昭和維新の春の空 正義に結ぶ益荒男が
胸裡百万兵足りて 散るや万朶の桜花
二月二十六日 ・大雪の朝
「 昭和維新の歌 」 を高唱しながら
三宅坂方面に向い行進する安藤隊
同志に告ぐ
一、相澤中佐殿以下 不肖等 二十勇魂ハ斷ジテ滅スルコトナシ
同志一體魂ノ中ニ生キ 維新達成ノタメニ精進セント欲ス
翼クバ幽明相倶ニ維新完成ノタメニ驀進セン
一、前衛ハ全滅セリ
然レドモ敵全軍ヲ引受ケテ要點奪取ノ任務ハ完全ニ遂行シ得タリ
支配階級ノ頽勢必至ナルヲ信ズ
本隊ノ戰斗加入ニヨリ前衛ノ戰果ヲ擴大シ
最後ノ戰捷ヲ克チ得ラルヽコトヲ萬望ス
前衛ハ全滅セリ
而シテ 敵全軍ハ動揺困亂シアリ コノ戰況ニ於テ自ラ施スベキ方策アラン
言志録ニ 「一息ノ間斷ナク一刻ノ急忙ナキハコレ天地ノ気象」 トアリ
最後ノ大勝利を目標ニ進軍アランコトヲ
一、全同志ノタメ悲惨ナル苦斗時代ガ 一、二年
或ハ數年現前スルヲ豫期セザルベカラズ
凡ユル難苦ニ堪ヘテ最後ノ勝利、
終局ノ目的達成ニ向ヒ焦ラズ撓マズ直進サレタシ
道程 ( みちのり )
目次
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一、みちのり ( 大正十五年迄 )
二、みちのり ( 昭和元年~昭和 7年 )
三、みちのり ( 昭和8年、9年 )
四、みちのり ( 昭和10年 )
五、前夜 ( 昭和11年1月1日~2月25日 )
六、部隊編成 ( 出撃時 ) ・・・未完 中途
七、蹶起部隊 ( 26日、午前 )
八、蹶起部隊 ( 26日、午後 )
九、蹶起部隊 ( 27日 )
十、叛亂部隊 ( 28日 )
十一、叛亂部隊 ( 29日 )
十二、昭和維新 ( 昭和11年3月1日~12月31日 )
十三、昭和維新 ( 昭和12年1月1日~8月19日 )
昭和27年7月12日 「 二十二士之墓 」 開眼供養法要
昭和40年2月26日 二・二六事件慰霊像 除幕式
昭和46年11月16日 二・二六事件の収拾処置は自分が命令した
「 ああ ・・あった 」
一人 声無き歓声を上げた私
「 神達と逢いたい 」
・・・との、
夢が現実のものと成りし瞬間である。
やっと、辿り着きし
二・二六事件慰霊像
神達の処刑跡地に建立されし、慰霊像
昭和49年 ( 1974年 ) 8月7日
二十歳の私
昭和維新の神達 と、初めて、直接接点を持ったのである
言い替えらば
歴史 との、記念すべき感動の 出逢い であった。
・・・歴史との出逢い