サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

ブルーベリー摘みで月収50万円

2023-02-04 08:44:34 | 日記

2月1日のNHKクローズアップ現代で紹介されたオーストラリアの賃金事情であるが、かなり極端な例が紹介されている。出稼ぎという紹介だが、ブルーベリーピッキングと介護現場の2例が紹介されている。「女性自身」でも紹介されている。

 

①ブルーベリーピッキング
「共同生活を送りながら働く20人ほどの日本人の若者たち。仕事は農場で行う収穫最盛期のブルーベリーの摘み取りで、語学能力は問われず、時間は朝8時から14時までの6時間。残りの時間はそれぞれ副業や趣味などの時間に費やすという。給料は歩合制で、シーズンによって差はあるようだが、良い時は日給約2万4000円で、月給は50万円ほどと紹介された。」とある。

 

フルーツピッキングの平均的な時給は30豪ドル(2700円)程度である。上の記事にある1日6時間ならば180ドル(16200円)のはず。まずどうして1日で2万4千円にもなるのかそれが不思議。それにこの時給30ドルは税込みである。それに宿泊施設代なども取られるはず。給料は歩合制とあるので、かなりこき使われてこの日給なのかも知れない。

 

次に介護現場の例だが、「30人以上いる日本人アルバイトの1人として働いている彼女の給料は、1週間でトータル2488ドル(約22万4000円)。日本の介護職の平均月収25万円に対して、多いときで月収80万円だと紹介された。」とある。

 

どういう種類の介護現場か分からないが、看護師ではないだろう。看護師は資格が必要だし、かなり英語ができなければ専門用語もあるので取得できない。老人ホームのような施設ならば資格なしでも雇用されるかも知れない。しかしその場合の時給は27.5豪ドルが相場で、午後や週末などもろもろの手当がついたとしても時給3000円くらいだろう。

 

1週間に38時間(これが通常の勤務時間)勤務したとして週に11万4千円程度にしかならない。かなり賃金の上乗せがなければ月収で80万円にはならないだろうし、多分週に60時間以上は勤務しなければならない。朝から晩までという感じである。これは税込みだろう。

 

それに介護施設といっても相手をするのはオーストラリア人である。満足に英語ができない外国人では仕事にならない。ボロボロになるくらいになるまで働いてこのくらい稼げるということだろう。またオーストラリアはほとんどの職種で交通費は支給されず自己負担である。毎月2、3万円かかることもざらにある。

 

オーストラリアは税金も高いし、物価も高い。家賃も高い。いくら給料がよくても住みにくい。隣の芝生はよく見えるのだ。

 

 

 


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