Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

サンフランシスコが舞台 Blue Jasmine を観てきた

2013-08-12 21:55:33 | エイガ、DVD
週末、落ち込んでいる私をフィリップがごはんと映画に連れて行ってくれました。ありがとね~。

観てきたのはウッディ・アレンの最新作 Blue Jasmine. これまで、バルセロナ、パリ、ローマを舞台として映画を撮ってきたウッディ・アレンが今回選んだロケ地はサンフランシスコ。

ニューヨークの上流階級で優雅に暮らしていたジャスミンが、ある日突然夫とすべての財産を失い、唯一の頼りとして血のつながっていない妹(決して裕福ではない)をあてにサンフランシスコの彼女のアパートへ転がり込むところから話が始まります。コメディっぽく笑わせてくれるところもあるんだけど、映画が終わってみるとなんとも痛々しい悲しいストーリーだったなぁ。


私はいつも映画を観た後、レビューを英語で読むのが好きなんだけど、ほとんどのサイトがこの映画はテネシーウィリアムズの「欲望という名の電車」の現代版みたいだ、って書いていました。なるほどねぇ。日本にいた頃は意識しなかった社会階級、とまではいかないけれど生活レベルの差、みたいなものが映画の中に如実に描かれていて、なんというかアメリカの光と陰、と同時にそれぞれの階級の中で生きる人間模様をとても興味深く観察してしまいました。

会話のはしばしに登場する通りの名前、地名、そしてサンフランシスコの風景、どれもとてもなじみ深く、おそらく私がこの映画に親近感をわかせている理由のひとつかも。主人公ジャスミンの、人生が急変したがための壊れっぷりには感情移入できないけれど考えさせられるものはある(あ~!どうしてそこでまた嘘に嘘を重ねるのだ?と突っ込みたくなる)。この女優さん (Cate Blanchett) の演技力に脱帽。

でもね、少しビジュアル的な不満を言わせてもらうと、ぜんっぜん私が心に描くサンフランシスコの美しい街並を撮ってくれてないなぁということ。ウッディアレン!パリやローマはあんなに美しく切り取って描いてたのに~。なぜか映画の中のサンフランシスコはくすんで見えたよ。

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