Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

紙のアーティスト、テープのアーティスト

2012-08-21 23:27:24 | エクスプロラトリアム
今週は、紙のアーティストさん、そして、テープのアーティストさんと一緒に仕事してます。先週まで木工にどっぷり浸かってたのに、今週は木に触るヒマもないくらい、紙とテープな毎日。

つくづく思うけれど、この仕事してると本当に様々なアーティスト達と出会います。そして、その人達がそれぞれの思いで選んだ「素材」をじっくりと知ることになります。アーティストにとって「何を」素材としてアーティスト活動をしていくか、というのは本当に根っこの大事なところだと思うんだよね。一緒に仕事をさせてもらう中で、「どうしてその素材を媒体としてアート活動をしようと思うのか」という根幹の部分がかいま見れてとても興味深いです。なんというか、彼らのアーティストとしての目線や視点をいわば貸してもらうようなカタチで、私も新しいモノの見方ができるような気がするのです。ふだんの自分にはない視点でそれぞれの素材の新たな見方を教わることができて幸運だなぁと思う。

1人目のアーティスト:

カリフォルニア、サクラメント在住のアーティストDanny Scheibleさんの作品。
Tapigamiといって、マスキングテープだけでインスタレーション、立体アートをつくっています。実際に見ると圧巻です。
http://tapigami.com/

2人目のアーティスト:
MITメディアラボのまだ学生さんなんだけど、これには本当に感動しました。
紙とテクノロジーを融合させてインタラクティブなアート作品をつくる Jie Qiさん。なんというか、本人がすごーくいい子!彼女からいろいろ学ばせてもらっています。
http://technolojie.com

エクスプロラトリアムは科学の展示だけを行う「サイエンスミュージアム」じゃないなぁと改めて思う。
サイエンスと、アートと、人間の認知のミュージアム (the Museum of Science, Art, and Human Perception)とうたっているだけのことはある。数百の様々なサイエンス系の展示物がならぶ同じフロアの上、彼らのようなアーティストの作品が共存できること、すごく正しいやり方だと思うし、展示物の中にはサイエンス系の展示なのだけどこれはもうアートの域だよね?と言いたくなるものもたくさんある。エクスプロラトリアムにいると、結局はサイエンスとアートの境界線はないんだよね、と自然に思うようになる。