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エルドアン前首相がトルコ第12代大統領に就任

2014年08月30日 | 国内
8月29日 28日、12年間トルコ首相を務めたレジェプ・タイイプ・エルドアンがトルコ第12代大統領に正式に就任し、トルコの最も強力なリーダーとなりました。エルドアンは国会で大統領の宣誓を読みあげてから、90か国以上のリーダーたちが列席する晴れの移譲式で、アブドゥラ・ギュル前大統領からその席を移譲されました。

 Hurriyet
 移譲式の前、アブドゥラ・ギュル前大統領(右から2人目)とハイルニサ・ギュル夫人(右端)がレジェプ・タイイプ・エルドアン新大統領(左から2人目)とエミネ・エルドアン夫人(左端)を迎えた。


エルドアンは8月10日、国民の直接選挙で52%の票を得て、大統領に選ばれました。大統領移譲式は、エルドアンがアフメト・ダヴトオール前外相に首相の座を移譲した翌日に行われました。長い式典の前半は国会で行われました。エルドアン夫妻はジェミル・チチェキ議長に迎えられ、議長は第12代大統領の公式発表を行いました。

その後、エルドアン新大統領はアタテュルクの霊廟を訪ねて花輪を捧げ、記名簿に名を記しました。エルドアン夫妻は護衛車とともに20分のドライブでチャンカヤ宮殿(大統領官邸)に到着しました。沿道の人々は国旗を手に、エルドアン支持を叫びました。

2000年のトルコの歴史で初めて国民によって選ばれて国家の長となったエルドアン大統領は、その演説で「今日、トルコの新しい時代が始まります。私はそれを誇りに思い、責任の重さを感じています」と語りました。


ダヴトオール首相が新閣僚を発表

ダヴトオール新首相が閣僚リストをエルドアン首相に提出し、トルコ第62代内閣を組織しました。全閣僚のほとんどはそのポストにとどまりましたが、EU担当相、関税・貿易相、2人の副首相に新顔が登場しました。

 Sabah

ダヴトオール氏の外相のポストには、EU担当相だったメヴリュト・チャヴシュオール氏が就任。ヌマン・クルトゥルムシュ氏とヤルチン・アクドーアン氏が副首相になりました。EU担当相のポストは、ヴォルカン・ボズクル氏が引き継ぎ、ヌレッティン・チャニクリ氏がハヤティ・ジャジジ氏に代わって関税・貿易相に就任しました。

 
メヴルト・チャヴシュオール新外相。46歳にしては貫禄ですね。写真は彼のツイッターから。


組閣発表後すぐ、ヴォルカン・ボズクルEU担当相は「トルコの戦略的目標はEUのメンバーの地位を得ることにある」と言いました。

エルドアン氏は8月10日、大統領選で52%の票を得て、大統領に選ばれ、AKPの議長の座を下りました。また、5年間外相を務めたアフメト・ダヴトオール氏は、木曜アンカラで開かれた臨時会議でAKPの新議長に選ばれ、エルドアン氏の後継者になりました。
AKPは金曜午後5時、会合を開き、中央執行委員会(MYK)のメンバーを選ぶと思われます。


トルコ自慢のおいしいチェリーが雨のため収穫減

ヨーロッパでも人気のトルコのチェリーが、収穫前に降った雨のために収穫が減り、生産者も輸出業者も打撃を受けています。国連食糧・農業機構(FAO)のデータも、今年のチェリーは収穫前の雨のため収穫減ということです。

 Sabah

ウルダー生鮮青果輸出組合のサリヒ・チャル会長は、昨年のチェリー輸出の収益は1億5500万ドルだったが、今年は1億4500万ドルに落ちたと言っています。
「今年は輸出増を期待していたのですが、ヒョウと雨のせいで、生産も輸出も落ちました。イズミル県のケマルパシャのヒョウと、ウルボルとウスパルタの雨がチェリーにダメージを与えたのです」

トルコのチェリーは主としてドイツやオランダのようなヨーロッパ諸国やロシアに輸出されていると、チャル会長は言っています。「極東にも販路をひろげようとしていたのですが。雨による損失は保険もカバーしてくれません」


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