自民党の総裁選挙に出馬しようと頑張っていた青山さんだが、最終的に推薦人20が集められずに出馬を断念。筆者は青山さんのことを国会議員になる前から好きだった。安倍晋三に近く、主義主張はかなりの右派であるが、裏表がなく政治資金パーテイもせず、企業献金も受け取らない野党政治家のような珍しい自民党議員である。
政治コメンテーター、政治評論家のころからよく知っているが、そのころからの歯に衣着せぬコメントは変わらないが、国会議員になってあまり活躍できていない。右派政治家のくせに野党政治家のようなスタンスがいけないのかもしれない。
自民党の参議院議員比例区選出議員として党員集めは3年連続1位と頑張ってはいるが、それが党内では評価されていないのか、人寄せパンダになってしまっているのが残念である。
総裁選の公約としては、消費税減税を訴えて財務省と敵対しているために、推薦人をはがされてきたと暴露している。「こちらの陣営に、そちらを寄せてください」、「青山さん自身が、こちらの推薦人になってください」という強い要請、さらには「○○候補に本選で、この陣営ごと投票してください。それを約束しないのなら、青山さんの陣営から抜けます」というマサカの、かつ突然の話まで、『なるほどね、こういう世界ですね』という動きがどっと押し寄せました。
こういう裏話が自民党の総裁選挙では横行しているようで、ほとんどヤクザのような世界である。立憲民主党の推薦人がおかしいと批判を浴びているが、自民党だって同じである。公選法など関係のない政党内の権力闘争なんだし、そういう批判は無意味。
青山さんは硫黄島の戦没者の遺骨収集に尽力されていて、その真摯な態度に敬意を示します。青山さん、もう国会議員などさっさと辞めて、政治コメンテーターにもどってください。
男の中の男、青山さん。