわる




心の傷。。





過去からきた茶碗が



それにまつわる人たち




現代の苦しむ女たちを





結びつける






弱っていく木綿子



そして



久米





そして


書付の





謎を解く




菜緒





木綿子と久米



そして



菜緒と息子「一樹」の関係





「結」の意味を知ったことで




それらの新しい「開」が見つかる






最後の最後の・・





逆転劇に驚く





遠い昔の悲しいお話が・・




茶碗から



書付から



紐解かれていく




あなたも一緒に謎解きいかがですか?

















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