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最高裁がジュムフリエト紙記者らの禁固判決を否決

2018年03月10日 | 国内
3月10日 ジュムフリエト紙の前編集長ジャン・デュンダル氏とジュムフリエトのアンカラ支局長エルデム・ギュル氏に対する禁固判決を、最高裁判所が否決し、彼らは“スパイ行為”容疑に関して審理されるべきだと言いました。

 Hurriyet
すでに500日以上、獄中にあるジャーナリストたち


「判決はスパイ目的で情報を収集したという主張が基本になっていなければならない」と裁判所の第16刑事部が、3月9日、発表しました。2人は2014年、国家情報機構(MIT)のトラックのケースで告発され、イスタンブル地方裁判所によって、デュンダル氏は5年10か月、ギュル氏は5年の判決を受けました。

トラックは、在米のイスラム説教師フェトフラー・ギュレンが率いるテロリスト組織FETO関連で、アダナで憲兵隊に止められたといわれています。ギュレンは2016年の未遂クーデターの首謀者として告発されています。ジュムフリエト紙はこの事件を写真と記事で報じました。

ジュムフリエトの審問
同紙のムラト・サバンジュ編集長、CEOのアクン・アタライ氏、著名なジャーナリストのアフメト・シュク氏を含むジュムフリエトの幹部や記者17人の裁判の第6回審問で、数人の証人が証言し、容疑者たちはFETOとの関連を否定しました。

審問が始まる前、最大野党・共和人民党(CHP)のセズギン・タンルクル議員とカニ・ベコ議員が、裁判所の外で、プレス声明を発表しようとしましたが、憲兵たが、イスタンブルでは屋外の記者会見は禁じられているとして、これを阻止しました。

「われわれはジュムフリエtの裁判のため、報道の自由と正義のために、ここに来た。これはファシズムだ。われわれはこの種の行為に反対する。これは非合法だ。われわれの友人たちは500日以上、刑務所に入っている」とCHPのタンルクル議員は言いました。


裁判所がジャーナリスト、シュク氏とサブンジュ氏を釈放

3月9日、イスタンブル裁判所が、ジュムフリエト紙のケースで、ジャーナリストのアフメト・シュク氏とムラト・サブンジュ編集長の釈放を命じました。

 HUrriyet
釈放されたジャーナリストのアフメト・シュク氏


しかし、同紙のアクン・アタライ議長は、3月16日に予定されている次の審問まで拘留されることになりました。釈放後、サブンジュ氏は「釈放されて幸せとは言えない。まだ数人のジャーナリストが刑務所にいる」と語りました。

「私たちは釈放されて幸せとは言えない。私たちの釈放がトルコの言論の自由を変えたわけではないのだから」と、サブンジュ氏は記者団に語りました。シュク氏もサブンジュ氏と同じコメントをくり返し、幸福より怒りを覚えていると言いました。「とにかく私は嬉しくはない。アクン・アタライ氏がまだ刑務所にいるのだから嬉しいとは言えない。私はむしろ怒りを感じている」とシュク氏は言いました。「今日、私たちは幸せとは言えないが、幸せになる日は来るだろう」

このケースで獄中にあった3人の容疑者のうち、アタライ氏1人が獄中に残りました。ジュムフリエト紙の裁判は7月24日に始まり、同紙のスタッフ17人がテロ容疑で裁判中です。他の人々は昨年、順々に釈放されましたが、最終票決が発表されるのはいつかは、まだ不明です。

ジュムフリエトのスタッフたちは、同紙の報道活動によって、クルド労働者党(PKK),革命人民の自由党フロント(DHKP-C),フェトフラー・テロリスト組織(FETO)の3つの不法グループを支援した容疑かかけられています。イスタンブル郊外のシリヴリには、彼らが拘留されていた刑務所と裁判所がありますが、裁判が行われた法廷には支援者たちの声援の声が聞かれました。

シュク氏は感動に涙を浮かべていたと、アジャンス・フランス・プレスは報じました。昨年釈放されたマンガ家のムラト・カルト氏とコラムニストのカドリ・ギュルセル氏も、法廷に来ていました。人権グループ「国際アムネスティ」はツイッターで、判決は遅すぎたと言い、獄中にいるすべてのジャーナリストの釈放を要求しました。


ボドゥルムの建築現場で岩墓が見つかった

トルコ西南部ボドゥルム県のビテス地区の建築現場で、3基の岩墓が出土しました。

 Hurriyet

墓はヘレニズム時代かローマ時代のものだろうと、ボドゥルムの海底博物館では言っています。

・・・どこを掘っても、すごい遺構や遺物が出てくるアナトリア、ほんとにすごいと思います。


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