Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

手縫いのスカート展

2006-07-11 23:12:32 | 日常
ちょっと前のことだけど、LINNETさんでやっていた展示会に行きました。

森本萬里子さんという方の
手縫いのスカートの展覧会『une jupe』というもの。

いつものLINNETの店内がなんだかフワフワと軽い空気に包まれたような、
そんな雰囲気の漂う展覧会でした。
なぜって、壁一面にかわいらしい手縫いのスカートが飾られていたから。

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「今日は、スカート!っていう、そんな日があるでしょ?」

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これは森本さんの言葉。(LINNETさんのサイトから引用)
そんな彼女は58歳なのだそうだ。
その手縫いのスカートはどれも、はいたら特別な気分になれるような感じのものでした。
スカートもそうだけど、森本さんてどんな方なのかな?とひかれてお店を訪れたのに、
ご本人を前にして何も言えずじまい。
ずっとニコニコしていてかわいらしい小さな女性でした。
でも常に誰かとお話していて、
結局私は話しかけることができず、全然関係のない型紙を買ってお店をあとにしたのでした…。

でも、スカートは力強くもあったのです。
手縫いのせいかな。強く強く縫ってるという感じ。
見えないところ、裏側も素敵。

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「裏も素敵だと、それが力になるから」
レース、ボタンなどのディテールをそこにつけるのは、それが「力を与えてくれるから」。


-----(LINNETさんから引用)

これ、すごく同感。
自分のパワーとなるような「何か」を身につけたり、持ち歩いたりするのね。
それは小物だったり、あるいはオンガクだったり、言葉だったり何でもいいと思うのだけど、
そういう「力」のようなものを手縫いのスカートの裏側に込めるってのはかっこいいなぁ。

うーん、やっぱりご本人とお話ししてみたかったな…。

週末珈琲

2006-07-09 07:47:21 | 日常
日曜日の朝。
家でのんびり朝コーヒーを飲めるの日曜の朝は大好き。今も洗濯機をガラガラとまわしている最中。

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香港からもらったパワーをエンジンにしてこれからの日々もがんばろう!
主催のCenter for Child Developmentのスタッフ達を見てそう思った。リサーチをしながらもこういったシンポジウムのオーガナイズもしているToby.
"Find a right balance between your research and administrative job!"  こう言われたこともすごく心強かったし、そのどちらの仕事もしっかりとこなしている彼女は本当に素敵でした。

今月から東京大学で行われる学習科学の勉強会にも参加することを決め、今まで以上に「学び」について考えていくことになりそう。その勉強会はとてもハードそうで、正直、身の丈に合っていないってことは100も承知。でもなんとなく今の周りの状況を考えると、やっていけそうな気がする。こう思えるのも職場の人達や、先生達のおかげ。他力本願的かもしれないけど、やる気も、個人の中にある実体的なものではなく、状況や環境、文脈に埋め込まれているのかもね。

香港で見たこと、感じたこと、学んだことを、もっともっと形に見えるものにしていきたいなー。

視覚から入る?

2006-07-01 11:58:35 | 日常
■出張準備
香港へ向けて、今日が最後の準備日。先生方は先週からアメリカの学会に出席しているため、ずっと留守。今夜日本に戻るのだそう。そして、明日の昼には香港へ。

国際シンポジウムではワークショップを1つ、去年のLAプロジェクトからの報告プレゼンを1つする予定。

ワークショップはここでも以前紹介したクリケットを使って「なにか」おもしろいクリエイティビティが生まれるような仕組みをつくる。その「なにか」については、おととい、アメリカにいる先生達から大体の案を聞かせてもらったのだけど、まだ全容が見えない。

とりあえず、さっき「こんぺいとう」を探しに市内へ買い物へ。日本のきれいなかわいらしいお菓子も、ワークショップの素材になる。百貨店の地下で、こんぺいとうや、ゼリービーンズ、ラムネなどなど、昔なつかしのカラフルなお菓子がたくさんあった。クリケット(電子機器)+ハンディクラフト素材+食べ物、これでどんな創造が生まれるのか楽しみ。

香港の人たち、喜んでくれるといいなぁ。

『人は見かけが9割』
ちょっと前の本。
著者の主張は、ノンバーバルコミュニケーションで伝わる部分が多いからノンバーバルを大切にしよう!的なこと。それについては前に自分も以下のように

> Albert Mehrabianという心理学者によれば、
> 人間のコミュニケーション活動のうち、
> 言葉によってコミュニケートされるのは全体の7%のみ。
> 実に93%が非言語によるものなのだとか。
> 非言語とは声のトーンや視線、体勢、顔の表情、ジェスチャー、間、沈黙など
> びっくりだね~、「言語」を媒介しないメッセージがいかに大切か!
(2005.2.17の日記より)

と書いたので同感。
だけどこの本には往々にして「視覚」に頼った一方通行の情報伝達(マンガとかね)を薦める雰囲気が漂う。伝わるのかもしれないけど、人間はそんなに思考力がなかったっけ?と言いたくなる。第一コミュニケーションじゃないし。

授業でもワークショップでもそうなんだけど、魅力的な教材をつくりあげて一方的に視覚にうったえることが近道かもしれない。でも、本当にそうかなとも思う。


…なーんて書きながら、こんぺいとうやゼリービーンズは見た目で選んだ素材なんだけど。