Aリーグの冠スポンサーは現代自動車である。Hyundai Aリーグというので、ネーミングライツを現代自動車が持っているわけだ。これのスポンサーフィーが年間５百万豪ドル（約３．５億円）であり、現代自動車は代表チームのスポンサーも年間１百万豪ドル（7億円）を払っている。これにプラス、これまでにFFA（オーストラリア協会）と各クラブに自動車を８０台あまり無償提供している。かなりの太っ腹である。
コロナ以降、オーストラリアの新車販売は急激に落ち込み、現代自動車も販売不振に苦しんでいる。このため現代自動車はAリーグとFFAに対するスポンサーを契約の切れる今季末、つまり6月で打ち切る模様である。現代自動車はFOXTELに次ぐ大口スポンサーであった。
FOXTELとの契約は残り３年であるが、それよりも早く契約を打ち切りたいとFOXTELから打診されているとう報道がある。これ以外にもFFAが過去1年以以内に失った大手スポンサーが３社もあり、FFAは新たなスポンサーを見つけなければならないが、あらゆる業種が不況に苦しんでいるのでそう簡単に見つかるとは思えない。
JリーグもDAZN、明治安田生命の２大スポンサー、JFAはキリン、アデイダスの２大スポンサーを維持すべく、躍起になっているはずだ。DAZNはぜひオーストラリア市場に参入して、Jリーグ全試合を見られるようにして欲しい。