トルコのトピックス

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金曜礼拝のための“休み時間”が公務員に認められた

2016年01月09日 | 国内
1月10日 ダウトオール首相の回状が、1月8日、官報に掲載され、公務員が金曜礼拝に出席することを認める法的取決めが施行されました。

 Hurriyet

これに対し、著名な法律学者が、この取決めは法に反していると主張し、国家評議会にこの取決めの施行を取りやめるよう要請しています。「憲法に保証されている礼拝の自由として、公的施設や機関で働く者は、労働時間と金曜礼拝が重なった場合、要請すれば、礼拝に出席する許可が与えられる」と、首相が調印した回状には書かれています。

「判事・検事連合」(YARSAV)の前会長オメル・ファルク・エミナーアオール氏は、1月8日、この取決めに関して、国家評議会に告訴しました。「回状は法的に有効と認めがたい」とエミナーアオール氏は訴状で言っています。

「金曜礼拝のための休み時間は、毎週でなく、ラマザンだけにするのが妥当だろう」と、彼は言い、「これが実施されると、わが国のカレンダーや休日を(イスラム式に)変えようという議論が出てくるだろう」という懸念を表明しました。エミナーアオール氏はまた、この取決めは、政党の活動に関する法2820番の条項の問題でもあると言っています。同氏は最高裁判所検察庁に、この一件を委託したいとしています。

モスクでの金曜礼拝は男性ムスリムの義務とされています。トルコは、中東のムスリム諸国とは異なり、公的には西洋にならって、月曜から金曜を就労日としています。「私たちは金曜の昼食休みに金曜礼拝を行なってきました」と、1月5日、ダウトオール首相は、公正発展党の議員たちに言いました。

「礼拝は平穏な、安らいだ心で行われるべきですが、実際には、皆さんは大急ぎで礼拝に行っているでしょう。私たちはイマームに、“学校や職場に早く戻れるように、お説教を短くしてください”とお願いしていますよね」と、ダウトオール首相は言い、また、「金曜礼拝が認められれば、金曜は祝日のような雰囲気になり、全国の人々がより兄弟愛を深めるようなるでしょう」と言いました。


「12月15日以来、307人のPKK戦闘員が死亡した」と軍発表

12月15日以来、トルコ南東部の対PKK作戦で、トルコ軍は307人の非合法組織クルド労働者党(PKK)の戦闘員を殺害したと発表しました。

 Hurriyet

1月9日の発表で、トルコ軍参謀本部は、1月8日、南東部のディヤルバクル県とシュルナク県で、さらに18人のPKK戦闘員を殺害したと言いました。両県では、いまも夜間外出禁止令の中、軍事作戦が続行中だと、アナドルニュースは報じています。1月8日にディヤルバクルで2人が死んだのは、歴史的なスル地区でした。同地区は12月2日以来、外出禁止令下にあります。公式声明によると、続行中の作戦で、これまでに同地区で70人の戦闘員が死亡しています。

また、シュルナク県のジズレ地区では、8日に16人の戦闘員が殺害され、この地方でのこれまでの戦闘員の死者数は237人になったと、軍は言っています。1月8日の作戦中、トルコ治安部隊は6発の手づくり爆弾を処理し、10か所のバリケードを除去しました。

東部アール県のトゥタク地区では、3人がPKKを支援し扇動した容疑で拘束されました。軍は容疑者の住所を捜索して、多数のカラシニコフ・ライフル、弾薬、弾薬筒、散弾銃、“テロリストの書類”を押収しました。

先月、エルドアン大統領は、トルコと北イラクで、3100人以上のPKK戦闘員が殺害されたと言いました。


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トルコ初の国産戦車が中東で注目されている

2016年01月09日 | 国際
1月9日 トルコ初の国産戦車「アルタイ」が、中東の友好国の関心を呼んでいると、国防産業庁(SSM)のイスマイル・デミル長官が、1月7日、国会で発表しました。

 Hurriyet

「パキスタンや湾岸諸国など、わが国と友好関係にある諸国が、この戦車に大きな関心を示している。SSMは何か国かの代表を発射テストに招待したが、サウジアラビアが大きな関心を示してきた」と、彼は言い、テストはきわめて満足のいくものだったとも言いました。

SSMの当局者は、発表会で、戦車のモデル5台が生産され、トルコ各地でテストに成功した」と言いました。戦車の冬のテストは、まもなく厳しい気象条件で知られる東部カル県のシャカムシュ地区で行われるということです。

デミル長官の補佐官キョクサル・リマン氏は、SSMは防衛産業支援基金からの62億ドルの資金を有し、20億ドルがまだ銀行口座にあると言っています。
 

警察がHDPのイスタンブル事務所を手入れ。党員を拘束

1月8日、トルコ警察は、クルド系政党・人民民主党(HDP)のイスタンブルの事務所のひとつに手入れを行い、支部の幹部を拘束したと、同党の幹部が言いました。エルドアン大統領がHDPに対する合法的行動を支持すると発言した2日後のことでした。

 Hurriyet

アナドルニュースによると、この手入れは、非合法組織クルド労働者党(PKK)の青年部の都市ネットワークに対する取締りの一環として行われ、機動隊と特殊部隊が出動しました。エルドアン大統領と公正発展党(AKP)政府は、国会で第3の政党であるHDPを、PKKとつながっていると告発しています。

PKKはこの30年間、南東部で政府との戦いをつづけ、トルコ、国連、EUからテロ集団と認定されています。HDPは、同党は暴力に反対し、クルド系トルコ市民のために、クルド問題の平和的解決を願っていると主張しています。

「HDPの議員や市区長の一部は、テロ組織の一員のようにふるまっている。彼らの行動は告発されるべきだ」とエルドアン大統領が発言してから48時間もたたないうちに、この手入れが行われました。HDP幹部は拘留される理由はないと言っています。
トルコ南東部は、2015年7月、PKKと政府の2年間の休戦が崩壊してから暴力化し、最悪の状況に陥っています。


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