鎌田大地はベンフィカに行くのかも知れない。残り１か月くらいでヨーロッパのクラブシーンは閉幕してオフに入る。順調な移籍ならばオフに入る前に完了して、プレシーズンの合宿なりツアーに参加するのが普通だ。新シーズン直前に移籍してもそこからポジション争いするのは、よほどの大物でなければしんどい。大物でもポジションが保証されているわけでもない。
鎌田はどこに行くのだろうか。ドルトムントからいい条件のオファーが出た時は、てっきりドルトムントに行くのかと予想していたが、ドイツ国内ではバイエルン以外には行かないようだ。しかしこれらはすべて地元メディアの憶測であり、鎌田本人はまだ何もしゃべっていない。
以前から鎌田を追っているベンフィカがオファーを出しているようで、ベンフィカに決まりという記事も多い。ベンフィカは今季は首位を独走して、来季のCL出場もほぼ確定。ポルトガルのプリメイラリーグの場合は、リーグ戦の１位、２位がCL本大会に出場、３位は予選３回戦に回る。
このリーグの特徴はベンフィカ、ポルト、スポルティングの３強が寡占していることだ。なにせ８８シーズンの歴史の中で３強以外で優勝できたのはわずかに２クラブだけ。ベンフィカは３７回も優勝している。ここまでいつも同じ顔ぶれなのは、スコットランドリーグと似たようなものだ。しかしリーグのレベルは高いので誰も文句を言わない。
ベンフィカは今季のCLではベスト８に進出した強豪である。当然選手層も厚くポジション争いも激しい。今季の後半に失速した鎌田が大きな顔をして加入してもポジション争いに勝てるとは思えないし、ベンフィカなんてビッグクラブではないから大丈夫だろうと高を括っていてはいけない。
さてポルトガルリーグは、南部のリスボンと北部のポルト地域にクラブが集中している。リスボンにはベンフィカとスポルティング。ポルトにはFCポルトがある。あんな狭い国でも強豪がひしめくだからすごい。
ベンフィカのロゴ