田中碧は移籍できるのか

田中碧がアジアカップメンバーから落選した理由は、レオザさんによればタイ戦での守備がひどかった、それも佐野海舟との比較をするとパスミスは多かったが必死に守備をしていた佐野、すぐに上がりたがり守備に穴をあける田中碧を森保監督は天秤にかけた。もちろん若い佐野の将来性に期待したいということもあっただろう。

 

しかし試合を見る限りでは田中碧の守備がそれほどひどかったとは思えない。そもそも守備に追われるほどタイから攻撃されていなかった。それに田中碧が攻撃的、佐野が守備的と役割分担をしていれば、田中碧が守備をおろそかにしていたように見えても仕方がない。だいたい田中碧の守備力なんてそんなものだろう。

 

田中碧の魅力はやはり攻撃だろう。この試合でも先制ゴールを決めているし、何度も攻撃に絡んでいた。２枚のボランチのうち、１枚が攻撃的なのは理想的だし、全く守備をしないわけでもない。それではなぜ田中碧は落選したのか。２ボランチのポジションには、遠藤、守田、佐野の３人しか召集されていないし、強いてバックアッパーと考えられる選手は旗手だけ。故障上がりのの旗手と田中碧は天秤にかけられなかったのか。

 

気になったのは試合後のピッチインタビューで、田中碧はアジアカップで優勝したいと自信満々で答えていた。それから２時間後に発表されたメンバーからは漏れていたのだから、事前に連絡がいったとは思えない。このあたりの真偽はともかくとして、やはり田中碧はドイツ国内での１月の移籍の準備のために代表を辞退していたのだろう。

 

ドイツのメディアにも出ているが、アジアカップに参加していれば移籍の準備はできない。オファーがあればそれを受諾してすぐに合宿に参加となる。ブンデス１部のクラブに移籍したがっている田中碧にしてみれば最高とまではいかないが、逃したくないチャンスだろう。

 

しかし本当に田中碧にオファーが来るのだろうか。彼のキャリアの中でのハイライトはカタールＷＣのスペイン戦でのごっつあんゴールだけだろう。

 

２部でちょうどいいレベルのような気もするが。