急激にコロナウイルス感染が拡大しているイランからオーストラリアに入国した２人がウイルス検査で陽性となり、オーストラリア政府は今日からイランからの入国を禁止して、オーストラリア国籍、永住権保持者は入国後に２週間の自己隔離を求められる。
まず６３才の女性、多分イラン人でしょう、が今週の月曜日にイランからゴールドコーストに帰国。木曜日から症状が出て病院で陽性と判定された。この女性はゴールドコーストで美容室を経営していて、帰国してからの４日間に４０人余りを接客。クイーンズランド州保健当局はこの４０人を追跡していて、ウイルス検査をするように求めている。
また２月２２日にイランからシドニーに帰国した４０才代の男性が昨日から発症してシドニー郊外の感染症対策施設のある病院に入院している。さらに詳細は公表されていないがもう一人男性がウイルス検査中である。
ゴールドコーストの事例を読んで日本との違いにお気づきだろうか。オーストラリア政府は積極的にウイルスに感染している可能性のある人は探し隔離しようとしているということだ。つまりまだ水際段階にあるのだ。日本のように検査を拒否して感染者を少なく見せようなどという姑息なことはしていない。
今日現在では退院した人も含めて２６人が感染。これには武漢からチャーター機で帰国した人、ダイアモンドプリンセスから帰国した人を含んでいる。クルーズ船の患者は国内感染者とカウントしないなどという姑息なことはしていない。
日本からの入境者が感染すれば間違いなく、日本は入境禁止対象国となるだろうし、日本への訪問も自粛される。ACLはもちろんのこと、オリンピックもいよいよ怪しくなってきた。