サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

エブラ対スアレス

2020-05-05 11:55:43 | 日記

元マンUのエブラはGOALとのインタビューの中で、最近リバプールのチェアマンが2011年のスアレスのエブラに対する人種差別を謝罪する手紙をくれたと話している。どうして9年も前の事件について謝罪文が今ごろ来たのかも不思議だが、今更だがどうしてスアレスはエブラを標的にしたのかを考えたい。

 

2011/2012のシーズンのマンUにはブラジル人、イギリス人も含めて黒人選手が多かった。ダニー・ウエルベック、アントニオ・バレンシア、ラファエル、リオ・フェルディナンドなどなど。エブラはフランス人だが、セネガルのダカール生まれで幼児期にフランスに家族が移住している。だからエブラだけは純粋なアフリカ系黒人といえる。

 

南米の中でもウルグアイとアルゼンチンは黒人が少なく、白人の国である。代表チームを見てもそれがよく分かる。筆者の仕事の関係でアルゼンチン人がいるが、彼らはアジア系を蔑視していて白人至上であることがよく分かる。

 

そうしたウルグアイ人のアフリカ系に対する人種差別意識がベースにある。もちろんウルグアイ人も千差万別だし、スアレスのようなバカもいるしいい人もいる。ピッチ上での試合前の握手を拒否するなんて非常識な行動を取るのはスアレスくらいだ。

 

ちなみに2011/2012のマンUの主力選手はルーニー、ギッグス、ウエルベック、エブラ、バレンシアなどがいて、昔の動画を見ると実に懐かしい。監督はもちろんアレックス・ファーガソン。この次のシーズンから香川とファンペルシーが加入してきてEPL制覇するわけだが、それが最後の優勝である。ファーガソンは偉大だった。