ヘルタベルリンでプレーしているマシュー・レッキーは今オフにヘルタから他のクラブへの移籍を模索している。レッキーは原口がヘルタにいたころのチームメートであり、オーストラリア代表でも63キャップ、今年29才のウインガーである。
レッキーは2011年にボルシアMGに加入してからフランクフルト、インゴルシュタット、ヘルタベルリンを渡り歩き、2017年からヘルタに加入して3シーズンで44試合出場して7ゴール。これはかなり物足りない数字である。それでもオージー選手の中でブンデスで成功できた選手の一人だろう。
レッキーは2014年と2018年WCにオーストラリア代表として出場している。代表の主力選手の一人である。レッキーは最近のインタビューの中でオーストラリア代表に呼ばれることは長距離移動のために所属クラブから嫌がられてきたと告白している。実際にWC予選は2試合ある国際マッチデーならば、土曜日と翌週の火曜日に試合が設定されて、クラブへの戻りは木曜日になる。
これではコンデイションが崩れ、週末の試合に出場できない。レッキーによるとフライブルグにいるブランダン・ボレロというオージー選手は代表の呼ばれたものの、試合ではベンチ外。クラブに戻ればまたベンチ外にされて代表に招集されるたびにクラブでの自分の立ち位置が悪化していったという。
ヨーロッパからの長距離移動は日本も同じだが、ドイツあたりからの移動は日本よりもオーストラリアのほうがより遠い。それに日本でのWC予選は埼スタとか東京周辺だが、オーストラリアの場合はシドニーだけでなくブリスベンもメルボルンもある。ヨーロッパからのフライトはシドニー止まりが多く、そこから国内線移動があるので、さらに遠くなる。
いっそのことオーストラリアのホームゲームは中東でやるほうが便利だろう。対戦相手が中東ならば相手も喜ぶ。