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ジャーナリストの解放で現政権AKPと最大野党CHPに軋轢

2012年11月21日 | 国内
11月21日 3ヶ月もシリアに捕らわれていたジャーナリスト、ジュネイト・ウナルさんが解放されたのはまずはめでたいけれど、シリアのアルアサド大統領と交渉したのが最大野党CHP(共和人民党)の弁護士たちだったので、政権与党AKP(公正発展党)はおかんむりです。

 Hurriyet
3ヶ月ぶりに解放され、夫人を抱きしめるウナルさん


ウナルさんはCHPの弁護士とともに、シリアのラタキア市に近いハタイのヤライダー国境ゲートから入国し、家族に会いにアンカラに向かいました。
国境で涙を浮かべたウナルさんは「私は90日間、独房にいました。だれとも話をせず、冷たい壁を見ていました」と語りました。

ウナルさんとヨルダンの記者バシャル・ファフミさんは8月20日、アレッポーで戦闘を取材中、捕らえられました。日本人ジャーナリスト、山本美香さんが殺された日です。
重傷を負ったファフミさんを近くのアパートに運んだ後、ウナルさんはもっと負傷者を助けようと外に出たところを、人々の集団に捕らえられ、政府軍に引き渡されました。
それから3ヶ月、独房でパンとジャガイモだけの生活でしたが、虐待はなく、体調を崩したときは病院にも連れて行かれたとか。

CHPのエルユルマズ氏が先月、ダマスカスでアルアサド大統領と会い、2人のジャーナリストについて話したところ、大統領は2人のことを知らなかったと言い、事実なら解放すると約束したそうです。
解放には、CHPの弁護士やジャーナリスト協会の代表らがウナルさんを迎えに行ったそうですが、政府当局はつんぼ桟敷だったので、面目つぶされたAKPは、ウナルさんにお祝いも言いにくくなってるようです。


トルコ初のセルジュク博物館がカイセリにできる

中央アジアのカイセリ県にトルコ初のセルジュク博物館ができることになりました。
カイセリ市のミマルシナン公園にある歴史的な建物「ジェヴヘル・ネシベ・シファハネ」が博物館に改装されます。

 Hurriyet
セルジュク時代のアイテムがカイセリにできる博物館に展示されます


学芸員たちによる記者会見では、セルジュク時代の国家組織、公的制度、日常生活、衣服、都市建築などに関する目録が紹介されました。
カイセリ市のメフメット・オズハセキ市長は「トルコにはセルジュクの美術品を展示した博物館がありません。私たちはこの問題を数年間、検討してきました」

「セルジュクはトルコ人が最初にアナトリアにいったとき始まった非常に重要な文明です。何百年も昔ですが、セルジュクの美術品は少なからず残っています。
これまで他の文明に関してはいろいろなプロジェクトがありましたが、セルジュクは日の目を見ていません。
セルジュクに関するすべての記録もデジタル方式で展示します」

・・・博物館は来年夏オープン予定だそうです。ぜひ行ってみたいですね。


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