オーストラリア・オリンピック協会（AOC)のマット・キャロル会長は、東京五輪についてIOCの方針に従って予定どうりのスケジュールをこなすために極端な隔離方法を取ると表明した。これは昨日のIOCの各国のオリンピック協会との電話会議を受けての記者会見で明らかにされたものだ。
それによるとオーストラリア選手団には日本入国、出国に際してコロナウイルスに感染しないことを保証しなければならないので、日本に滞在する期間をできる限り短くして、大会直前までオーストラリアでトレーニング調整するとしている。
このAOCの態度を見る限り、AOCは東京五輪の延期、中止には注文をつけていないように思える。しかし元メダリスト、AOC関係者からはこの方針に疑問を持つ人も多い。まあ当然だろう。オーストラリア政府は現在室内での１００人以上集まるイベント、屋外での５００以上集まるイベントを禁止している。またタスマニア州は現在感染者が１０人と最も被害の少ない州だが、同州に到着する人は医療、軍関係、運輸などを除いて２週間の自己隔離を要求している。
そんな状況の国がオリンピックに出場するような状況にあるのだろうか。オリンピックのことよりも国内の感染防止などに専念すべきではないだろうか。世界中の誰もが東京五輪が予定どうりに開催できるとは考えられないだろう。