Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

Woodworking はじめから

2012-08-15 00:41:14 | 木工 (Woodworking)
連続でブログ更新できるのは、今週1週間は仕事お休みなため。
ただ、フィリップと休みが合わず、私だけお休みでひとり自由な身。

さて、1週間のお休み、どうせなら生産的にと思って、Woodworking(木工技術)のクラスを取っています。職場でさんざんやっているというのに何をいまさら?と、まわりの誰もに言われたのだけど、エクスプロラトリアムで私がこれまで使ってきた木は plywood といって、合板というかベニヤの厚くなったやつで、ようは安価でとても加工しやすい木材。何かモノを組み立てたり制作したりするとき、家具職人さんのように洗練された伝統的手法は使わずに、レーザーカッターをはじめ、釘もガンガン使うし、タッカー(工業用特大ホチキス)やらをバンバン使って素早く頑丈に仕上げることが第一優先だった。


(例えばこれはストロボライトの展示物につけるためのボタン装置。レーザーカッターと、ドリルプレス、ラウターを使ってつくったもの。プロトタイプの展示物用だから素朴。。)

素早くカタチにする、ということが求められる状況ではそれもいいのだけど、最近になって、もっとじっくり woodworking(木工)に取り組みたいと思う自分に気づく。それに、合板ベニヤののっぺらぼうの見た目には退屈感もあり。。レーザーカッターできれいに切断された側面に独特の焦げ目がつくのも「きれい!」と思っていたのは最初の頃だけで、2年も経つと、
「どれもこれも同じやん」
「誰がつくっても同じ」
「どうやってつくったかすぐに分かるからつまらん」
と否定的な感想を持つように。(いや、素晴らしい機械なんだけど)。例えば上の写真の MotorとStrobeの文字はレーザーで焼き付けて書いてあるんだけど、なんというか、味がない。

何ごとも「あーもうこんなのやだ!」って思ったときが、その一歩上を目指すとき。楽しくないことを楽しくするのは結局は自分しだいだ。「こんにゃろー!」の反動のモチベーションで、どこまでも飛んでゆけるような気もする(笑)。


そんなわけで、とても前置きが長くなりましたが、、、
職場で身につけたなんちゃって木工スキルのさらに上を見てみたくて、fine woodworking の扉を開けました!家具職人さんが一から学ぶような、地味~な、伝統的な木工技術を習いたいなーと思って。例えばそれぞれの木そのものの性質とか、ジョイントの組み方とか、レーザーカッターやもろもろの木工マシンが存在する以前の古き良き道具達の使い方とかね。渋いことしてみたくなったのだ。

しかしこれがねぇ、本当に楽しい!
wood sample を並べて、どの木を使ってテーブルをつくろうかと考えただけで、うきうき。実際に木に触ってみると、ベニヤ板にはない硬さと重さを手にずしんと感じた。

毎日10:00-5:00 まで、月曜~金曜までのインテンシブなコース。天板がメープル、脚がアッシュのテーブルを、金具を使わずに木のジョイントだけで制作しています。いま2日目が終わったところだけど、楽しくてあっという間に時間が過ぎていく。工房ではランチを食べる間も惜しんで、せっせと手を動かす。計測、マーキング、手順、いろんなことがすごく理にかなっていて「なるほどねぇ」とうなる日々。今まで点と点だった知識が、急にいきいきと線になってつながっていくのを実感している。

またレポートします。