アメリカでのコロナウイルス感染者が急増している背景は、ウイルス検査を積極的に行っているからだ。検査数の約10%が感染しているようだから、検査が増えれば感染者数も増えていく。これは韓国でも同じである。日本の感染者が落ち着いているのは検査数がそもそも少ないからで、それではダラダラと感染が長期に蔓延していき、爆発的な感染の可能性もあるという記事が目立つ。
習近平の訪日が延期になった直後に中国からの入境を制限し始めたので、同じ理屈から東京五輪が延期・中止になれば日本政府は突然方針を転換して、検査を積極的にやり始めるような気がする。非常に姑息なやり方である。国のトップが国民の健康よりも自己保身しか考えていない。
さてそれはともかくとしてオーストラリアの検査はどうなっているかをみてみよう。まず誰でも希望者が検査できるわけではない。家庭医や病院の医者が検査の指示を出す。これがなければ検査できない。検査対象は以下のとうり。
共通事項として発熱はなくても呼吸器疾患のあることである。
①直近の14日以内に国外から帰国した人。
②感染者と14日以内に濃厚接触した人。
③経路は不明でも肺炎の症状がある人。
④感染者と接触した医療関係者。
テストは2,3日かかるので結果が出るまでは自宅待機しなければならない。陽性の人は医者の指示を待つ。
これを読む限りでは発熱ではなく、せきなどの肺炎症状の有無が重視されているようだ。