読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

宮部みゆきの「英雄の書 下」を読み終わって☆

2012-09-05 10:07:28 | 




宮部みゆき「英雄の書 下」読み終わりました☆






ちょいネタバレしてます↓





同級生の「乾みちる」をいじめから救うため、


立ち上がった森崎大樹(ひろき)。




しかし!




いつの間にか、



そのいじめの標的は、




大樹になっていた!!







強くなりたい!!!!






そんな思いの強さから、




叔父の家の図書室で見つけた「エルムの書」を持ち出し、




英雄「黄衣の王」に魅せられ



大樹はとなり、





黄衣の王を破獄させてしまう!!





大樹は、


黄衣の王に憑かれ




大樹をいじめていた同級生をナイフで刺し、




一人は死亡。一人は重傷。という事件を起こしてしまう。





そして、


大樹は姿を消してしまう。





そんな兄を探し出し、連れ戻すため、



大樹の妹「友理子」は「印を戴く者」=オルキャスト=ユーリとなり、



旅をする事になる。





兄がなぜそんなことをしてしまったのか?



その理由を探して、


ユーリは兄の学校にいき、




図書室の窓から自殺を図ろうとしていた「みちる」と出会う。



ユーリはそれを阻止し、



自分を「本の精」と偽り、



みちるからそのいきさつを聞く。





そして、


兄、「大樹」がみちるを救ったことを知る。







そんな時、




現れた・・




謎の怪物!!





それからユーリ・従者の「ソラ」「アジュ」を救ってくれたのが、




狼(「エルムの書」を探して狩りをしている者)アッシュだった!!






アッシュは、




従者の「ソラ」に初めから冷たかった。





それは、


「ソラ」の正体を知っていたからだった。





しかし、



それを知らないユーリはアッシュから「ソラ」をかばう。







アッシュは「ソラ」を非難するものの(ユーリはその理由がわからない)




ユーリと一緒に旅をする事になる。






狼は勇者の書についての知識を持っているので、




オルキャスト ユーリの力に必ずなるという。








ユーリ・アジュ・ソラ・アッシュ4人での旅が始まる。







その旅は、



ユーリにとって、





結果辛いたびになる!!





アッシュはそのことを知っていた。




そして、



無名の地から送り出した「大僧正」も。







旅の途中で出会う、




アッシュとかかわりのある者は、




みんななぜか、




ユーリの旅に同情的であった。




そして・・



なぜかみな、




「ソラ」をみて驚くのであった。






何も知らぬユーリは、





時として、






小学5年生の普通の女の子に戻ってしまう。





そんなユーリを、





アッシュは、






叱ったリなだめたりしていた☆







一見冷たいアッシュ。





しかし、



それがユーリを、








オルキャスト ユーリに育ててゆく!!












この物語のキーになるのは、








「ソラ」の正体!!







ユーリ以外の者はみなこの正体に気づいている。






後で知ると、




「なるほど!」とうなづける。







ユーリの戦いの旅は、






無名の地を出発するときから辛い結果になる事が判っていた。







送り出した、



大僧正も「虚ろの書」(英雄が破獄した空の書)の表紙に「印」がないことから気づいていたのである。






それでもなお、



ユーリを送り出さねばならなかった。





そして、



従者に「ソラ」をつけた・・




その意味。










結末は、




友理子にとって辛いものだった。





自分の旅が、





無意味だったのでは?!





そんな事を思ってしまう。。




でも、



それは決して無意味な事なんかじゃなった。








結果、




友理子は兄を救ったことになった☆






最初に思っていた結果とは違うものだったけど、



それは意味のある事だった。






旅を終えた友理子は、



もう、




前の、兄を頼りにしている「チビ友理」ではなくなっていた。




成長した友理子がそこにいた。





そして、



いろんなことを学んだ旅だった。






一は万。万は一。





ひとつの罪を許せば、



大きな戦になる。





大きな戦は、




一人の戦いから始まる。






人は弱いもの。



ときに感情に流され・・



ひとつの考えにとらわれ・・



足元をすくわれる。





誰もが「咎人」(罪を犯した人)になりうる。




それを心しておかなければならないと思った。





そして、



人は時として本意ではないこともしなければならないときがある。






結果がわかっていてもあえて戦わなければならないときがある。





そんなことを考えさせられました。








最初にこれを読み始めたとき、



難しい言葉が多くて理解できるんだろうか?


と思いました。




だけど、



読み終わってみると、



頭で考えるよりも、



心が読み取っていって読み終わった後は、



頭の霧が晴れたようなそんな気持ちになりました。







とっても・・




深いなぁ。。




私もいろんなことを教わった気持ちです。

















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