シリア国内の衝突のためトルコの国境ゲート封鎖

９月２０日　シリア北部の町アザズで、シリア反体制派とアルカイーダの前線グループの戦闘があったため、トルコは東南部キリス県オンジュプナル国境ゲートを用心のために一時封鎖しました。

　Hurriyet

９月１８日、トルコ国境に近いアザズの町で、アルカイーダの前線グループ「イラクとレヴァントのイスラム国家（ISIS）」と、アラブと欧米が支援している反体制派「自由シリア軍（FSA）」の間で、アザズの支配権を争って戦闘が始り、１９日までつづきました。

アザズの町はISISに完全に支配されたという住民の話も届いています。
アザズの町は２０１２年７月、反体制派FSAが最初に制圧した町のひとつで、FSAはこの町に本部を置いています。

トルコ・キリス県のオンジュプナル国境ゲートは、アザズから５キロのバブ・アル・サラバフ・ゲートと相対しています。
キリス県のシュレイマン・タプスズ知事は、国境ゲートは人道支援の車両以外のすべての車両は通行禁止にしたと言いました。

・・・アルカイーダ系だか、ジハーディストだか、シリア領内にはいろんなヤバイ連中が入り込んでいるようですね。

　　　トルコは乾燥野菜の季節

東南部トルコでは、８月中旬頃から、家々の屋根や庭先から、丘の斜面まで、赤唐辛子で赤く彩られます。
野菜を天日に干すのによいシーズンは、７月最後の週から９月最初の週まで。農家は家族中で野菜干しに追われます。

　Hurriyet

サンゴ色に輝く赤唐辛子、深い紫のナス、象牙色のボトルのようなヒョウタン、緑色のヘビに似たキュウリ、紐でつないだベビーオクラ・・・野菜がなくなる冬のための保存です。

トルコ料理では乾燥野菜を多用します。野菜といえば新鮮さが生命、水分たっぷりの野菜がヘルシーでおいしいというのがフツーの考え方でしたが、近頃は日本でも、野菜は干すと味が濃くなっておいしくなると、乾燥野菜が見なおされています。

長い冬に備えて野菜を保存するために生まれた乾燥野菜ですが、いまは乾燥の過程で生まれる香りや触感が食材として認知されるまでになっています。

トルコでは、ピーマン、ナス、ズッキーニなどは詰め物料理用に中をくりぬいて干され、また、干したカボチャ、緑豆、トマト、オクラ、コーンなどはスープの材料に使われます。

地方によっては、ゼニアオイ、イラクサ、スベリヒユなどの野草まで乾燥にします。

・・・私はトルコ製のドライ・トマトが大好き。日本とトルコは日差しも湿度も違うからでしょう、日本では乾燥トマトなんて簡単にはできませんね。

ファジル・サイの不敬罪の再審に禁固１０か月の判決

世界的に有名なトルコのピアニスト、ファジル・サイは、４月、不敬罪で禁固１０か月の判決を受けましたが、今日のイスタンブール裁判所による再審でも、ふたたび禁固１０か月の判決が下されました。

　Hurriyet

サイは詩人オマール・ハイヤームの作とされる詩についてツイッターで冷やかし、ある人々の信仰を侮辱した罪で執行猶予つき禁固１０か月の判決を受けました。

サイの弁護士は判決の取り消しを求め、裁判所はこれに応じて再審を行ないました。
「第１９イスタンブール平和裁判所」はサイに禁固１０か月の判決を下しましたが、サイは犯罪歴がなかったため、裁判所は執行猶予つき判決を下し、彼の自由を制限しました。

サイは２年間、他の犯罪を犯さなければ判決は取り消されます。
サイはオマール・ハイヤームの作とされる詩の数行をツイッターでからかったため不敬罪に問われました。

「あなたは川にワインが溢れているという。エデンの園は酒場か？
あなたは１人のイスラム教徒に２人の天女がつくという。エデンの園は売春宿か？」

・・・私もオマール・ハイヤーム読んだとき、サイと同じこと思いましたよ。人間のシアワセって、お酒がたくさんあって、美女にかしずかれることなのと、おかしくなりました。

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