読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

江國香織「赤い長靴」~夫婦にはいろいろな関係がある☆日和子と逍三はいい関係♪~

2014-09-01 02:01:11 | 



江國香織の「赤い長靴」読み終わりました☆



前回は重松清「十字架」を読んで



ちょっと息継ぎしたいなぁ・・と思って




図書館でふと目にとまったこれを借りて読んでみました。




江國香織さんの作品は



初めて読んだかも?



多分。




この作品は



結婚十年の「日和子」と「逍三」夫婦の関係が描かれている。





お互い相手がいなくてもきっとそれなりにやっていける。



けど



互いがいないとき・・



その存在の大きさを感じる。




傍にいれば



うっとおしくも感じられる。



だけど



いないとき・・



「いてほしいな」



「あいたいな」



そう感じる。




そう思えるなら



夫婦は続けられるのかもしれないなぁ。



なんて思った。




逍三に日和子の言葉は通じない。




何を話しても



「うん」「あぁ」




日和子は逍三と暮らす前は



無口だった。



だけど逍三といると



おしゃべりになる。




そんな自分に気づいた日和子。




日和子は逍三に慣れない。





「膜」に覆われた



逍三の世界を・・



解れる?



解らなくても



楽しめる日和子。





逍三を見てると



つい


くすくす笑ってしまう日和子。




そんな自分自身に驚き


慣れることがない



それが愉快で幸福で


かなしくて


身軽なことに。





これを読んでて



ふと思った。




逍三は



日和子の




避難場所




なんじゃないかなぁって。




なんか



妙に解る気がした。





自分が居心地がわるくなったとき・・



この場から逃げ出したい!!




そう思ったときに



頭に浮かぶ顔





私もそれはきっと



ダンナの顔だと思うから





アツアツではないし・・



いつも一生懸命話したことも・・



その何分の1も聞いていてはくれない夫。




何度言っても



引き出しは開けっ放しだし・・・



新聞はあちこちに置くし・・



「あれどこだ?」



自分が置き忘れたものを私に聞くし。。




そんなそばにいればうっとうしく・・



でも



本気でそれが「嫌」なわけじゃなく、




その空間が心地よかったり





なんだか



夫婦って



その夫婦ごとに





空気




があるんだよね。




それは



他人からは解らない



入り込めないもの。





自分にとっても



相手にとっても




居心地のいい安全な場所





結婚するってことは



それを作ることなのかもしれないなぁ。




なんて思った。




これを読むと



鬱陶しい・・と思ってるダンナさんも・・




愛おしくなっちゃうかも

















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