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ボスフォラスに落ちかけた車を通行人が機転で救った

2015年08月12日 | 国内
8月13日 イスタンブルの中心部で、ツーリストの車がボスフォラス海峡に後ろから落ちそうになりましたが、通行人がクレーン車の到着までボンネットにすわって車を救いました。

 Hurriyet

イスタンブルのヨーロッパ側ベシクタシュで、博物館に来たツーリストがレンタカーを博物館の近くに停めましたが、彼は車を下りるまえにハンドブレーキをかけるのを忘れました。目撃者によると、車はゆっくりと、海峡のほうへバックしはじめました。

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そのとき、通りすがりの市民が、車のボンネットに飛び乗って車のバランスをとり、車が海に落ちるのを防ぎました。消防隊がクレーン車で現場に駆けつけ、車を引き上げました。

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その間、警官たちは博物館を探して車のオーナーを見つけました。彼は事件を聞かされて、一瞬、パニクりました。


古代の経済危機が神殿を未完のまま残した

 西部ムーラ県ミラスにある古代都市エウロモス(Euromos)のゼウス・レピノス神殿の修復作業が、文化観光省と文化遺産・博物館総局の後援で始まりました。

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トルコ、フランス、イタリアの6人のチームが神殿を調査してきましたが、この神殿は古代の経済危機のため、建築家が未完成のまま放置したと考えられます。ムーラ文化・自然遺産保護委員会会長で、エウロモス発掘隊長のアブゼル・クズル助教授は、神殿の16本の円柱のうち、市を見下ろす側の円柱は装飾されているのに、南側の円柱はなにもなされていないことに注目し、「これは経済危機を示している」と言っています。


発掘チームは、地震その他の理由で崩壊した建材の調査が終わったら、修復作業を始める予定です。まず最初に、建材をひとつずつ記録していきます。「この古代都市の建設はじゅうぶんな予算がなかったため、神殿は完成しませんでした。市の名士や医者が協力し、何本かの円柱を建てましたが、それでも予算は足りなかったようです」とクズル助教授は言いました。「発掘チームはできる限り神殿を復活させることに夢を持っています」

円柱のパネルには寄贈者の名と、神殿がゼウスに捧げられたものであることが記されていると、クズル助教授は言いました。「この神殿はアナトリアで最もよく保存された神殿のひとつです」

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神秘的な雰囲気
この古代都市の神秘的な雰囲気を修復で壊したくないと、クズル助教授は言っています。また、円柱はちょっとした振動でも崩壊しかねないので、チームは細心の注意を払って作業しているそうです。「このプロジェクトは国内外から支援を受けていますが、この古代都市の復活が成功したら、それは世界的な成功であり、トルコの誇りにもなるでしょう」とクズル助教授は言いました。

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2世紀、ハドリアヌス帝の時代に建てられたと考えられる神殿は、ミラス=ショケ間のハイウエイのわきにあります。


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