毎年のように主力に育った選手が他クラブに移籍、'02年には名古屋にベルデニック監督を引き抜かれたジェフ千葉。今度は日本サッカー協会にまで優秀な監督を奪われることになってしまった。これが原因で千葉がチーム崩壊にまで至るとは思わないが、オシム監督だから千葉でのプレーを続けていたという選手も多くいると聞く。その影響は小さくないはずだ。また、代表監督という仕事に魅力を感じて引受けたいというオシム氏も理解できる。そして、今回千葉の寛容な譲歩がなければ、氏が日本を去るという最悪の結果になっていたかもしれないということを忘れてはいけない。
4年前、某キャプテンの独断といっていいような決定のもとスタートしたジーコ・ジャパン。今回、同じ人物が責任を取るわけでもなく、勇み足的な発言でまたもやケチがついてしまったのが非常に残念だ。 なによりも元Jリーグのチェアマンだった人物が、Jリーグのクラブをないがしろにするような行為を行ったことは見逃すことができない。千葉への賠償金は是非、協会上層部の方々に借金をしてでもポケットマネーで支払っていただきたい。