道程 ( みちのり ) 13
昭和維新
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昭和12年
1月18日 斎藤瀏少将、満井佐吉中佐、菅波三郎大尉、判決
2月20日 磯部淺一と妻 登美子
「 憲兵は看守長が 手記の持出しを 黙認した様に言って居るが、そうではないことを言ってくれ 」
7月7日 盧溝橋事件、日中軍事衝突~支那事変へ
獄中の西田もこれをよく知っていた。
「 軍閥が政権をにぎったから、もう駄目だ。
奴らはこんな大きな戦争を起して、後始末に困るだろう。
自分で始めたんだから自分の手で始末をつけねばならん。
それが奴らのような下積みの庶民の心を踏みにじる奴にはようできんだろう。
元も子もなくしてしまう馬鹿な奴らだ 」 ・・・西田税 「 家族との今生の別れに 」
8月14日 北一輝、西田税 判決 ・首魁 死刑
8月16日 家族との最後の面会
・西田税 ・ 家族との最後の面会
・西田税 ・ 妻 初子との最後の面会
・村中孝次 ・妻 静子との最後の面会
・磯部浅一 ・ 妻 登美子との最後の面会
・北一輝 ・ 妻 鈴子との最後の面会
8月19日 北、西田、村中、磯部の死刑執行
・ 昭和12年8月19日 (三) 村中孝次
・ 昭和12年8月19日 (四) 磯部浅一
・ 昭和12年8月19日 (二十一) 西田税
陸軍省は午前十一時五十分
「 曩さきに東京陸軍軍法會議に於て死刑の言渡を受けたる
村中孝次 磯部淺一 北輝次郎 ( 一輝 ) 及 西田税の四名は
本十九日 その刑を執行せられたり 」
と 發表した。
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