トルコのトピックス

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首相が厳重警備の中、攻撃を受けた国境の前哨基地を訪れた

2015年08月09日 | 国内
8月10日 トルコの政府と軍のトップが、先月、ISILの攻撃を受けた国境の軍駐屯所を訪れました。トルコ軍の参謀長ネジュデト・オゼル将軍、陸軍司令官のフルシ・アカル将軍と数人の大臣が同行しました。8月14日、オゼル将軍はアカル将軍にそのポストを譲る予定です。

 Hurriyet

一行はまず、シリア国境近くのエルベイリ地区のカフェで、地元民と会いました。「エルベイリの皆さん、何か要求はありますか」という首相の質問に応えて、1人の地元民が、「私たちは秩序ある国境を望んでいます」と言いました。

「神様のお恵みで、国境の向こうの秩序が回復すれば、国境は安泰になるでしょう」と首相は答えました。特別部隊が道路周辺の灌漑用水路まで捜索し、ダヴトオール首相一行が、最近ISILの攻撃を受けたダー(Dag)前哨基地を訪れている間、軍のヘリが護衛部隊を支援していました。

 Hurriyet

メフメト・ヤルチン・ナメ下士官は国境をパトロール中、この前哨基地の近くでISILの戦闘員に殺害されました。メデイアを閉めだした1時間の訪問中、ダウトオール首相は前哨基地の軍要員たちに弔意を述べたそうです。首相はまた、地元民たちに“兵士たちを支援するよう”たのんだそうです。

ナメ家を弔問した後、ダウトオール首相は南東部シャンルウルファに行き、7月22日にPKKに殺害された2人の警官の家族を弔問しました。キリスとシャンルウルファの攻撃後、トルコ政府はシリアのISILとイラクのPKKをターゲットにした空爆を始めました。


「トルコに住むシリア難民には労働許可は与えない」労働相

トルコにいるシリア難民に特別労働許可は与えることはないと、8月7日、トルコ労働相は言い、それは仕事を求めているトルコ人に対して不公平になるからだと説明しました。

 Hurriyet
イズミル市のバスマネ地区はシリア難民の路上生活の場と化し、住む家のない人々が街路で寝ています。


トルコはシリアの4年間の紛争に応えて、50億ドルのコストをかけ、200万人のシリア難民を受け入れ、国際的賞賛を受けています。しかし、難民たちは設備を提供された難民キャンプを出て生活しようとするため、援助努力は複雑化しています。

トルコはまた、ほぼ10%の長びく失業率と緩慢な経済を抱え、難民の負担をシェアするのに乗り気でないヨーロッパに悩まされています。現在、トルコの難民キャンプ内で保護下にある人々は、キャンプ内で医者や教師として働くことができます。しかし、ファルク・チェリキ労働・社会安全保障相は、ロイターの取材に応えて、難民に労働許可を出す計画はないと言いました。

「難民に労働許可を出す計画は立てられません。わが国はすでに、労働力は足りています・・・わが国は失業者が職を得られるよう教育や訓練を与える努力をしています。彼らの職を奪い、難民に与えるのは不公平です」とチェリキ労働相は言い、「紛争が長引いているのですから、他の国々も難民問題の解決に助力すべきです」と付け加えました。

政府は難民の非公式な労働問題に対処するベストな方法を研究中だと、労働相は言いました。


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道路建設でボスフォラス海峡の幅が狭くなっていく

2015年08月09日 | 国内
8月9日 最近の土地の埋め立てで、ボスフォラス海峡の幅が8メートル狭くなりました。イスタンブル・エミルギャン地区で最近行われた道路建設は、5600平米の海をコンクリートで埋めました。

 Hurriyet
赤い線が最近埋め立てられたところ


2014年に始まった土地埋め立てプロジェクトで、イスタンブルのヨーロッパ側のエミルギャンとアジア側のカンルジャ間の距離は、8メートル短くなりました。いま、この距離は900メートルです。

ボスフォラス海峡の最初の近代的埋め立て工事は、1956年、サリエル地区への道路をつくるために行われました。1988年、3つの海岸道路プロジェクトが、ボスフォラスをさらに22メートル狭くしました。2000年代、公正発展党(AKP)政権になってからも、ボスフォラスは縮みつづけました。

2011年には、イスティニエとタラブヤの入江に、ヨットのための広いプラットフォームが設置され、また、現在進行中のボスフォラス第3橋にかかわる種々のプロジェクトも、海峡の北部の眺めを変化させました。アジア側ユスキュダルの大埋め立てプロジェクトなど、ボスフォラスのさらなる埋め立て工事が、すでに認可されています。


HDPの共同党首が殺害された兵士の家族を弔問。休戦を促す

人民民主党(HDP)のセラハッティン・デミルタシュ共同党首が、トルコ政府と非合法クルド労働者党(PKK)に休戦を呼びかけた後、PKKに殺害された兵士の家族を弔問しました。

 Hurriyet


「わが党は今日、両サイドに呼びかけました。PKKはただちに銃の引き金から手を離し、休戦に応じると宣言すべきです」とデミルタシュ氏は、東部ヴァン県での記者会見で言いました。「政府もただちに軍の作戦を休止し、交渉と対話の用意があると宣言すべきです」

デミルタシュ氏は暴力の終結を強く求め、2月8日に政府と合意に達したクルド平和プロセスを再開するべきだと言いました。「それを大衆も強く期待しています。連立政府でも、早期選挙でも、いずれにしても、平和構築は急務です」と、デミルタシュ氏は言い、公正発展党(AKP)とそのリーダーであるダウトオール首相は、平和をもたらす“義務がある”と主張しました。

その後、デミルタシュ共同党首は東南部シュルナク県のシロピに赴き、8月4日、PKKのロケット弾で殺された憲兵アブドゥルハリト・アラズさんの家族を弔問しました。「私たちは葬儀に差別などできません。この人はトルコ人で、あの人はクルド人などと言っていられません」礼拝の後、デミルタシュ氏はアラズさんの家で、「この悲しみをなくす道は、平和を主張しつづけることしかありません」と言いました。

Hurriyet
PKKに殺害された兵士のために祈るデミルタシュ氏


デミルタシュ氏の休戦の呼びかけは、この1週間で2度目です。8月2日にも彼は、政府とAKPに作戦を止めるよう呼びかけました。8月4日には、HDPのイドリス・バルケン議員とスルル・シュレイヤ・オンデル議員の2人がHDPの代表として、公的秩序・安全保障局のムハムメド・デルヴィシュオール次官を訪ねましたが、これは4月以来、初めての公式な接触です。6月の選挙キャンペーンが始まった4月から、HDPとAKPの話合いは休止していました。

デミルタシュ共同党首は、ベルギーのブリュッセルで、PKKヨーロッパ支部のリーダーたちとの会談後、クルド平和プロセスを解決するのは、ブリュッセルでなくアンカラだと言いました。

トルコ政府がPKKの北イラクの基地の空爆を始めてから、PKKのテロは活発化し、7月7日から8月8日の間に、トルコの治安部隊24人が殺害されています。


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