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ロシアとトルコがガス・パイプライン協定に調印した

2016年10月11日 | 経済
10月12日 10日、トルコとロシアが、黒海の海底を通ってロシアの天然ガスをトルコとヨーロッパに運ぶパイプライン「トルコ・ストリーム」協定に調印しました。

 Hurriyet

ロシアのプーチン大統領との調印式で、トルコのエルドアン大統領は、「今後は閣僚と専門家たちが相互の話合いをつづけるだろう。経済、政治、防衛、観光、文化についても話し合われるだろう」と言いました。エルドアン大統領は、両大統領はアククユ原発のプロセス促進についても、合意に達したと語りました。

プーチン大統領は、両国は天然ガスのディスカウントについても合意に達したと付言しました。また、ロシア政府は柑橘類の輸出規制も廃止すると言いました。

両大統領は、シリアと「ユーフラテスの盾」作戦と戦略について詳細に話し合い、また、アレッポーへの人道支援についても討議したと、エルドアン大統領は言いました。プーチン大統領によると、両国政府は軍事的連絡を密にすることでも合意しました。
ロシアの「ガスプロム」(半国営の天然ガス生産・供給企業)とトルコの「ボタシュ」(国営ガス企業)は2014年、「トルコ・ストリーム」ガスパイプラインの建設合意の覚書に調印しています。「トルコ・ストリーム」は1年間に630億立方メートルのガスを、黒海を通ってロシアからトルコへ送ることができるパイプラインです。ロシア機撃墜事件で、パイプランの交渉は中断されていましたが、関係修復でプロセスは大きく進展しました。


2500万相当のドラグがイスタンブルで押収された

10月7日、警察はイスタンブルの手入れで、2500万リラ相当のドラグを押収しました。ドラグは化学的に調整された大麻をベースにした“スカンク”と呼ばれるものでした(10月11日の頁参照)。

 Hurriyet

警察によると、イスタンブル・バイラムパシャ地区のある建物の地下を手入れして、かつてない大量のスカンクを没収したそうです。警察は、ドラグを売る計画だった2人の容疑者、A.M.とI.C.を拘束しました。A.M.はコソヴォから来た男で、I.C.はイスタンブル市民でした。


南西部ムーラ県で、手つかずの古代の墓室発見

2400年昔の墓室が、南西部ムーラ県ミラス地区の建築現場から出土しました。ミラス考古学博物館当局は、何千年間、手つかずだった墓室から103点の遺物が発見されたと言っています。

 Hurriyet

ミラス博物館のギュルハズ・サヴラン館長によると、墓室は、古代カリア地方の首都だったミラサ市とラブラウンダ宗教センターの間の聖なる道路近くで発見されたそうです。現場には2600年昔から居住地が存在し、ミラスはこの古代都市の上に形成されたと、サヴラン館長は言っています。古代都市には重要な建造物が数多くあったそうです。

「最近、建築現場で大理石の墓が発見されたと聞いて、行ってみると、墓は動かされ、壊されている部分もありました。私たちは、このエリアの発掘を始め、この墓室を見つけました。墓室がいままで開けられず、荒らされていなかったことが、私たちを喜ばせました」墓室にはたくさんの埋蔵品がありました。

「墓室はいままで荒らされなかったので、これだけの遺物が今日まで残っていたのです。緻密な職人技や遺構、出土品から、この墓室は、ヘカトムヌス時代に生きていた、身分のある家族のものであり、何百年間も同じ家族が使ってきたことがわかります」とサヴラン館長は言いました。ヘカトムヌス(Hecatomnus)はBC4世紀初めのカリアの支配者です。

保護状態のよい2400年昔の美術品が出土
発掘チームは朝から晩まで墓室で働き、2400年昔の非常に重要な遺物に到達することができたそうです。「私たちは4体の骸骨を見つけました。6人の人々が火葬され、容器に収められて、埋葬されていました。墓室内には子供の墓もありました。骨でつくられたネックレスなど重要な美術品が、子供の墓で見つかったことも注目すべきです」と、サヴラン発掘隊長は言いました。「おそらく死者の家族が副葬品として、この墓室に埋葬したのでしょう」


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