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2万人のシリア市民がイドリブからトルコ国境近くへ逃げてきた

2020年01月10日 | 国際
1月10日 シリア体制軍とロシア軍の砲撃が激化するなか、この2日間で、2万人以上の市民が、シリア北西部のイドリブからトルコ国境近くへ逃げてきたと、1月9日、アナドル通信が報じました。

 Hurriyet

レスポンス・コーディネーター・チームのディレクター、モハメド・アルハラジさんは、アナドル通信に「イドリブはディエスカレーション(段階的縮小)地帯であるにもかかわらず、この2日間、バシャル・アルアサド体制派軍による砲撃がつづき、新たな難民群が流出している」と語りました。

アナドル通信によると、昨11月以来、難民となった市民の数は37万人に達しました。しかし、イドリブのテント宿泊所は、難民の増加のため、人々の必要に対応できていません。宿泊所にはテントや必要なインフラを増設するスペースもないと、職員は言っています。難民となった家族たちは、シェルター、テント、毛布、寝床を緊急に必要としています。

2018年9月、トルコとロシアは、イドリブを攻撃活動を禁じるディエスカレーション地帯とすることで合意しました。しかし、それ以後も、休戦協定は守られず、この地域で1300人の市民が、体制側とロシア軍によって殺されています。

昨年は、100万以上のシリア人が、激しい攻撃のためトルコ国境近くに移動してきました。イドリブ県には800万の市民が暮らし、その75%は女性と子供たちです。


「トルコはイラクが戦場にならないことを望む」トルコ外相

「われわれはイラクが外国軍の戦場にならないよう望んでいる」と、トルコのメヴリュト・チャウシュオール外相が、イラクの首都バグダードで行われたイラク外相との記者会見で言いました。

 Hurriyet
バグダードで話し合うトルコのチャウシュオール外相(左)とイラクの
アルハキム外相


「イラクは孤独ではない。トルコはともに困難な時代を乗り切る」とトルコ外相は付言しました。アメリカ=イラン間の緊張が高まっているとき、チャウシュオール外相はイラクを訪問しました。

イラクのモハメド・アリ・アルハキム外相は、「トルコ外相との会談では、イラクの主権の尊重の必要が中心に話し合われた」と明言しました。両外相はこの会談ですべてのレベルでの両国関係について話し合ったと、アルハキム外相は言い、「わが国は対テロ問題に関してもトルコと協力する」と付言しました。

トルコ外相は1月8日、声明で、「この訪問は、最近の中東情勢の加速する緊張を緩和するための外交努力の一環だった」と言いました。


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